2026年6月14日日曜日

AMD dGPU DX11-12世代

2025/03~ Radeon RX 9k4nm DX12 OGL4.6~ OCL3.0

DP2.1a(UHBR13.5まで?)、HDMI2.1b。

六年ぶりの製品族命名規則変更。三桁目の意味は二桁目に移動と、GeForceに寄せた命名規則となった。四桁目が前作より一つ飛んで9なのは、絶賛爆売れ中のZen5-CPUとセットで売りやすくした、というところか。

結局Graphic Cumpute Dieのグラフィックス用途でのマルチ化の目処が立たず、6kシリーズと同じモノリシック設計に戻したものである。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Navi 48 RX 9070XT DP*3, HDMI Infinity Cache64MB。前作Navi31と32の中間にあたる性能。
RX 9070
RX 9070GRE 2026年6月登場。今回のGREはGreat Radeon Editionの略らしい。上位XTの3/4規模。
Navi 44 RX 9060XT DP*2, HDMI 2024年6月登場。Navi48のきっかり半分規模。16GB版と8GB版がある。リンク幅だけはx16を維持しており、これはいまだにPCIe3.0以前の環境の人でも買いやすいように、ということか。その代わり出力端子が一つ削られている。

今回しれっとUSB-C端子が無くなっている。M/B側にUSB4装備させたので、USB-Cで出したい人はそっちから出してくださいということなのだろう。dGPUでレンダリングして映像出力はIGPから、という方法は前からあるが、最近ではアップスケーリングやフレーム生成等のポストプロセス処理をIGP側に任せるという分業も可能になってきている。

2022/12~ Radeon RX 7k5nm DX12 OGL4.6~ OCL2.1

DP2.1(UHBR13.5まで)、HDMI2.1a対応。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Navi 31 RX 7900XTX DP*2, HDMI, USB-C 同系チップレット採用の業務用ブランド、RadeonPro W7900のDPはUHBR20対応。UHBR20のリンク速度を保証するには、基板やコネクタ部分にもコストかかるってことかな? 業務用ブランドでも出力端子は四つしかないので、ハイエンドのディスプレイコントローラ六基の伝統はNavi21で打ち止めか。
RX 7900XT
RX 7900GRE 2024年3月国内発売。去年(卯年)に中国限定で発売されていたもので、Golden Rabbit Editionの略。性能的には7900無印とでも呼ぶべきもの。Type-C搭載品は無し?
Navi 32 RX 7800XT DP*3, HDMI ハイエンドより九ヶ月遅れて登場のミッドレンジモデル。上位の約2/3規模。リファレンス基板でもUSB-Cは無い。
RX 7700XT
Navi 33 RX 7600XT 24年1月登場。VRAM16GB仕様。
RX 7600 23年5月、nVIDIAの4060Tiの価格を見てからの登場。x8リンクのローエンド。Navi33は元々ノート向けのGPUで、従来作と同じ一つのダイにコアとメモリコントローラが統合されたワンチップ設計。

CPU戦線でIntelを追い詰めたチップレットデザインの方針を、GPUでも展開することにしたAMD。GPU中核となるGraphics Compute Dieと、メモリコントローラ&Infinity Cacheの役割を果たすMemory Chache Dieに造り分けることで、製造コストの低減を目指した。前作Navi21のダイサイズが520mm平方なのに対して、Navi31のGCDは300mm平方とコンパクトになっている。

※23年9月追記。 各リークサイトの情報から察するに、今作でAMDがやりたかったことは割と明らかで、MCDだけでなくGCDも複数搭載したかった、というのが本来の狙いだろう。当初AプランとしてNavi31のGCD二個版でnVIDIAを出し抜くことを考えていたが失敗。Bプランとしてより規模の小さいNavi32のGCD二個版を開発していたがこれも諦めざるを得なかった。しかたなく単GCD構成でNavi32を出して、StarFieldバンドルで売り抜けるCプランを考えた、というところだろう。

 

なおDP2.1だが、別に2.1を名乗るのにUHBR対応は必須ではないらしい。HDMIが18Gbpsでも2.1を名乗れてしまうのと同様か。旧仕様の在庫抱えたケーブル屋に配慮してるんですかね。

2020/11~ Radeon RX 6k7nm DX12 OGL4.6~ OCL2.0

今作の映像出力周りの変更点はHDMI2.1対応。Variable Refresh Rateと Fixed Rate Linkだけの表記で詳細な資料はまだ無し。

また、nVIDIAがAmpereでVirtualLink切った代わりに、今度はRadeon側がDP Alt mode 対応USB3.1 Type-Cをサポート。RadeonではNavi10の時点で既にUSBホスト機能が実装されていたようですね。

Radeon Pro W5700のレビュー記事ではDP Alt modeに15WのPowerDelivery能力ありと報告されてますので、Navi21も最低限その程度はサポートしてきてるのではないでしょうか。

※追記 TechPowerUPのレビューで基板上のUSB-Cインターフェイスチップに言及してます。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Navi 21 RX 6900XT DP*2, HDMI, USB-C L3キャッシュ128MB。同系ダイを採用した業務用Radeon Pro W6800が六系統出力対応なので、これらもDPハブ使えば六画面できそうな気がするが。
RX 6800XT
RX 6800
Navi 22 RX 6700XT DP*3, HDMI 21年3月投入。L3キャッシュ96MB。Type-C採用品は無し? 暗号通貨高騰のおかげで上位の初値と同等以上とかどうなってんの。
Navi 23 RX 6600XT DP*2, HDMI 21年8月投入。L3キャッシュ32MB。PCIeのリンク幅はx8であり、一応エントリーレベルの製品になる。
RX 6600 21年10月投入。ラインナップ最下位のはずなのに三連ファンモデルがあったりしてびっくりだよ。
Navi 24 RX 6500XT DP, HDMI 22年1月投入。Navi24だけは6nm製造。暗号通貨高騰によるビデオカード品薄がなければ、おそらく登場しなかったであろう製品。L3キャッシュ16MB、メモリバス64bit、リンク幅x4。ディスプレイコントローラ二基? 端子が16レーン分の幅を取ってあるのは、重いクーラーに耐えられるようにするためか。
RX 6400 22年4月投入。6500XTの3/4クラスタバージョン。TDP53Wということでロープロモデルが多くなっている。ロープロの新製品はRX550以来五年ぶり。この手の製品は従来なら動画視聴用PCのアップグレードに、という点で考えるところだが、Navi24自体AV1デコード機能が削除されている点は少し残念なところ。

Infinity Cacheと呼称するL3キャッシュメモリガン積み作戦で、大容量VRAM16GBに対するメモリバスの細さをカバー。RadeonとGeForce、久しぶりの実力伯仲がっぷり4つといった感じでワクワクしますね。

2022/05~ Radeon RX 6x50 7nm DX12 OGL4.6~ OCL2.1

Navi2x系のクロックアップリネームシリーズ。Navi24と同じく6nm化の噂もあったが、結局ダイ改版はせず。次世代が順調ということか?

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Navi 21 RX 6950XT DP*2, HDMI, USB-C
Navi 22 RX 6750XT DP*3, HDMI
Navi 23 RX 6650XT
Type-Cケーブル一本接続でのDisplayPortとUSB伝送の共存について

Radeonに限ったことではありませんが、今後デスクトップ機でもType-Cケーブルを使う機会が増えてきそうなので、ついでに解説しておきます。

Type-Cケーブル内にはDP/USB3.xどちらにでも使える高速伝送用の差動信号線が四組あります。Type-C DP Alt Modeではそれら高速線全てにDPを割り当てるか、USB3.xと折半するかディスプレイ側の設定で決めることができます。(もちろん、ディスプレイ側にUSBハブ機能があれば、の話ですが。)つまりType-Cケーブル一本のみの接続で、映像とUSB3.xと同時に使いたい場合は、DPは2レーン動作(通常のDPケーブルの半分の帯域)になるわけです。

なお、Type-CケーブルではUSB2.0の伝送もできますが、それにはDPとは別の信号線を使うので、DPとUSB2.0の共存においては帯域に影響はありません。

高速信号用(DP/USB3.x) 低速信号用(USB2.0)
全レーンDP DP DP DP DP USB2.0
DP2レーン +
USB3.x 1レーン
DP DP USB3.x Up USB3.x Down USB2.0

また、HBR3(DP1.4)2レーンとHBR2(DP1.2)4レーンの帯域は同等です。DPのリンク速度によっても使える画面モードが限られてくるわけです。

2019/07~ Radeon RX 5k7nm DX12 OGL4.6~ OCL2.0

GCNからRDNAへと約七年ぶりの基礎アーキテクチャ変更。Turing同様、DSC対応を果たしたことが映像出力面での変更点。PCIe4.0対応ではあるが、現状ゲーム用途でのメリットは皆無

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Navi 10 RX 5700XT DP*3, HDMI ASRockより端子六つ備えた製品が出ている。ということで、このシリーズもディスプレイコントローラ六基と考えてよさそう。同じダイを採用している業務用ブランドのRadeonPro W5700では、8Kまたは5K@60Hzを三系統同時出力可能としています。
RX 5700
Navi 14 RX 5500XT 19年12月発売。消費電力の減ったPolaris10といった感じの性能。PCIe端子部はx16に見えるが実際はx8リンク。DVI端子採用品もあるが、どれもシングルリンク。同じダイのRadeonPro W5500では、8K@60Hzは二系統までとしています。

2019/02~ Radeon VII7nm DX12 OGL4.6~ OCL2.0

Vega10の7nmシュリンク品。2018年に出た企業向けRadeon Instinct MI60/50の廉価版。映像出力系はVega10と同等ということで、DSCには対応しない。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Vega20 Radeon VII DP*3, HDMI

ゲーマー視点から見れば、後発でゲーム性能で劣る製品出されても嬉しくないが、VRAM16GB-メモリ帯域1TB/sのスペックは、開発職には嬉しいのかもしれない。

2018/11~ Radeon RX 59012nm DX12 OGL4.5~ OCL2.0

Polaris10の12nmシュリンク版。動作クロック/TDPともに約一割向上。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Polaris 30 RX590 DP*3, HDMI, DVI

シュリンク版なら、性能アップかつ消費電力据え置きくらいやって欲しかった。いろいろと今更感のある製品。

2017/08~ Radeon RX VEGA14nm DX12.1 OGL4.5~ OCL2.0

1707月発表。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Vega 10 RX Vega 64 LC DP*3, HDMI AMD意地の水冷版。
RX Vega 64
RX Vega 56

GP102を上回るトランジスタ数/ダイサイズと消費電力、しかしてゲーム性能はGP104とどっこいって・・・、CPUチームがIntelヒィヒィ言わしている今でなければ出せない製品ですね。HBM2の供給量が少なくて?数出せないけど、出せないなりに仮想通貨マイニング勢に売れてるので店頭在庫は捌けてるようですが。

Polalis10/Vega10の同時出力仕様について

今回、Vega10発表時にマルチディスプレイ周りについて情報アップデートがあったので, PixelFormat32bitの部分だけ見ていきましょう。これ出力段で8bpcにディザリングされるごく普通のカラーフォーマットだと思うので。

4k@60Hz
これは一系統のピクセルクロック533MHz、従来のHBR2の帯域で済む画面モード。Polaris10もVega10もGPUの仕様としては六系統の同時出力が可能。
4k@120Hz
この画面モードのピクセルクロックは1060MHzくらいか。帯域的にはぎりぎりHBR3一本で済む範囲内。しかし120Hz受けに対応したUHDディスプレイっていつ出るんですかね? 受け側ディスプレイ内部で120Hz化するいわゆる倍速液晶TVなら既に市販されているのですが。
5k@60Hz
5120*2880@60Hz。ケーブル一本受けの場合のピクセルクロックは約940MHz。二本受けは約480MHz。以前発売されたDellのUP2715Kは、HBR2ケーブル二本受け、つまりこの表ではDualCable品に相当します。その内ケーブル一本受け、つまりHBR3で5k@60Hzを受けられるディスプレイも出てくるはず。
8k@30Hz
これもHBR3ならケーブル一本で済む画面モード。1707月末発売の8kモニタ、UP3218Kが該当します。Vega10なら8k解像度でトリプルモニタ組めるってことですかね。
8k@60Hz
この画面モードのピクセルクロックは約2090MHz。HBR3でもケーブル二本でUP3218Kに接続する必要があります。

2017/04~ Radeon RX 50014nm DX12 OGL4.5~ OCL2.0

クロックアップリネームシリーズ。今回はローエンド用のダイが追加されている。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Polaris 10 RX580 DP*3, HDMI
RX570
Polaris 11 RX560 DVI,DP,HDMI 中華圏で流通したPolaris11フルスペック版が正式にラインナップ。一応公式としてはTDP85Wということで、補助給電コネクタ有り。補助給電無し版も流通している。
Polaris 12 RX550 新規追加。製品族名としては十の位が一つ減っているだけだが、コア規模はPolaris11のきっかり半分。RadeonのHDMI2.0ネイティブ対応の最安グレード品となる。業務用ブランドで同じダイを使ったWX3100/2100が最大五系統出力ということなので、こっちもDP-MST込みで五系統可能なのかな?

