2026年2月10日火曜日

AMD IGP

2024/08~ SocketAM5(LGA1719)Granite Ridge 6nm

RaphaelのCPUコアダイの改良版。I/Oダイは変わっていないので映像出力仕様も変わっていない、と思われる。もちろん600シリーズM/Bでも利用可能。

CPU名IGPとしての名称対応するチップセット
9950X(3D), 9900X(3D)Radeon GraphicsX870(E),B850, B840
9850X3D, 9800X3D
9700X, 9600(X)

X870(E)シリーズは、旧作X670E/X650EにUSB4コントローラのAsmedia ASM4242を付け足したもので、チップセットのProm21自体は変わっていない。ASM4242チップ自体はThunderbolt4認証を取得済みで、実質Thunderbolt4同等と考えていいだろう。USB-CコネクタからのDP映像出力に標準対応なわけだが、ASM4242自体のDPリンクレートはHBR3までであることに注意。なお、チップセット二つ持ちながら、PCIe対応がGen4に留まっていたX670無印の系譜は不人気だったのか廃止。

USB4付けるのはいいけど、DP端子を代わりになくすのはまだ早くないですかねマザーメーカーさん達。認証品のThunderbolt4/USB4長尺ケーブルはまだ高いのに。

この世代のX3Dは、CPUコアダイとキャッシュダイの位置関係を見直して、発熱の多いCPUコアダイを冷やしやすくしたもの。おかげで非3Dに近いクロックアップが可能になった。9800X3DのOC限界が5.5GHz前後なのに対して、9950X3Dは定格で5.7GHzまでのクロックアップを保証しており、明確に3Dの製品族を非3Dより上に置きたい、というAMDの意思が見て取れる。

2024/02~ SocketAM5(LGA1719)Hawk Point Phoenix 4nm DX12.2 OGL4.6 OCL2.1

今回は、CPU部仕様の異なる二種類のダイを、同じ製品族にまとめて同時期に投入という、AMDとしては珍しい売り方。

モノダイ、メモリはDDR5、PCIeは4.0仕様。両ダイともIGPのアーキテクチャ世代こそRaphaelと異なるものの、映像出力周りに限定すればRaphaelと同等と見られる。Raphaelと同じマザーをBIOSアップで利用可能。

また、Raphael、Granite Ridge系には無い特徴として、USB4ホストコントローラ機能も統合している。ただ、40Gbpsの最大速度を保証するには、コネクタ付近にリタイマ/リドライバ等の信号補正ICが必要になるため?、対応するM/Bは限定されるようだ。

Phoenix1
   

それなりの規模のIGPを備えたCPUということで、Cezanneの正当な後継にあたる。RaphaelよりPCIeレーンが少なく、同じAM5マザーに載せてもx16スロットはx8リンクとなる。

CPU名IGPとしての名称注釈
Ryzen7 8700G780MIGP部分の規模はRX6400と同等。
Ryzen5 8600G760M

一応NPUも備えているが、現状ではアプリケーション側の対応が追いついておらず、機能しない場合が多いようだ。

Phoenix2
   

Phoenix1よりさらにPCIeレーンが少なく、x16スロットはx4リンクになる。名目上のTDPは上位Phoenix1と同じ65Wとされているが、どちらかというと低消費電力レンジの製品。投入する電力次第でCezzanneに前後する性能にできますよ、というスタンスの製品。

通常のZen4コアが2つ、Zen4cと呼ばれる省電力型4つの計6コアからなるヘテロCPU構成。AMDのcコアはIntelのEコアと違って、本来のコアと仕様を共通化している部分が多いのが特徴。

CPU名IGPとしての名称注釈
Ryzen5 8500G740M

仕様的にはもっと注目されてもいい存在だと思うのだが、Alderlake-N系製品が低価格過ぎてあまり目立たない。8500G一つ買うお金でAlderlake-N系のOSメモリSSD入りミニPCが買えてしまうのは反則でしょ

2022/09~ SocketAM5(LGA1719)Raphael 6nm

ここからDDR5、PCIe5.0対応。メインストリーム帯のCPUパッケージに小規模のGPU機能を持たせたもので、今までのAPUとはターゲットとする客層は異