Rx-300以前と比べると、マルチディスプレイについてのアピールが皆無になりましたね。全端子4k@60Hz出力してもスムーズに動くんだろ!?的な勘違いする人間を増やさないためでしょうか。

2016/06~ Radeon RX 40014nm DX12 OGL4.5~ OCL2.0

早々にハイエンドダイ(GP100:トランジスタ数15300M)の販売にこぎつけたnVIDIAに対して、AMDはミッドレンジ(Polaris10:トランジスタ数5700M)からスタート。HDMI2.0b/DP1.4-HDRと、Pascalと同等? この世代から全物理ポートにTMDS用のPLLが実装され、DP to DVI/HDMI変換にわざわざアクティブアダプタを用意する必要がなくなったらしい。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
Polaris 10 RX480 DP*3, HDMI VRAM8GB版はちょいメモリクロックが高いものもある。Polaris10系はディスプレイコントローラ六基。
RX470 シェーダクラスタ約1/8無効化版。
Polaris 11 RX460 DVI,DP,HDMI Olandと同等のx8リンク接続。PCIe3.0なら、この程度の規模のGPUでは、x16でリンクするのは電力の無駄ってことなんですかね。ディスプレイコントローラ五基。

2015/06~ Radeon Rx-300 (Pirate Islands)28nm DX12 OGL4.5~ OCL2.0

20nm魔法の剣 な ん て 無 か っ た。

nVIDIAに続き20nm製造を諦めたAMDの新製品群。・・・とは言っても、Fiji以外はクロックアップリネームではあるが。

チップ名 (GCN-Ver) 製品族名 標準端子構成 注釈
Fiji (1.2) Radeon Pro Duo DP*3, HDMI 1604月発表。PEX8474スイッチ下にNano仕様Fiji二つを配置したDualGPUカード。国内流通はツクモのBTO品のみ。次世代プロセス製品群が夏にもって状況だしね、しかたないね。
R9 Fury X Tahiti比2倍のコア規模。High BandWidth Memory採用で基板サイズをコンパクトにできた。いよいよDVI端子も廃止。
R9 Fury シェーダクラスタ1/8無効化の空冷Fiji。やっぱりクーラーで長い。
R9 Nano 空冷シングルファンFiji。基板自体はFuryXよりも短い。スペック表上の数値はFury無印よりも上だが、その通りの性能を発揮してもらうには、徹底した温度管理が必要だろう。
Hawaii (1.1) R9 390X DL-DVI*2,HDMI,DP HawaiiのVRAM8GB品は2014年冬に発売済みだが、今回はそのVRAMクロックが一回り引き上げられている。GF900シリーズ同様のDP端子三つカード製品も有り。290系とのCrossFire構成も可能。
R9 390
Tonga (1.2) R9 380X 1511月登場。去年M295Xという名前でAppleにOEM供給されていたブツのクロックアップ版。ゲームのFPSだけで見ると、GTX960以上970以下といったところ。Tongaで新アーキテクチャを採用したにもかかわらず、去年積極的にアピールしなかった理由も納得だよなぁ?
R9 380 この期に及んでメモリバス256bitのままとは・・・、実はホントに256bitネイティブなんですかね。誰だ真Tongaは384bitとかほざいてたヤツ
Pitcairn (1.0) R7 370 R7-265の後継。TrueAudio/FreeSync無し。DVI/HDMI三系統同時出力時のDVI接続モニタ同型必須制限を引きずっているかもなので、それら目的の人は回避推奨。
Bonaire (1.1) R7 360 DVI,HDMI,DP 1512月に省電力版の360Eが発売。別に上等な部品を使ったとか言うのではないようだが・・・。通常版買って、OverDriveで動力制限引き下げればいいような気もしますが。

DP-MSTハブがあれば、最大六台までディスプレイ扱えるのは前シリーズと同じ。

300シリーズでは、ゲームの最大FPSをドライバ側で指定できる、FrameRate Target Controlという機能が追加されているようです。200シリーズにも解放してくれないかな。

※1507月追記 Catalyst15.7で200シリーズでのFRTC対応。でもフルスクリーン状態限定で、設定できるFPSは55-95の範囲内までと、FreeSync環境での利用を想定した機能みたいなんですよね・・・。ウィンドウモードで旧作ゲーム30FPSにできたらなぁ、と思ってたんですがぐぬぬ。

※1512月追記 今月発行のCrimson(15.12)ドライバでFRTCのFPS上限設定可能範囲が30-200まで拡張されています。フルスクリーン限定とはいえ、ファイル差し替えや特別なソフト導入の必要無く、いろんなゲームをFPS変動幅を抑えてプレイできるのはなかなか(・∀・)イイ!! ・・・FPSが設定値に張り付いてくれるわけじゃないけどね。なお、FRTCを使う場合、垂直同期OFFは必須になります。

また、Crimsonドライバは今月から国内流通の始まったDP1.2 to HDMI2.0アクティブアダプタの正式対応ドライバでもあります。

DPパッシブ変換アダプタを同時にいくつ使用できるか、について推測

今回、マルチディスプレイ周りについては目立った広報はありませんが、仮にGCN1.1系コア以降のTMDS系同時出力三系統までの仕様を引き継いでいるとすると、FuryXの端子構成では、ネイティブのHDMI端子使うのであれば、残りのDP端子群には、二個までDPパッシブアダプタが使えると思います。

Sapphireは、DVI一つHDMI一つDP三つのGF900シリーズっぽい端子構成のR9-390系カードを出してますが、この場合ネイティブのDVIとHDMI端子を使うのであれば、残りのDP端子いずれか一つだけにDPパッシブアダプタが使えることになります。たぶん。

  • AMD Radeon R9 Fury X Graphics Card User Guide

2013/10~ Radeon Rx-200 (Volcanic Islands) 28nm DX11.2 OGL4.3~

製品族名が5桁に達しそうということで、およそ9年ぶりの命名法則変更。R9はコアゲーマー向け、R7はAPUでは我慢できない一般ユーザー向けということらしいが。 正直、どういった意図でR9とR7に名前を付け別けたのかよーわからん。

今シリーズでは、TMDS系(DVI/HDMI)の三系統同時出力が可能になっている。どうみてもKeplerの影響です本当にありがとうございました > nVIDIA

1411月追記。国内外問わず、今シリーズR9/R7の製品で「DVI/HDMIの三系統同時出力ができねーよ!」という声が多いので、改めてAMDカスタマーケアに「同時出力機能は、各カードメーカーに義務づけていることではなく、各メーカーの任意に過ぎないのですか?」と質問を投げてみたところ、「一般的にはDVIに接続している二つのモニターは、同じモデルであることが要求されています。」という回答を頂きました。

チップ名 (GCN-Ver) 製品族名 標準端子構成 ディスプレイコントローラ数 注釈
Vesuvius R9 295 X2 DL-DVI,MiniDP*4 6 1404発表。PEX8474スイッチ下に二つのHawaiiを配置したDualGPUカード。GPUベンダー公式品としては、初の水冷クーラー搭載製品。従来のハイエンドDualGPUカード同様、映像出力端子群は一方のGPUにのみ接続されているので、同時出力の仕様はシングルGPU品と同じ。
Hawaii (1.1) R9 290X DL-DVI*2,HDMI,DP 6 リファレンス品はDualBIOS仕様。Hawaiiベースのカード製品のDVI端子はDVI-Dのみなので、VGA(アナログRGB)の直接出力はできない。
R9 290
Tonga (1.2) R9 285 1409月登場の「Hawaii/Bonaire組」に属する新規ダイTonga。メモリバス256bitの割にはダイサイズはTahitiとほぼ同等なので、いずれ384bitのフルスペック版が出るものと予想されている。
Tahiti (1.0) R9 280X
R9 280
Pitcairn (1.0) R9 270X
R9 270
R7 265
Bonaire (1.1) R7 260X HD7790のクロックアップ版。TrueAudioという音響DSPが有効化されている。
R7 260
CapeVerde (1.0) R7 250X DL-DVI,HDMI,DP 1402月登場のHD7770同クロック品。R7-250製品族は、ローンチ時はOlandベースだったが、1402月末あたりからCapeVerdeベースのカード製品が登場し始めた。GM107対応策かな? 280/270と同じくDVI/HDMIの三系統同時出力を可能としているので、完全リネームではないようだが・・・。
R7 250XE DL-DVI,HDMI,VGA 6? 1408月登場のカード製品。250Xの定格クロックを引き下げ、補助給電無しでも運用可能にしたもの。日本市場限定という触れ込みだが、いかんせんスペック的にも時期的にもインパクトが無さ過ぎる。
R7 250 これも250Xと同時期に登場。こちらはSP数512。250無印ではなくR7-250Eという名前で販売しているカードメーカーもある。
FirePro W4100 MiniDP*4 6 ロープロカード。
Matrox C680 MiniDP*6 6 1412月発売。ついにGPUの自社開発を諦めたらしいMatroxのカード製品。端子ロック機構のついたFireProW600という印象。Matroxのユーティリティソフトでどれだけ差別化できるのか。
Oland (1.0) R7 250 SL-DVI,HDMI,VGA 2 Olandベースの250無印はSP数384、DVIはシングルリンクである。
R7 240 Olandは、OEM向けとしてHD86x0の族名で13年春から販売されていたダイ。GPUの規模としてはCapeVerdeの約半分、PCIeのリンク幅はGK208同様のx8となっている。(OlandはPCIe3.0対応だが。) 公式ページは同時出力数2としているが、これはDP端子を採用していないから?
Caicos (-) R5 230 DL-DVI,HDMI,VGA 2(3?) 1404月登場のHD6450リネーム。

結局のところ、今シリーズは「Hawaii/Bonaire組」と「Tahiti/Pitcarin/Oland組」の二つに別けて考えればいいようだ。前者は、TrueAudioやCF構成時の内部ケーブル不要などの新機能、そして将来的にはG-Sync対抗のフレーム同期機能であるFreeSyncにも対応。Mantle-APIには、HD7k以降のGCN系GPUであれば全て対応する。

Catalyst Omega(14.12)より、FreeSync有効化、DPケーブル二本を使った5120*2880@60Hzモニタ(要するにDell UP2715K)に対応。(ただ、Rx-200シリーズではGF600/700の右に倣えでTMDS系重視のリファレンス基板にしてしまったため、Hawaii/Tonga/Bonaire組のDP端子複数個カードがどうにも少ない。295X2除けば、Sapphireの短基板285カードくらいしかない。おいィ?)

1412月末追記 DVI/HDMI三系統同時出力について推測

検証用にR9-290買ってきて、以下の環境で同時出力を確認しました。

  • ビデオカード MSI R9 290 Twin Frozr 4S OC (BIOS 015.042.000.000)
  • ドライバ Catalyst Omega(14.12)
  • OS Windows8.1Pro 64bit
  • モニタ1 Dell U3014 2560*1600 DVI to DVI接続
  • モニタ2 三菱 RDT271WV 1920*1080 DVI to DVI接続
  • モニタ3 パナソニック TH-20LX80 1366*768 HDMI to HDMI接続

以上のように、どの200シリーズカードでも、必ず二つのDVI接続に同じ型番モニタを用いなければならない、ということはないと思います。おそらくHawaii/Tonga/Bonaire組は、Web上で三系統同時出力できないという報告が皆無なことから、DisplayPLLが追加される等のハードウェア的な改善がなされているのではないかと。280/270のクロックアップリネーム組は、ソフトウェア的対応にとどまっており、それ故に同じ型番のモニタ二台のDVI接続が必要と推測します。

仕事上の都合等で、アダプタ類使わずに確実にDVI/HDMI三系統使いたいというのであれば、Kepler以降のGeForce買った方がいいと思います(最近のドライバで二画面のラージデスクトップもできるようになったし)。Radeonのコーナーでこんなこと書かなきゃならないのは私としても不本意ですが、同じシリーズ名で異なる仕様混在させるべきでないですよAMDは。

2012/01~ Radeon HD7k (Southern Islands/Sea Islands) 28nm DX11.1 OGL4.2~

PCIe3.0。映像出力回路自体に関しては大きな変更は無し。1410月訂正。この世代以降、DPシングルストリームでの4K@60Hz出力に対応。Sharp PN-K321のようなMST入力にて4K@60Hzを実装したディスプレイに対してはディスプレイコントローラ二基で処理。(要するにMST入力ディスプレイへの同時出力は三台まで。)

チップ名 製品族名 標準端子構成 ディスプレイコントローラ数 注釈
NewZealand HD7990 DL-DVI,SL-DVI,HDMI,MiniDP*2 DualGPUカード。12年夏には出るのではと噂されていたが、結局1211月発売、それもAMD非公式扱いになってしまったフラッグシップ。ゲーム用途としてみると、Keplerに比して消費電力効率の悪さばかりが目立つ。
Malta DL-DVI,MiniDP*4 1304月発表。GF-Titan発売を受けてラインナップを見直すことにしたAMD公式のDualGPUカード。PEX8747下に二基Tahitiを接続。上記NZ版よりも若干クロックアップされている。8本のゲームライセンスがバンドル。←日本国内流通品は対象外らしい。
Tahiti HD7970 DL-DVI,HDMI,MiniDP*2 6 リファレンス品はDualBIOS仕様。前世代よりDVI端子を一つ減らして排気面積を稼いだハイエンドカード。 代わりに、MiniDP to SL-DVIアクティブアダプタとHDMI to SL-DVIアダプタが付属し、同梱品のみでDVI三系統出力ができるようになっている。
HD7950
Pitcairn HD7870 2012年末に、シェーダ数二割増しのTahitiベースの7870が投入された。
HD7850
Bonaire HD7790 DL-DVI*2,HDMI,DP シリーズ発表一年経ってから投入の新規ダイ。HD6k以降、Radeonではなかなか採用されなかった二系統デュアルリンクDVIが復活。
CapeVerde HD7770 DL-DVI,HDMI,MiniDP*2
HD7750 DL-DVI,HDMI,DP TDP55WがSouthern Islandsのローエンド。1307よりシェーダ数25%引きのHD7730が出てきている。
FirePro W600 MiniDP*6 ACube扱いの品は、MiniDP to SL-DVIアダプタ六個同梱。
今作のポイント
3GHz-HDMI

TMDSクロック300MHz・・・9Gbpsの帯域が、エンドユーザーに対してようやく明示。RadeonはHD4kからHDMI1.3対応を謳ってきたが、ネット上では「HDMI1.3って規格上はピクセルクロック340MHzまでいけるらしいけど、実際どこまで保証してくれるのよ」という疑問がくすぶっていた。

なお、ケーブル一本で4k2k解像度の伝送を実現するには、受け側デバイスにも相応のレシーバICが必要。そもそもHDMI1.4での4k2k解像度は、リフレッシュレート24Hz~30Hzと、フィルムソース動画の伝送が主目的。毎秒60フレームを狙うとなるとTMDS300MHzでも全然足りない。

Discrete Digital Multi-Point Audio

要するにHDMI/DP音声の複数同時出力対応。RadeonはおそらくHD2k-6kまでずっと音声一系統のみの対応だったと思う。(前にHD5770で試したことがあるが、HDMI/DP両方有効な時は、HDMI側からしか音を出せなかった。)が、HD7k世代では最大六系統の同時出力が可能。

複数出力対応と言ったって切り替え操作が面倒なだけ、と思う人もいるだろうが、Win8&WDDM1.2では、プレイヤーソフトの表示先ディスプレイに合わせて、自動的に音声出力先を切り替える、なんてことも考えられているようで。

ZeroCore Power Technology
GPU無効時の節電機能。CrossFire組む人だけでなく、普段はIGPのみで運用していて、ゲームするときだけビデオカード有効にする、という人にもありがたいことだろう。

2010/10~ Radeon HD6k (Northern Islands) 40nm DX11 OGL4.1~

HDMI1.4a、DP1.2。第三世代UVD。

DisplayPortのMulti Stream Transport対応により、DP-MST対応分岐デバイスがあれば、GPU一つで最大で六系統の同時出力ができるようになった。DP端子の無い製品はHD5kと同じく、二系統までの同時出力となる。

DPへの移行を促すためか、DVI端子が二つあるカードでも、内一つの端子はシングルリンクだったりするので、DVI派の人は注意。

1410月追記。2014年初夏あたりから出てきたDPシングルストリームにて4K@60Hz入力を実装したディスプレイ(Asus PB287Q等)には、HD6kシリーズは対応していない。

チップ名 製品族名 標準端子構成 ディスプレイコントローラ数 注釈
Antilles HD6990 DL-DVI,MiniDP*4 6 PCIeスイッチチップPEX8647下に、二つのCaymanを配置したDualGPUカード。映像出力は全てマスター側GPUに接続。
Cayman HD6970 DL-DVI,SL-DVI,HDMI,MiniDP*2 リファレンスの69xx番台はいずれもDualBIOS仕様。
HD6950 ビデオBIOS書き換えで不活シェーダクラスタの復活が可能な製品も。
Barts HD6870
HD6850 DL-DVI,SL-DVI,HDMI,DP
HD6790 DL-DVI,SL-DVI,HDMI,MiniDP*2
Juniper HD6770 5? 前シリーズのリネーム。
HD6750
Turks HD6670 DL-DVI,DP,HDMI 4? 6670以下は、DVI-IではなくDVI-D端子を採用した製品が多いようだが。
HD6570 DL-DVI,DP,VGA
Caicos HD6450 3?

Sapphireは、基板上にDP to SL-TMDS変換チップを搭載して、アクティブアダプタ不要のDVI三系統出力を可能にしたFlexシリーズを独自にリリースしている。

  • AMD Radeon HD 6800 Series Graphics Display Technologies October 2010
  • AMD Eyefinity FAQs

2009/09~ Radeon HD5k (EverGreen) 40nm DX11 OGL3.2~

HDMI1.3a。リファレンス品はDisplayPort標準装備。S端子はこのシリーズ以降廃止。WDDMドライバ環境でのラージデスクトップが、デスクトップグループという形で利用可能になった。

Vista以降の、WDDMドライバが利用可能なWindowsOSであれば三系統同時出力が可能だが、うち一系統はDPでなければならない。このDP端子は三系統出力時においては、DVI等への変換接続にはアクティブアダプタが必要。

Catalyst10.2以降、DPでの音声出力に対応。

チップ名製品族名Bridged-PCI注釈
HemlockHD5970PCIeスイッチチップPEX8647下に、二つのCypressを配置したDualGPUカード。DualDVI+MiniDPの端子構成。もちろんMiniDP to DPケーブルは付属する。
Cypress (RV870)HD58705870から5770までは、ほぼ全てDL-DVI*2+HDMI+DPの端子構成。
HD5870 Eyefinity6英語圏での通称はE6。Cypressが備える六基のディスプレイコントローラ全てを有効にした製品。MiniDPが六つの端子構成。リファレンス品では、MiniDPからDPへの変換ケーブルが二本、SL-DVIへのケーブルが二本、HDMIへのケーブルが一本付属する。いずれもパッシブタイプ。DVI/HDMI/VGAを三系統以上使いたいなら、別途DPアクティブアダプタが必要になる。
HD5850
HD5830真面目に三画面でのゲームプレイを考えているなら、これ(メモリバス256bit)以上の製品を選ぶべき。
Juniper (RV840)HD5770
HD5750HD5750以下はDP端子の無い製品もあるが、その場合は三系統出力は出来ない。
Redwood (RV830)HD5670
HD5570シェーダ数320基のHD5550も1003下旬より発売されている。
Cedar (RV810)HD5450最下位品とあって、DP端子を持つ製品は少ない。
FirePro 2460CedarベースらしいMiniDP四系統。
FirePro 2270DMS-59端子から分岐ケーブルを介してSL-DVI/VGA二系統。DPへの変換ケーブルは別売り。
  • ATI Eyefinity Technology An in-depth look
  • ADL ATI Eyefinity SDK Whitepaper v1.0 FINAL March 26 2010

2026年5月24日日曜日

AMD IGP

2024/08~ SocketAM5(LGA1719)Granite Ridge 6nm

RaphaelのCPUコアダイの改良版。I/Oダイは変わっていないので映像出力仕様も変わっていない、と思われる。もちろん600シリーズM/Bでも利用可能。

CPU名IGPとしての名称対応するチップセット
9950X(3D/3D2), 9900X(3D)Radeon GraphicsX870(E),B850, B840
9850X3D, 9800X3D
9700X, 9600(X)

X870(E)シリーズは、旧作X670E/X650EにUSB4コントローラのAsmedia ASM4242を付け足したもので、チップセットのProm21自体は変わっていない。ASM4242チップ自体はThunderbolt4認証を取得済みで、実質Thunderbolt4同等と考えていいだろう。USB-CコネクタからのDP映像出力に標準対応なわけだが、ASM4242自体のDPリンクレートはHBR3までであることに注意。なお、チップセット二つ持ちながら、PCIe対応がGen4に留まっていたX670無印の系譜は不人気だったのか廃止。

USB4付けるのはいいけど、DP端子を代わりになくすのはまだ早くないですかねマザーメーカーさん達。認証品のThunderbolt4/USB4長尺ケーブルはまだ高いのに。

この世代のX3Dは、CPUコアダイとキャッシュダイの位置関係を見直して、発熱の多いCPUコアダイを冷やしやすくしたもの。おかげで非3Dに近いクロックアップが可能になった。9800X3DのOC限界が5.5GHz前後なのに対して、9950X3Dは定格で5.7GHzまでのクロックアップを保証しており、明確に3Dの製品族を非3Dより上に置きたい、というAMDの意思が見て取れる。

2024/02~ SocketAM5(LGA1719)Hawk Point Phoenix 4nm DX12.2 OGL4.6 OCL2.1

今回は、CPU部仕様の異なる二種類のダイを、同じ製品族にまとめて同時期に投入という、AMDとしては珍しい売り方。

モノダイ、メモリはDDR5、PCIeは4.0仕様。両ダイともIGPのアーキテクチャ世代こそRaphaelと異なるものの、映像出力周りに限定すればRaphaelと同等と見られる。Raphaelと同じマザーをBIOSアップで利用可能。

また、Raphael、Granite Ridge系には無い特徴として、USB4ホストコントローラ機能も統合している。ただ、40Gbpsの最大速度を保証するには、コネクタ付近にリタイマ/リドライバ等の信号補正ICが必要になるため?、対応するM/Bは限定されるようだ。

Phoenix1
   

それなりの規模のIGPを備えたCPUということで、Cezanneの正当な後継にあたる。RaphaelよりPCIeレーンが少なく、同じAM5マザーに載せてもx16スロットはx8リンクとなる。

CPU名IGPとしての名称注釈
Ryzen7 8700G780MIGP部分の規模はRX6400と同等。
Ryzen5 8600G760M

一応NPUも備えているが、現状ではアプリケーション側の対応が追いついておらず、機能しない場合が多いようだ。

Phoenix2
   

Phoenix1よりさらにPCIeレーンが少なく、x16スロットはx4リンクになる。名目上のTDPは上位Phoenix1と同じ65Wとされているが、どちらかというと低消費電力レンジの製品。投入する電力次第でCezzanneに前後する性能にできますよ、というスタンスの製品。

通常のZen4コアが2つ、Zen4cと呼ばれる省電力型4つの計6コアからなるヘテロCPU構成。AMDのcコアはIntelのEコアと違って、本来のコアと仕様を共通化している部分が多いのが特徴。

CPU名IGPとしての名称注釈
Ryzen5 8500G740M

仕様的にはもっと注目されてもいい存在だと思うのだが、Alderlake-N系製品が低価格過ぎてあまり目立たない。8500G一つ買うお金でAlderlake-N系のOSメモリSSD入りミニPCが買えてしまうのは反則でしょ

2022/09~ SocketAM5(LGA1719)Raphael 6nm

ここからDDR5、PCIe5.0対応。メインストリーム帯のCPUパッケージに小規模のGPU機能を持たせたもので、今までのAPUとはターゲットとする客層は異なる。

ディスプレイコントローラ四基、DP2.0(UHBR10)、HDMI2.1(32Gbps?)。また、Navi24では非対応だったAV1のハードウェアデコードにも対応している。

CPU名IGPとしての名称注釈対応するチップセット
7950X(3D), 7900(X/3D)Radeon GraphicsX670(E), B650(E), A620
7800X3D 7700(X), 7600(X)

今作は、ディスプレイ用の信号線が増やされ、DPハブ無しでも四系統出力ができる。まあ映像出力端子四つ備えた板はごく少数ではあるが。

2023年1月に発売された無印版は、X版と同じダイで、X版同様にOC制限も無い。(但しA620チップセット系M/Bと組み合わせた場合はOC不可。) ある意味、デフォルトの電力設定と添付クーラーが、無印版とX版の性能差を演出しているとも言える。

2023年3月に発売されたX3D版は、CPUダイの上に3D V-Cacheと呼ばれる三次キャッシュメモリのダイを増設したもの。垂直にキャッシュメモリを積んだ分、水平方向にキャッシュメモリエリアを拡張するより低遅延なのが特長。3D V-Cacheは、2022年春に登場した5800X3Dで初採用されたものだが、電圧を上げてのクロックアップが難しい性質が有る。

増設キャッシュ有りのCPUダイは、ゲーム等局所的データ参照の多い用途に強く、増設キャッシュ無しのCPUダイは、クロックアップで動画エンコード等多量データ処理用途での性能を稼げるようになっている。

二つのCPUダイ両方に増設キャッシュを載せた製品を出さなかったのは、Windowsのタスク割り当てがお馬鹿さんで、CPUダイ跨ぎのキャッシュメモリアクセスが発生しやすく、せっかくの低遅延増設キャッシュが意味無しになってしまうシーンが多かったから、と思われる。

2020/08~ SocketAM4 Cezanne 7nm DX12.1 OGL4.6 OCL2.0

Renoirのキャッシュ構造に手を入れた小改良版。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
Ryzen7 5700G Radeon Graphics (Vega8) X570 X470, B550 B450, A520
Ryzen5 5600GT Radeon Graphics (Vega7) 2024年2月登場。5600Gよりもベースクロックは低く、ブーストクロックは高く設定されている。5600G自体クロック調整が制限されているわけではないので、あえて指名買いするほどのものでもない。Phoenix2の製造コストが下がるまでは、しばらくCezanneをローエンドに充てるつもりか。
Ryzen5 5600G
Ryzen5 5500GT 2024年2月登場。
Ryzen3 5300G Radeon Graphics (Vega5)

※2022年1月追記。5600G、Asus TUF Gaming B550 Plus、そしてDP to 3HDMIハブのサンワ AD-DP14MST3HDの組み合わせで、四系統同時出力確認しました。AM4のM/B製品が映像出力端子三つまでなのは、単にIGPから出る映像出力用の配線数が足りないだけかな? 

2020/08~ SocketAM4 Renoir 7nm DX12.1 OGL4.6 OCL2.0

デスクトップ版の詳細が不明なので、とりあえずモバイル版の仕様を書いておく。

モバイル版はディスプレイコントローラは四基。(デスクトップ版は三基?) DP1.4(HBR3/DSC)、HDMIは2.1としているが、8K@60Hz表示に必須となるFixed Rate Linkへの言及は無い。モバイル版は、eDPポート1、HDMI/DP共用ポート1、HDMI/DP/USB3.2Gen2共用ポート2の計四つの物理ポートを持ち、そのUSB共用ポートはType-C DP Altモード実装も可能。

また、この世代からCPU8コア化、メインのPCIeも16レーン(モバイル版は8レーン)になっている。IntelのメインストリームCPUに匹敵する仕様になっているわけだ。その分、IGPクラスタは減らされてしまったが。

Ryzen Pro (Renoir)

企業向け型番の販売から先行スタート。一般向け型番は出ないらしい。PS5やXBoxへの供給で製造ラインが足りないからだろうか?

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
Ryzen7 Pro 4750G Radeon Graphics (Vega8) X570, B550, A520
Ryzen5 Pro 4650G Radeon Graphics (Vega7)
Ryzen3 Pro 4350G, 4300G Radeon Graphics (Vega6) 非Proの4300Gは、2023年3月より一般販売解禁された。

今の所、B550マザーでType-Cからの映像出力が可能と明言している製品は、Thunderboltチップを載っけているものしかない。コロナ禍で、モバイルモニタの売上が増えてるらしいので、デスクトップ機でType-C映像接続したいという需要もそれなりにあると思うのだが。

2019/07~ SocketAM4 Picasso 12nm DX12.1 OGL4.5 OCL2.0

Raven Ridgeの12nmシュリンク品。3000シリーズの名前を与えられているものの、あくまでZen+のクロックアップ版である。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
Ryzen5 3400G RX Vega11 X570/470/370, B450/350
Ryzen3 3200G Vega8

HDMIや同時出力の仕様については、相変わらずボードメーカー/代理店任せ。こういうところきっちり説明できるとAMDのブランド価値も高まるのだけれど。

2018/02~ SocketAM4 Raven Ridge 14nm DX12.1 OGL4.5 OCL2.0

ここからHDMI2.0対応。ディスプレイコントローラ四基、DDIは(Digital Display Interfaceの略。DP/HDMI共用ポートを指す。)最大で三系統まで。 RavenRidge登場前のAM4-M/B製品ではHDMI1.4までのサポートとするボードメーカーも多いので、型落ちM/Bを買う場合はよく仕様を確認したい。
※追記 手持ちのGigabyte GA-AB350N-Gamingは、HDMIのバージョン表記は1.4止まりなのですが、2200Gと組み合わせることで、4K@60Hz出力ができることを確認できました。でもたまに緑色のノイズで画面が乱れることがあるので、HDMI2.0をメインで人は、最初からHDMI2.0表記のM/B製品選んだほうが安心かも。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
Ryzen5 2400G RX Vega11 X470/370, B450/350, A320
Ryzen3 2200G Vega8
Athlon 240/220GE Vega3 1901月登場。200GEのクロックアップ版。M/BとBIOSによっては、200GEのオーバークロックが可能と知られた今では、存在価値が微妙ではあるが。
Athlon 200GE 1809月登場の廉価版。上位品に比べてDDIが一本無効化されており、組み合わせるM/Bによっては映像出力が一つ使えない場合がある。←10月以降に出始めた改版BIOSで解消可能なM/Bもある模様。←1907月追記訂正。三系統同時出力を可能とするものではなく、あくまで出力系統の切り替えができるようになるだけみたいです。
Athlon 3000G 1911月登場オーバークロック可能品。12nmのPiccasoベースという噂もある。

性能/価格的にはCoffee-i3を殺しに来てるRaven Ridge。メモリが高止まりなのは残念ですが、拮抗した殴り合いのおかげで、CPUはますます値下がりが期待できそうですね。(*^_^*)

2017/09~ SocketAM4 Bristol Ridge 28nm

AM4と言えばIGP非搭載のRyzen(Summit Ridge)だが、その下位ラインナップとして用意されたAPU製品群。ここからメインメモリがDDR4仕様となる。一年前にOEM品として発売されたが、前世代APUと比較してさして性能向上していない、と批判されていたブツ。自作市場では省電力版から発売開始したあたり、分をわきまえていると言うべきか。

映像出力の仕様は前世代と変わらず、HDMI1.4b/DP1.2レベルに留まる。Summit Ridge用に力点を置いていて、映像出力端子を用意していないAM4板もある。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A12-9800E, A10-9700E R7 X370/300, B350, A320/300

チップセット側は、ようやくPCIe3.x対応を果たし、CPU-チップセット間が3.0-x4リンクで結ばれたこと、USB3.1が最大8ポート(内10Gbpsでリンク可能なのが最大2ポート)までサポートされるようになっている。

2014/01~ SocketFM2+ Kaveri/Godavari + Bolton 28nm DX11 OGL4.1~ OCL1.2

CPU側PCIe3.0(メインの16レーン分のみ)。UVD4.2。Trinity/Richlandからの映像出力周りの進化点は、TMDS297MHz(HDMIでの4k@30Hz)の正式対応、Miracast対応といったところ。

ディスプレイコントローラ四基の点も引き継いでいるものの、多画面出力はできてもVGA+DVI+HDMIの三画面出力まで、としているM/B製品がほどんどで、DP端子を備えるM/Bの選択肢が少ないのが気になる。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A10-7890K 7870K 7860K 7850K 7800 7700K 7600 R7 A88X, A78, A68H, A58 CPU4コア品。
A8-7670K 7650K 7600 R7
A6-7470K 7400K R5 以下CPU2コア品。
A4-7300 R3

※Godavariは太字表記とした。

Boltonチップセット(A88X)は、2013年9月に先行して発売。FM2+M/Bは、従来のTrinity/Richland-CPUも使える。

  • Family 15h Models 30h-3Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.00 January 2014
  • AMD Bolton D2/D2H/D3/D4 FCH Databook Rev3.00 Augast 2014

2013/08~ FT3 PackageKabini 28nm DX11 OGL4.1~ OCL1.2

Zacate/Ontario後継のAMD低消費電力レンジ製品。SATAやUSBなど、従来チップセット側に配置されていたI/Oコントローラ群も統合されている。Kabiniの低クロック版がタブレット向けのTemashになるが、これは自作市場に出てくるのかな?

CPU名 IGPとしての名称 注釈
A6-5200, A4-5000 HD8400, HD8330 CPU4コア品。
E2-3000, E1-2500/2100 HD8280, HD8240/8210 CPU2コア(潰し?)品。

ディスプレイコントローラは二基。RAMDAC210MHz、デュアルモード対応のDP1.2、TMDS297MHz、DL-DVIには非対応。AMD系としては初のMiracast対応。PCIeはZacate系同様の8レーン/5ポート。(x4リンク1ポートと、x1が4ポート)

2013年内で単体M/B出したのは結局ECSだけか・・・。('・ω・`)

  • Family 16h Models 00h-0Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.01
  • Preliminary BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 16h Models 00h-0Fh (Kabini) Processors
2014/04~ SocketAM1(FS1b) Kabini

Kabiniのソケット化バージョン。要するにCPUとM/Bが別々に販売されるわけだが。

CPU名 IGPとしての名称 注釈
Athlon 5370 5350 5150, Sempron 3850 R3 CPU4コア品。
Sempron 2650 CPU2コア品。
  • Family 16h Models 00h-0Fh AMD Athlon Desktop Processor Product Data Sheet Rev3.01
  • Family 16h Models 00h-0Fh AMD Sempron Desktop Processor Product Data Sheet Rev3.01

2012/10~ SocketFM2Trinity + Hudson 32nm DX11 OGL4.2~ OCL1.1~

今作の改善点はDisplayPortの1.2-MST対応。四基のディスプレイコントローラを搭載し、MST対応の分岐デバイスがあれば四系統出力も可能に。DPパッシブアダプタはType1・WUXGAまでのサポート。HDCPは四系統分対応可能?

映像出力専用線の数は15レーン/3ポートと前作Llanoのほぼ倍になり、DL-DVIを使うと他の映像出力が使えなくなる、というような事はなくなった。

実際に三系統出力を実装するかどうか、同時出力の組み合わせ等については、ボードメーカーに委ねられる。多くのM/BはDVI+HDMI+VGAでの三系統対応を謳っているが、ローンチ時点でフルデジタル・・・DVI+HDMI+DPでの対応板を用意しているのはGigabyteとECSくらいか。一部には三系統対応でも、DVIとHDMIが排他なんつー板もあるので、買う前によく取説をチェックしておこう。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A10-5800K/5700, A8-5600K/5500 HD7660D, HD7560D A85X/75/55
A6-5400K, A4-5300 HD7540D, HD7480D Llanoと同じで最初はモジュール潰し品から提供開始らしい。というか1モジュール品出る予定あるのかしら?

CPU-チップセット間インターフェイスは前作と同じで、CPU側PCIeの2ポート分割が可能になるA85X(Hudson-D4)が最上位に追加された形になっている。

2013/06~ Richland + Hudson

Richlandは、Trinityの高クロック選別品。FM2-M/BならBIOSアップで利用可能。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A10-6800K/6700, A8-6600K/6500 HD8670D, HD8560D A85X/75/55
A6-6400K, A4-6300 HD8470D, HD8370D
  • Family 15h Models 10h-1Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.02
  • BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 15h Models 10h-1Fh Processors Rev3.00

2011/07~ SocketFM1Llano + Hudson 32nm DX11 OGL4.1~

Llanoは、CPU(Husky)+GPU(Sumo:Redwood相当+UVD3)+ノースブリッジ統合チップ。HDMI1.4a(TMDS225MHz)。製品族名上ではHD6kではあるが、三系統以上の同時出力機能は持っていないし、DP-MSTにも対応しない。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A8-38x0(K), A6-36x0(K)/3500 HD65x0D A75/55
A4-34x0/3300 HD6410D OPNコード末尾HXはCPU2コアダイ?
  1. 映像出力専用線はCPU側に配置された8レーン/2ポート(SL-TMDS/DP共用)。
  2. DL-DVIは、それらポート二つ分の信号線を併せて用いることで実装可能。
  3. VGAはZacateのような独立ポートではなく、CPU側からのDP信号をHudsonチップセット側内蔵RAMDACでD/A変換、出力する。RAMDACクロックはあまり高くないようで、WUXGAを画面解像度上限としている板が多い。
  4. 同時出力の組み合わせはメーカー依存。基本的にチップ側に備わるポート数は2なので、出力端子を三つ以上実装するM/Bには、スイッチICがどっかに載っているはずだ。

今作のDL-DVI対応M/Bで、DL-DVIを使うと他の映像出力が使えなくなるのは、以上1,2の理由によるわけだ。

  • Family 12h AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.01
  • BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 12h Processors Rev3.00

2011/01~ FT1 PackageZacate/Ontario (Brazos) 40nm DX11 OGL4.1~

CPU(Bobcat)+GPU(Wrestler:Cedar相当+UVD3)+ノースブリッジ統合チップ。Zacateの低電圧/低クロック版がOntarioとなる。Atom対抗の位置付けで、CPU直付けオンボードでの流通が主体。

RAMDAC400MHz、TMDS165MHz、DL-DVIには非対応。VGAポート1、SL-TMDS/DP/LVDS共用ポート1、SL-TMDS/DP共用ポート1の計3ポートの内から二系統を出力可能。製品族名上ではHD6kではあるが、DP1.2には対応しない。またx16リンクPCIeは持たず、PCIeは最大x4リンクとなっている。

AMD系M/B製品で、標準でデジタル二系統同時出力が期待できるのはこの世代から。

CPU名 IGPとしての名称 注釈
E-450/350/240 HD63x0
C-60/50/30 HD62x0
2012/06~ Brazos2.0

微クロックアップ版。Max18WのTDP枠は変わっていない。IGP製品族名まで上がっているのは単に商売上の都合。

CPU名 IGPとしての名称 注釈
E2-2000 HD7340
Z-60 HD6290

※とりあえず自作市場に出てきた製品族名のみ表記した。

  • BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 14h Models 00h-0Fh Processors Rev3.00

2009/08~ SocketAM2+/3RS880 55nm DX10.1 OGL2.1~

RV620統合ノースブリッジ。

ノースブリッジ名 IGPとしての名称 注釈
890GX HD4290 ノースブリッジ側PCIeの2ポート分割可。
880G HD4250 2011年にFX-CPU対応(SocketFM3+)として980Gにリネーム。国内自作市場向け製品では、あえてリネームせず880Gのリビジョンアップという形で通したようだが。
785G HD4200

映像出力周りの仕様は変わらず。800シリーズになって、DL-DVI出力を明示するM/B製品もぼちぼち増えてきた。

  • AMD RS880 Databook Rev1.40
  • AMD RS785E Databook Rev1.30

2008/02~ SocketAM2+RS780 55nm DX10 OGL2~

PCIe2.0。RV610統合ノースブリッジ。PCIeと信号線共用のポートにDisplayport1.1対応が追加された。HDCPはこの世代からデュアルリンク、二系統分対応可能になっている。TVエンコーダの機能は廃止?

ノースブリッジ名 IGPとしての名称 注釈
790GX HD3300 ノースブリッジ側PCIeの2ポート分割可。
780G HD3200
780V HD3100
760G HD3000

RS690系同様、DL-DVIを明示するM/B製品はそう多くない。DP出力も、やはりPCIeのx16リンクを諦めなければならないため、実装に及んだM/B製品は、Asrock A780FullDisplayPort、Asus M3A78-EM等ごくわずか。

  • AMD 780E Databook Rev3.10

2007/02~ SocketAM2RS690 80nm DX9.0b OGL2~

PCIe1.1a。AMD&ATi合併前からリリースされていたIGPノースブリッジ。Intel用/AMD用のダイに分かれる。ここではAMD向けのみ紹介。

RAMDAC400MHz。VGAポート1(解像度XGAまでのTVエンコーダ共用)、TMDS(DVI/HDMI)ポート1、TMDSポート(ノース側PCIeと信号線一部共用)1の計3ポートから二系統を選択して出力可能。DL-DVI出力も可能だが、実装はメーカー次第。HDCPはシングルリンク一系統分のみ対応。SurroudViewにてIGPを活かしたまま、PCIe-x16ビデオカードを増設できる。

ノースブリッジ名 IGPとしての名称 注釈
690G Radeon X1250
690V Radeon X1200 690Gからデジタル出力を省いたもの

チップの仕様としてはTMDS系の二系統同時出力が可能なものの、二系統目のTMDS出力を有効にするには、PCIeのx16リンクを諦めなければならず、実際にDVI/HDMI二系統同時出力を実装したM/B製品はほとんど出なかった。

以降AMD系M/B製品は、RS880に至るまで「VGA and (DVI or HDMI)」という出力構成が大半を占める。

二系統目TMDSを活用とした製品としては、ASUS M2A-VM/HDMIが有名。これはその添付品の、x16スロット用HDMI/アナログTV出力用アドオンカード。IntelのADDカードと違って、TMDSトランスミッタICが載っていないのがミソ。

  • AMD RS690 Databook Rev3.04

2026年4月7日火曜日

Intel IGP

2026/04~ LGA1851Allowlake RefreshDX12 OGL4.5 OCL3.0

CPUパッケージ内のタイル間通信クロック、メモリコントローラクロックを引き上げて、CPUの全体的な性能を少し向上させたもの。ハードウェア的に何か変わったわけではない。元々最上位のZ890マザーであればCPUパッケージ内のクロックをいろいろ変更できたということなので、最上位グレードで体験可能だった性能を下位グレートでも提供するようにした、というスタンスの製品族になる。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z890 B860 H810Core Ultra 7-270K Plus8/16Intel Graphics
Core Ultra 5-250K Plus6/12

昨今のメモリ大暴騰を意識したのか、Intelにしては初期価格設定が低く抑えられている。最初からこの価格で出せていればX3D勢にランキング奪われたりしなかったろうに・・・。

2024/12~ Battlemage5nm DX12 OGL4.6 OCL3.0

IntelのdGPUシリーズ第二弾。PCIe4.0。ディスプレイコントローラ四基。DP2.1(DP3ポートの内、UHBR13.5は1ポートのみ、残りはUHBR10まで)、HDMI2.1(48Gbps?)。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
BGM-G21 B580 HDMI, DP*3 端子部はx16サイズだが、ダイ自体はx8リンク仕様。
B570 上位B580のクラスタ一割無効化版。2025年1月発売。

BGM-G21は、前作ACM-G10よりトランジスタ数は減らしつつも性能はアップ。進化版と言えばいいのか修正版と言えばいいのか。

BGM-G21の上位ダイが出るのかどうかは現時点では不明。

※2026年4月追記 業務用ブランドのArc Pro B70という形で上位ダイのBMG-G31が登場。性能的には今更感があるが、VRAM32GBという点では現状他の追随を許さない安さ。手元で大規模言語モデルを動かしたい人にとってはかなり面白い存在になりそう。

2024/10~ LGA1851ArrowlakeDX12 OGL4.5 OCL3.0

ここからDDR5メモリ専用。役割の異なる四つ(基盤となるインターポーザを含めると五つ)のダイ(Intelではタイルと呼称)をワンパッケージ化したチップレット志向のCPU。

ディスプレイコントローラ四基はそのままだが、DP2.1(UHBR20及び10。13.5には非対応)、HDMI2.1(48Gbps)と、IGPでありながら映像出力面では現時点で最高のスペックを準備してきている。

ただボードメーカーによる取説には、8K/60Hz可能なのは一系統だけ等の但し書きがあったりして、四系統同時にフル帯域で使えるわけではないらしい。一応4K/60Hzの四系統同時出力は可能のようだが。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z890 B860 H810Core Ultra 9-285(K)8/16Intel GraphicsK系は全部64EU。
Core Ultra 7-265(K)8/12
Core Ultra 5-245K6/8
Core Ultra 5-2356/848EU。
Core Ultra 5-2256/432EU。

Arrowlakeは、内包するI/OタイルにThunderboltUSB4ホスト機能を統合しているものの、M/B側の実装は必須とはされていない。基本的にはZ890は2ポート、B860は1ポートまでの対応になるが、安いM/BはUSB4未実装だったり、通信速度が半分の20Gbpsまでだったりするので注意しよう。ちなみにThunderbolt5に対応しているM/Bはオンボードチップによるものだ。

で、USB4ポートでの映像出力の仕様だが、まずはUSB-C DP Alt Modeとして使った場合。ArrowlakeのUSB4は、IGPからのDP入力のリンクレートのままパススルーできるので、普通にUHBR20まで対応の4レーンDPとして扱うことが可能。もちろん2レーンをDP、残り半分をUSB3.2(10Gbps)として使うのもOK。

問題はThunderbolt Mode(Multiple Protocol Tunneling)、DP映像とPCIe系のデータをケーブル一本で送りたいといった用途の場合だが、この場合は、映像に割り当てられるデータ量はそれほど多くはない。ポート一つあたりのディスプレイ数は二台までに制限され、さらに映像に割り当てられるデータ量は二台分合わせて23.8Gbps(一台だけの接続でも5K@60Hzが限界)か、もしくは一台ごとに16Gbps(4K@60Hzのデュアルディスプレイ)となる。※DSCを使うのであれば、その分解像度やリフレッシュレートを増やせる。ちなみにUHBRソースをTunneling伝送で扱うには、Thunderbolt5/USB4v2世代の送受信機器が必要。

  • Intel Core Ultra 200S, Intel Core Ultra 200S Plus,Intel Core Ultra 200HX and 200HX Plus Series Processors Datasheet, Rev.007 March 2026
おまけ Arrowlakeの各タイルについて
主機能 注釈
Interposer (Foveros) 各タイルを上に載せる座布団のようなもの。通信は全てこのタイルで中継される。
SoC メモリコントローラ
メディアエンジン
NPU
PCIe-x16(Gen5)
PCIe-x8(Gen4,DMI用)
ディスプレイ(DP/HDMI)
唯一全てのタイルと接続されている、プロセッサの中核部分を担うタイル。
GPU AlchemistベースのGPUコア。規模はACM-G11の半分。
IO PCIe-x4(Gen5)
PCIe-x4(Gen4)
USB4
ディスプレイ(DP/USB4用)
PCIe-x4二系統(Gen3,USB4用)
PCIeインターフェイスを中心としたI/O拡張用タイル。SoCタイルよりGen5-PCIeの速度が落ちるらしい。
Cumpute Pコア8
Eコア16
CPUコア。Pコアは、従来あったHyperThreading機能がカットされた。回路を簡素化して、Zen5に対抗できるシングルスレッド性能を達成したかったようだが。

最上位Z890マザー以外は、機能の一部が使えない部分が出てくる。

2023/10~ LGA1700Raptorlake Refresh10nm DX12 OGL4.5 OCL3.0

Raptor、Alderを少しクロックアップしたリネームシリーズ。正直これを第14「世代」と言い張るのはどうかと思う。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z790 H770 B760Core i9-14900(KS/K/T)8/16UHD 770
Core i7-14700(K/T)8/12
Core i5-14600(K/T) 14500(T)6/8
Core i5-14400(T)6/4UHD730
Core i3-14100(T)4/0
Intel 300(T)2/0UHD710前の名前で言うとPentium Gold。
  • 13th Generation Intel Core and Intel Core 14th Generation Processors Datasheet Volume 1 October 2023

ローエンドまで二次キャッシュ増量品のラインナップを拡張するくらいしてくるかと思ったんですが、構成ほぼ変えずにクロックアップリネームとはがっかりだよ。

2022/10~ LGA1700Raptorlake10nm DX12 OGL4.5 OCL3.0

Alderlakeのキャッシュメモリを増やした小改良版。600系M/BにもBIOSアップで搭載可能。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z790 H770 B760Core i9-13900(KS/K/T)8/16UHD 770最上位はEコア16個の専用ダイ。
Core i7-13700(K)8/8最上位が別ダイになったぶん、OC向けの石が集まりそうな気がするがさて。
Core i5-13600K6/8

最下位チップセットはH610が続投。H610マザーと組み合わせたときの同時出力三系統制限も変わらず。

2023/01~ Raptorlake下位品

上記以外のRaptorはAlderのリネームだそうで。Pコアの二次キャッシュ量でわかるようになってます。

おまけ CPUクロック(TurboBoost2基準),P/Eコア数別 新旧対照表
P4/E0 P6/E0 P6/E4 P6/E8 TB2-Max Clock (GHz) P8/E4 P8/E8




5.4
13700K




5.3





5.2
12900KS



13600K 5.1
13700 12900K



13600 5.0
12900


12600K
4.9 12700K

12600
13600T 13500 4.8 12700 13700T 12900T




4.7


12600T 12500 13400 13500T 4.6 12700T
13100


4.5

12300 12500T 12400 13400T
4.4

12100


4.3

12300T 12400T

4.2

12100T


4.1

※IGP無効化版のF系は興味無いので除外している。

  • 13th Generation Intel Core Processor Desktop Datasheet January 2023

2021/09~ Alchemist6nm DX12 OGL4.6 OCL3.0

ディスクリートGPUではあるが、新規に独立ページ作るほど魅力がある製品とも思えないので、とりあえずここでまとめておく。二大GPUベンダーに先んじてDP2.0対応を表明した点はいいですね。

PCIe4.0。ディスプレイコントローラ四基。UHBR10までのDP2.0、HDMI2.0b。Intel名義で売られているLimited Editionは、DP to HDMI2.1コンバータチップを搭載しており、HDMIでの4K@120Hz出力も可能。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
ACM-G10 A770 HDMI, DP*3
A750 上位A770の1/8クラスタ無効化版。
A580 初期製品リストにはあったものの何故か23年10月登場。1/4クラスタ無効化版。
ACM-G11 A380 リンク幅x8。
A310 2023年10月登場。上位380に対してメモリバス2/3、シェーダクラスタ3/4、ROP・TMU1/2と、色々な要素を削りつつも値段はそれほど変わらないという製品。補助給電無しで8K出力可能なところが唯一のメリットか。

性能を発揮するには、システム側でResizable BARの対応が必須。また、DirectX9ベースで動作する旧作アプリケーションは、WindowsOSのD3D9On12経由で動作する方式で、互換性に問題が多く、旧作ゲーマーには不向きなハードウェアとなっている。

2021/11~ LGA1700Alderlake10nm DX12 OGL4.5 OCL3.0

ここからPCIe5.0/DDR5対応。DDR4仕様のM/Bも併売される。ARM系スマホ用CPUのように、高性能なPerformanceコアと省電力な(※但し、EコアがPコアに対して省電力と言えるのは、与えるタスクにも依るが概ね3GHz以下で動作している時。上限クロックの高い上位品ほどEコアの電力効率は悪化することに注意。)Efficientコアを一つのダイに収めたCPU。

この世代からモバイル版と同じくディスプレイコントローラ四基となり、四系統同時出力が可能となった。(H610系M/Bと組み合わせた場合、三系統までに制限) HDMIは2.1となっているが、帯域上限はRocketlakeと変わらない18Gbps。二系統を組み合わせた8K@60Hz表示も可能。

問題は映像出力を四つ備えたM/Bの選択肢が非常に限られている点か。まあDPハブ機器を別途用意すればいいのではあるが。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z690, H670/610, B660Core i9-12900(KS/K/T)8/8UHD 770実行ユニット32基。
Core i7-12700(K/T)8/4
Core i5-12600K6/4
Core i5-12600(T) 12500(T) 12400(T)6/0
Core i5-12400(T)6/0UHD 730実行ユニット24基。
Core i3-12300(T) 12100(T)4/0
Pentium G7400(T), Celeron G6900(T)2/0UHD 710実行ユニット16基。

  • 12th Generation Intel Core Processor Desktop Datasheet October 2021

高速で動くのはコア四つもあれば十分なシングルスレッド性能至上おじさんとしては、P4E8くらいのバランスでPコアのOCに余裕を持たせても良かったんじゃないと思うのだが・・・。P6E0ダイのKを出すべきそうするべき。

2021/03~ LGA1200Rocketlake14nm DX12 OGL4.5 OCL2.1

モバイル版Tigerlakeの14nmプロセス戻し版。最上位のCPUコア数は8に縮小。CPU側PCIe4.0(メイン16レーンとストレージ用4レーン)。CPU-チップセット間リンクx8化。(Z590,H570と組み合わせた場合のみ)

ディスプレイコントローラ三基。DP1.4(HBR3, Adaptive Sync, DSC1.1, HDR他)、HDMI2.0bにようやくネイティブ対応を果たした。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z590, H570/510, B560, Z490, Q470, H470Core i9-11900(K/T)UHD 750自動OCの限界に挑戦した製品。
Core i7-11700(K/T)上位と同じCPU8コア品だがOC関連の機能が抑えられている。
Core i5-11600(K/T)CPU6コア、IGP実行ユニット数32基。今作、あえて買う価値を見出すとしたらこの辺でしょう。
Core i5-11500(T)
Core i5-11400(T)UHD 730UHD730は、IGP実行ユニット数がCometlakeと同じ24基になっているもの。

i3以下はCometlakeのリネームということなので、それらのDPやHDMIのネイティブ仕様は、Cometlakeのそれに準じることになる。i3以下を狙っていてHDMIでの4K@60Hz出力にこだわる人は、M/BがHDMI2.0コンバータチップを搭載しているかチェックしておこう。

なお最下位チップセットH510が同時出力二系統までの制限は変わらず。Cometlakeのデータシートにはあった、VGA(アナログRGB)コンバータチップ用の内部ポートの記載もなくなっており、いよいよVGA出力は完全にサポート外となるようだ。

  • 11th Generation Intel Core Processor Desktop Datasheet March 2021

2020/05~ LGA1200Cometlake14nm DX12 OGL4.5 OCL2.1

10コア化。映像出力面の変更無し。M/B製品のなかにはDP1.4対応としてる製品もありますが、これは将来出るCPUを載せればHBR3にも対応可能という意味なんですかね HDRに対応しているという意味での1.4表記らしい。DPリンク速度はHBR2まで。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z490, H470/460, H410Core i9-10900(K) 10850KUHD 63010コア、HT有効品。
Core i7-10700(K)8コア、HT有効品。
Core i5-10600(K) 10500 104006コア、HT有効品。
Core i3-10320/10300 101004コア、前世代と異なりHT有効品。
Pentium Gold G6600 G6500 G6400
Celeron G5925 G5905HD6109月登場。型番下一桁の変化はCPUキャッシュ倍増の意味らしい。実質HTの無いPentium Gold。
Celeron G5920 G5900

最下位H410が同時出力二系統までなのは変わらず。

製造プロセスの進化が無いと、コア増やすほどに使い処が見えにくくなりますね・・・。性能アップの理由がPowerLimit値の上限を緩和したからってどうよ。

なお、以前から噂されていたThunderbolt機能の統合ですが、デスクトップ用ではなく、TDP15Wのチップセットオンパッケージ品のみのようですね。自作市場向けでは一部の高級M/Bのみ、TitanRidgeコントローラチップによって実装しています。

  • 10th Generation Intel Core Processors Datasheet May 2020
2021/04~ LGA1151v2 Cometlake 2021 14nm DX12 OGL4.5 OCL2.0

Rocketlakeの下位としてi3以下のラインナップを担当。100MHzのクロックアップだけ?

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Comet/Rocketlake用両方Core i3-10325 10305(T) 10105UHD 630
Pentium Gold G6605(T) G6505 G6405(T)

2018/11~ LGA1151v2Coffeelake Refresh14nm DX12 OGL4.5 OCL2.0

8コア化Coffeelake。映像出力は変更無し。パッケージ内充填剤がグリスからハンダに戻った。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z390/370, H370, Q370, B360, H310Core i9-9900K/KSUHD 6308コア、HT有効品。Ryzen7は相手じゃないんだよ感を醸し出すユニークなパッケージ。
Core i7-9700K8コア。i7のシリーズ名だが従来と違ってHT無効品。
Core i5-9600K 9500 94006コア、HT有効品。10月に先行発売。9600Kは三桁目が示すとおり、8700KよりTBクロック/キャッシュ量ともに劣る。

  • 8th and 9th Generation Intel Core Processor Families and Intel Xeon e Processor Family Datasheet October 2018

2017/11~ LGA1151v2Coffeelake14nm DX12 OGL4.5 OCL2.0

IGP名をUHD Graphicsと改称したが、映像出力周りの仕様はKabylakeと全く同じで、HDMI2.0対応は依然としてボードメーカー次第。

前作とソケット形状は同じだが、信号ピン割り当てが一部異なっており、前作シリーズとの互換性は失われている

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z370, H370, Q370, B360, H310Core i7-8086K 8700(K)UHD 6306コア、HT有効品。
Core i5-8600(K) 8500 8400 83006コア、HT無効品。
Core i3-8350K 8300 81004コア、HT無効品。従来のi5ライン。AMD-Ryzenの仕掛けたメニーコア競争のおかげで、もはや4コア品は、ジサカーにインパクトを与える要素ではなくなってしまった感がある。
Pentium Gold G5600 5500 54005400はUHD6102コア、HT有効品。従来のi3ライン。Atom系Pentiumとの違いをアピールする目的でGoldと名付けたらしい。
Cerelon G4920 4900UHD6102コア、HT無効品。

1804月登場のチップセット群について

Z370とは異なるダイであり、USB3.1Gen2と無線LAN論理層が統合されている。最下位H310は、相変わらず映像の同時出力は二系統までに制限される。

今回、IntelはOptane Memoryとのセット販売を始めたりして、AMDの猛追を感じさせる商戦になってますね。ジサカーとしてはおいしい展開(^q^)

  • 8th Generation Intel Core Processor Families for S Platforms Datasheet October 2017

今回の映像出力周りについて、データシートの記述は全くといって言いほど同じ。唯一Switchable Graphicsについて言及があるくらい。

かつてのSGは、OS起動中にIGPとdGPUで、有効/無効を切り替える(M/B上にIGPとdGPUからの出力を受けるマルチプレクサが載っており、ディスプレイに繋げる映像出力コネクタは物理的に同一で済む。)もので、ノートPC用にHaswell世代から用意されていたものなのですが、今回デスクトップ用CPUのデータシートに記載されるのは初めて。ただし、今作では利用不可とされてます。次回のチップセットで統合されると噂されるThunderboltホストコントローラと、TH接続外付けVGAボックスへの布石なんですかね?

2017/01~ LGA1151Kabylake14nm DX12 OGL4.4 OCL2.0

各映像出力インターフェイスの帯域上限はSkylakeと変わらず。IGPとして目立つ変更点はHDCP2.2対応くらいか。なお、HDMIにおける4K@60HzでのHCCP2.2対応の可否は、ボードメーカーが任意で載せるDP to HDMI2.0コンバータチップの仕様に準ずる。またこれもボードメーカー次第だが、この世代からUSB Type-C端子からのDP出力実装が可能になっている。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z270, H270, B250, Q270/250 Core i7-7700(K/T)HD Graphics 630
Core i5-7600(K/T) 7500(T) 7400(T)
Core i3-7350K 7320 7300(T) 7100(T)以下CPU2コア品。今回はi3ラインにも内部倍率フリー版が追加されている。4コア品よりも回路規模が小さい(はずの)7350Kは、Kaby自体のOC特性を示す良い試金石になるでしょう。
Pentium G4620 4600(T)PentiumラインはHyper Threading解放。
Pentium G4560(T)HD Graphics 610
Celeron G3950 3930(T)

※今作は、BIOS対応次第で旧作SKylake-CPU/100系マザーと相互互換。

  • 7th Generation Intel Core Processor Families for S Platforms Datasheet
  • Intel 200 Series Chipset Families Platform Controller Hub (PCH) Datasheet January 2017

チップセット側の主な変更点は、各SKUとも旧シリーズより4レーン分PCIeが追加されている点。高速ストレージデバイスがかなり選べるようになってきた今では、メインメモリにより近いCPU側のPCIeレーンを増やして欲しいところだが。

2015/08~ LGA1151Skylake14nm DX12 OGL4.3 OCL2.0

ここから対応メインメモリがDDR4仕様に。 Skylakeは、SL-TMDS/DP共用ポート3、eDP専用ポート1の計4ポートから三系統まで(Sunrise Pointチップセット最下位SKUであるH110ボードと組み合わせた場合のみ、二系統までに制限)選択して出力可能。

4レーンのeDP専用ポートは、2レーンずつに分割でき、その一方にボードメーカーの任意でDP(2レーン) to VGAコンバータチップを接続できる。従来のチップセット側内蔵RAMDACによるVGA出力は廃止。

Skylake自体のHDMI帯域上限はHaswellと同じVer1.4世代のTMDS300MHz。HDMI2.0(18Gbps)は、これまたボードメーカーの任意で、SL-TMDS/DP共用ポートのいずれかにDP-HBR2 to HDMI2.0コンバータチップを接続することで実装する。

DPの最大ピクセルクロックは、Haswell/Broadwell世代の540MHzから675MHzに引き上げ。これにより、4096*2304及び4096*2160 @60Hz正式対応。HDMI/DP音声の同時出力数は三系統まで。

なお、今作ではTMDS系の同時出力数も三系統までに拡張されており、DualModeDP対応(要するにDP端子に to DVI/HDMIパッシブアダプタが使えるってことですね)も明示されています。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z170, H170/110, B150, Q170/150Core i7-6700(K/T)HD Graphics 530
Core i5-6600(K/T) 6500(T) 6400(T) 6042P
Core i3-6320 6300(T) 6100(T) 6098P以下CPU2コア品。
Pentium G4520 4500(T)
Pentium G4400(T)HD Graphics 510IGPの実行ユニット数は、上位HDG530の半分の12基。今回はローエンドIGPでも、出力解像度面の差別化は無し。Braswellと区切りを付けたつもりなんですかね。
Celeron G3920 3900(T)

Z170/Q170は、CPU側PCIeを3ポートまで分割可。 末尾Pの製品はHDG510。

Multi Stream Transportについて

今までMSTによる複数台モニタ接続については、あまり言及していなかったのですが、May2016版のデータシートにMST帯域一覧表が載ってたので、ついでに簡単な説明をします。

画像の表には注釈がごちゃごちゃ付記されてますが、そう難しくないです。使いたい画面モード群のLink Bandwidth、これの合計値が、HBR2*4レーンの帯域上限値である21.6Gbpsを下回っていれば、そのMST構成が使えると見て良いわけです。仮に3840*2160@60HzのモニタにMSTでもう一台増設したいな、と思った場合、21.6-16.00=5.6で、5.6Gbps以下の画面モード(上の表で言えば、2048*1280以下)を、もう一台のモニタ側に設定すれば、MSTでのデュアルモニタが利用できるわけですね。

  • 6th Generation Intel Core Processor Family Datasheet May 2016
  • Intel 100 Series Chipset Family Platform Controller Hub (PCH) Datasheet May 2016

今回はチップセット側PCIeの3.0化が目玉、だと思うよ。

あと、x4リンクストレージインターフェイスの実装が許されているのは、Z/H/Q170のハイエンド寄りSKUだけみたいなので、チップセット側で高速SSD使いたい人は、そこら辺にも注意すべきでしょう。

2015/06~ LGA1150Broadwell + LynxPoint14nm DX11.2 OGL4.3 OCL2.0

ようやくの14nm化CPUではあるが、残念なことにHaswellよりも動作クロックが伸びず。CPU/IGP双方から利用できる128MBのキャッシュメモリ(Tom's Hardware では57GB/sくらいの帯域と推測してますね)をCPUパッケージ内に搭載することで、性能を底上げしている。

IGP規模は大幅に強化されたが、映像出力面のスペックはHaswellと変わっていない。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z/H97Core i7-5775C, i5-5675CIris Pro Graphics 6200

円安のせいもあって、デスクトップ用CPUとしてはコストパフォーマンス悪すぎな印象は拭えませんが。とはいえ、今まで勝てていなかったIGPゲーム性能でAMDに対して優位な結果を出しているのは事実なので、AMD-APUのブランド力低下を狙ったリリースなんですかね。

  • Desktop 5th Generation Intel Core Processor Family Datasheet June 2015
  • Intel9 Series Chipset Family Platform Controller Hub Datasheet June 2015

2013/06~ LGA1150Haswell + LynxPoint22nm DX11.1 OGL4.0 OCL1.2

TMDS/DPインターフェイスのCPU側移植。DP1.2、HDMI1.4a(TMDS300MHz)と、映像出力面ではIbexpeak以来の大幅なスペックアップ。今作の三系統出力は、前作よりもだいぶ柔軟な構成を選択できるようになっている。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z87※, H87/81※, B85, Q87/85
Core i7-4770(K/T/S) 4765THD Graphics 4600
Core i5-4670(K/T/S) 4570(T/S) 4430
Core i3-4340 4330以下CPU2コア品。
Core i3-4130(T)HD Graphics 4400
Pentium G3430 3420 3220, Celeron G1830 1820 HD GraphicsPen/CelブランドのIGPでは、画面解像度がWQXGAまでに制限されている。

※Z87はCPU側PCIeを3ポートまで分割可。

Haswellは、FDIポート(LynxPointチップセット側の180MHzRAMDACへ接続)1、TMDS/DP共用ポート2、TMDS/DP/eDP共用ポート1の計4ポートから三系統まで(※H81-M/Bと組み合わせた場合のみ二系統まで)選択して出力可能。但し、TMDS系の同時出力は二系統までとなる。

なお、HDMI/DP音声の同時出力数も二系統まで。これはIvyBridge世代から退化している部分なので、デジタル音声で揃えたい人は注意。

データシートから三系統出力構成例。

  • Desktop 4th Generation Intel Core Processor Family Datasheet December 2013
  • Intel 8 Series / c220 Series Chipset Family Platform Controller Hub(PCH) Datasheet June 2013

データシートには、デュアルリンクDVIについての記述は無し。今後はHDMIでの、WQXGA/WQHD解像度利用がメジャーになってくるんでしょうか。(GigabyteのGA-B85NはデュアルリンクDVIに対応しているそうなので、デュアルリンクの実装が全く不可能というわけではなさそうですが。)
※1502月修正。いつの間にか製品ページのデュアルリンク表記消してやがるのな・・・。てっきりHaswellではTMDSリンク二つ併せて利用できるような構造になってるのかと思ってた。

1408月末のドライバ3907より3840*2160@60Hz出力に正式対応。
※1502月追記 P2415Q/P2715QスレでHaswellの動作報告が出てきてるので、 MST入力はもとよりSST入力の4KディスプレイもOKになった模様。

正規ドライバが用意されるのはWindows7/8で、VistaやXP用のドライバ提供は行われないみたいですね、さすがに。

2014/05~ LGA1150 Haswell + LynxPoint

2014年版Haswell。14nm化CPU-Broadwellまでの繋ぎである。Z/H97マザーには去年のCPUが使えるし、その逆も然り。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z97※, H97
Core i7-4790(S/T/K)HD Graphics 4600
Core i5-4690(S/T/K) 4590(S/T) 4460(S/T)
Core i3-4370 4360(T) 4350(T)以下CPU2コア品。
Core i3-4160(T) 4150(T)HD Graphics 4400
Pentium G3460 3450(T) 3440 3258 3250(T) 3240, Celeron G1850 1840(T) HD GraphicsPen/CelブランドのIGPでは4K出力は非対応。(1508月に?更新されたIntel-ARKによると、HDMIはFullHD、DPはWQXGAが最大解像度となっています。)

※Z97はCPU側PCIeを3ポートまで分割可。

当初、Z97/H97専用だったはずのi7-4790K/i5-4690K(Devil's Canyon)も、Asusが8系M/B用対応BIOSを(Intelに無断で)リリースをしたので、他のボードメーカーも旧M/BのDevil対応に追随せざる得なくなったようですね。さすがAsus、大Intel様の方針に平然と逆らってのける!そこにシビれ(略

  • Desktop 4th Generation Intel Core Processor Family, Desktop Intel Pentium Processor Family, and Desktop Intel Celeron Processor Family Datasheet May 2014
  • Intel 9 Series Chipset Family Platform Controller Hub (PCH) Datasheet May 2014

データシートざっと見てみた限りでは、今作の改善点は、チップセット側のPCIe/SATA共用ポート(2レーン分)の接続先ストレージデバイスを、IRSTで管理できるようになったよ、って部分だけみたいですね。

おまけ CPUクロック別(TB込み)新旧Haswell対照表
2013 GHz 2014
4.4 i7-4790K
4.0 i7-4790(S)
i7-477x(K/S) 3.9 i7-4790T, i5-4690(K/S)
i5-4670(K/S) 3.8 i3-4370
i7-4770T 3.7 i5-4590(S), i3-4360
i5-4570(S/T), i3-4340 3.6 i3-4350 i3-4160
i3-4330 3.5 i5-4690T, i3-4150, Pen-G3460
i3-4130 3.4 i5-4460(S), Pen-G3450
i5-4670T i5-4440(S), Pen-G3430 3.3 Pen-G3440
i5-4430(S), Pen-G3420 3.2 i7-4785T, i5-4590T, i3-4360T, Pen-G3258 Pen-G3250
3.1 i3-4350T i3-4160T, Pen-G3240
i3-4330T, Pen-G3220 3.0 i3-4150T
i3-4130T 2.9 Pen-G3450T, Cel-G1850
Cel-G1830 2.8 Pen-G3440T Pen-G3250T, Cel-G1840
Pen-G3420T, Cel-G1820 2.7 i5-4460T, Pen-G3240T
Pen-G3220T 2.6
2.5 Cel-G1840T
Cel-G1820T 2.4

2012/04~ LGA1155PantherPoint + IvyBridge22nm DX11 OGL3.0~ OCL1.1

CPU側PCIe3.0。映像出力面のスペックは前作Couger+Sandyペアと変わらず。やはりデュアルリンクDVIをサポートする気はないようだ。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z77/75※, H77, B75, Q77/75Core i7-3770(K/T/S), i5-3570KHD Graphics 4000
Core i5-3570T 3550(S) 3450(S)HD Graphics 2500実行ユニットはHD4000の半分以下。
Core i3-3240 3225 3220(T) 3210↑(3225のみHD4000)以下はCPU2コアダイ。
PentiumG 2120 2100T 2020(T) 2010HD GraphicsDX10.1、OpenGL1.2、OpenCLには対応せず、と上位IGPより機能が制限されている。
CeleronG 1620 1610(T)

※CPU側PCIe分割可能数 Z77は最大3ポート、Z75は2ポート。

CougerPoint(Intel6)系M/Bも、BIOS次第でIvyCPUを使える。

IvyBridgeの三系統出力について

Panther+Ivyペアであることは必須だが、他にもハードウェア的なキーポイントが二点。

FDI帯域分割による制約

CPUとチップセットを繋ぐ映像データ専用線FDI。前作のSandyペアでは、4レーン(1レーンあたりMax2.7Gbps)を2チャンネル分、計8レーン用いることで、10.8Gbps*二系統の帯域を実現していた。 今作では三系統出力が可能になったものの、前作ペアとピン互換としたため、三系統のうち二系統は帯域が半分になってしまう。

チップセット側出力二系統時 チップセット側出力三系統時
Lane1Channel-A Max10.8GbpsChannel-A Max10.8Gbps
Lane2
Lane3
Lane4
Lane5Channel-B Max10.8GbpsChannel-B Max5.4Gbps
Lane6
Lane7Channel-C Max5.4Gbps
Lane8

映像データがFDIを経由する以上、下流チップセット側に備わる映像出力回路群がどんな高クロックで駆動できようとも、使用可能な画面モードはこのFDIがボトルネックになる。モバイル版IvyではCPU側に機器内蔵パネル用のeDPポートが一つ備わっているため、そっちで一系統分使うならFDIもフル帯域で使えるのだが・・・。

ちなみにシングルリンクDVI(TMDS165MHz)の帯域は4.95Gbps。5.4Gbpsという数字は、一般的なディスプレイを使用するには十分だ。WUXGAパネルの一つ上、WQHDパネルとなると秒60フレームは諦めなければならないが。

チップセットのDisplay-PLL数

この場合のPLLとは、Phase Looked Loop:あるクロックを元にして、別のクロックを生成する回路のこと。使用する画面モード毎に独立したクロック供給を必要とするTMDS/VGAインターフェイスで三系統出力するなら、PLLも三つあれば万全なのだが、チップセット側の映像出力用PLL数は前作から据え置きの二つ。

というわけで、Displayport出力(・・・PLL共有でも異なる画面モードを駆動できる)を最低二つ使うことが、デスクトップ版IvyBridge三系統出力の条件となる。

なお現状、自作市場向けに三系統出力を明示しているM/B製品を提供しているのはGigabyteだけだ。(後はNUCのDC53427HYEくらいか?)

補足情報 FAQページから
  • 三系統対応ドライバが用意されるOSは、Win7とWin8。
  • DPパッシブ変換アダプタの使用可否は、ボードメーカー(の仕込むBIOS)に依存。DPアクティブアダプタは普通に使える。
  • クローンと拡張デスクトップの混在は不可
  • Panther+Ivyペアのみ、DP/HDMI音声の三系統出力が可能。(Couger+Ivyペアでは二系統まで)

長くなってしまったが、簡単にまとめると、デスクトップ版IvyBridge三系統出力の要点はこんなところになる。

  • CPUはIvyBridge系、チップセットはPantherPoint(Intel7 Series)系であること。
  • 最低二出力はDisplayPortでなければならないこと。DPアクティブアダプタは使っても良い。
  • WUXGAより上の画面解像度でリフレッシュレート60Hzを設定できるのは一系統分だけ。

まあ現行ビデオカード製品のような汎用性は期待するなってことですね。

要調査情報

IntelのLinux版ドライバのRelease descriptionより。

Driver will support two HDMI displays and one any displays. In this configuration, both HDMI displays must use the same resolution and refresh rate.

TMDSでも、同じモニタタイミング要求する場合ならPLL共有可能なのか・・・?

Collage Display について(2014/01/06書き直し)

Intelのラージデスクトップモード(Intel語:Collage Display)について触れたのは去年九月でしたが、 最近ようやく公式ドキュメントが出たので、Win8.1環境での簡単な実働レポとともに改めて紹介。今回のテスト環境は以下の通り。

  • OS: Win8.1Pro 64bit
  • CPU: i5-3570K, M/B: Z77X-UD3H(Rev1.0) 
  • ディスプレイ: Dell-U3014(DP1.1接続) 三菱-RDT271WV(HDMI接続)
  • 使用ドライバ:10.18.10.3345

コラージュディスプレイ設定画面。HDグラフィックスコントロールパネルトップから、「ディスプレイ」タイルをクリック→左上の「ディスプレイ」ドロップダウンメニューから「マルチディスプレイ」をクリック→「ディスプレイ・モードの選択」から「コラージュ」をクリック。ここまでやってようやくこの設定画面までたどり着きます。

上はRDT271、下はU3014で1920*2160の垂直ラージデスクトップを構成してみたところ。WUXGAサイズのつくもたん壁紙を「中央に配置」した状態。大きさの目安になるかと思って、中央下に100円ライター置いてみました。

U3014&RDT271の組み合わせで選択可能になる画面解像度は以下の通り。双方のディスプレイで共通する画面解像度が使える模様。なお前回のテストではできなかったラージデスクトップ構成における縦(90度/270度回転)表示も、一応(たまに設定時におかしな挙動をすることがあったけど)できました。

U3014単出力時 Collage Display RDT271単出力時
水平連結 垂直連結
2560*1600
2048*1536
2048*1152
1920*1440
1920*1200
1920*1080 3840*1080 1920*2160 1920*1080
1856*1392
1792*1344
1680*1050 3360*1050 1680*2100 1680*1050
1600*1200
1600*900 3200*900 1600*1800 1600*900
1440*900 2880*900 1440*1800 1440*900
1400*1050 2800*1050 1400*1050
1366*768 2732*768 1366*1536 1366*768
1366*765
1360*768 2720*768 1360*1536
1280*1024 2560*1024 1280*2048 1280*1024
1280*960 2560*960 1280*1920 1280*960
1280*800 2560*800 1280*1600 1280*800
1280*768 2560*768 1280*1536 1280*768
1280*720 1280*720
1152*864 2304*864 1152*1728 1152*864
1024*768 2048*768 1024*1536 1024*768

1920*2160のウィンドウモードで、Civilization5を実行してみたところ。フルスクリーンモードにしようとすると、勝手にFullHD*2のクローン表示になってしまうので、ウィンドウモードでやるしかないです。ゲームプレイの快適度は・・・まあお察しで;;。

Collage Display Faq 抄訳

まだ公式の日本語訳ページができてないようなので、私見含めて一部を訳してみた。

CollageDisplay(以下CD)って何?
ある画像イメージを、VGA/DVI/HDMI/DP/eDP等、有線インターフェイス接続の複数ディスプレイ間で共有する機能。
必要環境は?
ハードウェアは、IvyBridge及びHaswell世代。OSは、Window7/8/8.1。
CDで使えるディスプレイ数は?
通常二台または三台。別途DisplayPortスプリッタ→(Zotacのコレなんかいい例)を用意すれば、最大四台のディスプレイを使ってCDを構成可能。→(去年、Gigabyteが広報していたアレが実例になります。)
自分のマシンがCDに対応しているかどうか確認するには?
Intelコントロールパネル内の「ディスプレイ・モードの選択」で「コラージュ」の項目が表示されていなければ無理。

あらかじめデバイスマネージャ上で、使いたいディスプレイがIntel-IGPの管理下に認識されているか確認しておくとよい。

CDを構成した状態でBlu-ray動画の再生はできる?
無理。
CDと、4K x 2Kディスプレイモードってどう違うの?
4K x 2Kディスプレイモードは、CDの一形態。2K x 2K解像度を二つ合わせて実現する。
CD構成時に、HDMI/DP音声の複数出力は可能?
CD構成時の映像音声は1ストリームのみ。
CedarView-Atom代替? NM70 + Celeron 847

PantherPointとSandyBridgeの組み合わせ。こいつらは元々エントリーノートPC用の位置付けだったんですけどね。2012秋から、M/B直付け売りが許された模様。同時出力は二系統まで。

Intel7系ローエンドチップセット主要機能比較
機能B75NM70HM70
チップセット側PCIeポート数844
レガシPCI直出し××
USBポート数/内3.012/48/08/2
SATAポート数/内6Gbps6/14/14/1
RAID×××
  • Intel 7 Series Chipset Family Platform Controller Hub Datasheet April 2012
  • 3rd Generation Intel Core Processors with Intel HD Graphics 4000/2500 Configuration FAQs for using three monitors
  • Collage Display Feature for 3rd and 4th Generation Intel Core Processor Family Feature List Rev 1.0

2011/01~ LGA1155CougerPoint + SandyBridge 32nm DX10.1 OGL3~

一般には、「第二世代Coreプロセッサ」と広報されているSandyBridge。CPU+GPU+ノースブリッジ統合チップ。映像出力インターフェイスは、前作Ibexpeak + Clarkdale同様にCougerPointチップセット側に配置される。IGP搭載CPUがIntelのメインストリームを担うようになった先駆け。

出力面でのスペックはIbexpeakとほぼ変わらずの同時二系統出力。RAMDAC340MHz、HDMI1.4a、DP1.1a。VGAポート1、TMDS/DP/SDVO共用ポート1、TMDS/DP共用ポート1、TMDS/DP/eDP共用ポート1の計4ポート。DPでの音声出力(2chリニアPCMのみ)が明示されている。前作よりも、DP端子採用M/B製品が増えている印象。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
H67/61, Q67, B65, Z68※Core i7-2600(K), i5-2500(K) 2405S, i3-2105HD Graphics 3000
上記以外Core i7/5/3-2x00HD Graphics 2000実行ユニット(シェーダユニット?)はHD3000の半分。 i3以下はCPU2コアダイ。
Pentium G8x0/6x0, Celeron G5x0/440HD GraphicsHD2000からTurboBoostや、QuickSyncVideo,ClearVideoHD、InTru3D等を無効化したものらしい。

 ※Z68はCPU側PCIeの2ポート分割可。

また今作で、ついにCPU側PCIeとIGPの同時利用が正式に可能になった。従来不可能だった、PCIeビデオカードのx16リンク接続と、IGP側のデジタル映像出力二系統を同時利用出来るようになったわけだ。(GPUベンダーの異なるWDDMドライバが共存不可なVistaOSでは、当然出来ない。Intelは1998年のi740以来、ビデオカードという形でディスプレイアダプタを提供してないしね。)

  • Intel 6 Series Chipset and intel c200 Series Chipset Datasheet May 2011
  • 2nd Generation Intel Core Processor Family Desktop Datasheet Volume 1 Jaunuary 2011

2010/01~ LGA1156Ibexpeak + Ironlake(Clarkdale) 45nm DX10 OGL2.1~

IGP含むノースブリッジ(Ironlake)はCPUダイの隣・・・CPUパッケージ内にお引っ越し。RAMDAC等の映像出力回路は、サウスブリッジIbexpeakに内蔵される。動画再生機能アップを強調したかったのか、IGP名もHD Graphicsに衣替え。

Ibexpeakは、VGAポート1、TMDS(DVI/HDMI)/DP/SDVO共用ポート1、TMDS/DP共用ポート2の計4ポートを持つが、同時出力はやはり二系統となる。RAMDAC350MHz。TMDSはシングルリンク。HDCPも二系統分有効。

対応するサウスブリッジノースブリッジ(CPU)名IGPとしての名称注釈
H57/55,Q57Core i5-6xx, i3, PentiumGIntel HD GraphicsIGP面では、クロック以外の機能差別化はなされていない。

この世代までのIntel-IGPは、ノース側PCIeとは排他動作。前世代に引き続き、IGPとPCIeビデオカードの同時利用可能とする為、サウス側のPCIeポートをx16スロット形状で実装しているM/B製品も増えた

  • Intel 5 Series Chipset and Intel3400 Series Chipset Datasheet January 2010
  • Intel Core i5-600, i3-500 Desktop Processor Series and Intel Pentium Processor G6950 Datasheet January 2010

2008/07~ Socket775Eaglelake 65nm DX10 OGL2.0~

PCIe2.0。RAMDAC350MHz。HDMI1.3。デジタル映像出力DVI,HDMI,DPを直接扱えるようになったIGPノースブリッジ。VGAポート1、TMDS/DP/SDVO共用ポート2(ノース側PCIeと信号線共用)の計3ポートから二系統の同時出力が可能。但し、デジタル二系統同時出力の可否はメーカー依存。HDCPは一系統のみ有効。

TMDSトランスミッタ分のコストが不要になったことで、DVI/HDMI端子を備えるM/B製品がグンと増えた。一応、従来のADD2カードとも互換性を維持している。 同一GPUアーキテクチャで製品族ラインナップを揃えるようになったのはここから。

ノースブリッジ名IGPとしての名称注釈
G45GMA-X4500HDG45のみ、HD解像度動画の再生支援が有効とされた。
G43/41GMA-X4500G41は登場当初、デジタル出力がDVI一系統のみと差別化されていた。デジタル二系統同時出力可能なM/B製品が出てきたのは、09年以降。
Q45/43GMA-4500

IGPとPCIeビデオカードの同時利用を可能としたM/Bの例。GigabyteのmATX板、GA-G41M-ES2Hのブロック図だが、普通のM/Bのx16スロットはノースブリッジ側のPCIeポートに接続するものだが、この板はあえてサウスブリッジ側のPCIe-x1ポート群をx4リンクとして実装して接続している。

  • Intel 4 Series Chipset Family DataSheet October 2009

Broadwater/Bearlake/Lakeport/Grantsdale

PCIe1.x世代のIGPノースブリッジ。IGP名をGraphics Media Acceleratorと改め、DX9対応を明言。ビジネスユースだけでなく、ホームユースをも伺い始めた世代。

VGAポート1、SDVO2ポートの計3ポート。ADD2カード対応。ディスプレイコントローラが二基に増やされ、二系統の拡張デスクトップ/画面回転表示が可能になったのはここから。

リリース年月 ノースブリッジコードネーム ノースブリッジ名 IGP名 RAMDACクロック SDVOクロック PCIe-Rev 注釈
2007/06~ Broadwater G35 GMA-X3100 400 270 1.1
2006/08~ G965 GMA-X3000 IGPとして初めてプログラマブルシェーダを採用した野心作。とはいえ、企業向けでは電力効率の悪さから敬遠された。
Q965/963 GMA-3000
2007/06~ Bearlake G33/31,Q35/33 GMA-3100 350 225 1.1 Lakeport後継のローエンド担当チップ。
2005/05~ Lakeport 945G GMA-950 400 200 1.0a Grantsdale後継。同系SKUの945GCは、第一世代Atomのノースブリッジでもある。
2004/06~ Grantsdale 915G GMA-900
  • Intel G35 Express Chipset Datasheet August 2007
  • Intel 3 Series Express Chipset Family Datasheet August 2007
  • Intel 965 Express Chipset Family Datasheet July 2006
  • Intel 945G/945GZ/945GC/945P/945PL Express Chipset Family Datasheet Novemver 2007
  • Intel 915G/915GV/915GL/915P/915PL/910GL Express Chipset Datasheet February 2005

Springdale/Brookdale

RAMDAC350MHz。VGAポート1、DVO(165MHz)2ポートの計3ポート。ADDカード対応。Intel系で初めて二画面同時出力が出来るようになったグラフィックスチップ。とは言ってもクローン表示(Intel語:Synchronous Display)しか出来なかったのであまり意味は無かったが。

ノースブリッジ名IGPとしての名称注釈
865GIntel Extreme Graphics2AGP8x
845GIntel Extreme GraphicsAGP4x
  • Intel 865G/865GV Chipset Datasheet February 2004
  • Intel 845G/845GL/845GV Chipset Datasheet October 2002
SDVO・ADDカードとは何か
(S)DVO
Digital Video Outの略。デジタル伝送インターフェイスの一種らしい。ボードメーカー側で別途TMDSトランスミッタやTVエンコーダ等の映像出力チップを用意することで、DVIやTV出力など様々な映像出力を実装できる。Grantsdale以降は、パラレル伝送のAGPからシリアル伝送のPCIeベースになっているため、語頭に「Serial」が付く。
ADDカード

映像出力チップが載ったカード型モジュール・・・要するに出力端子増設カード。IGP側の(S)DVOを利用したもので、M/Bのノースブリッジ側拡張スロットに挿す。AGPベースのものはADDカード、PCIeベースのものはADD2カードと呼ばれる。 日本国内での単体リテール販売はされず、(米Intel公式サイトでは通販が可能だったようだが)M/Bメーカーオプション品としての流通が主体。

グラフィック/VRAMチップのコスト不要で、安価にユーザーの好きな映像出力を後付けできる・・・という発想だったのだが、M/Bメーカー達がADDカードサポートについて足並みを揃えられなかった/積極的に広報しなかったこと、またビデオカードの世代交代/低価格化が早すぎたこともあって、メジャーにはならなかった。

ADDカードの例
メーカー製品名 発売年月 インターフェイス/出力端子形状 注釈
Intel Dual DVI ADD2 Card ? PCIe-x16/DVI-I DualDVI仕様のADDカード。915G以降のノースで利用可能。どうしてもビデオカード分の消費電力を容認できない、という人々が用いた。
MSI MS-9904 0710 PCIe-x16/HDMI MSIの自作キット製品用。ブラケット無し。915G以降で利用可能?
Asus R-DVI-ADD2 0605 PCIe-x16/DVI-I 一応、N4L-VM DH(i945GM)用ということになっているADDカード。DVI-I端子なもののVGA出力は利用できない。LowProfile版も有り。
Asus DVI-ADD2 0411 PCIe-x16/DVI-D i915G用のADDカード。M/B側VGAとの同時出力可。
Asus DVI-ADD 0308 AGP/DVI-D+S端子+RCA i865G/845G/845GE用のADDカード。
AOpen ADD Card 0206 AGP/DVI-I+S端子 i845G用のADDカード。二系統出力は不可?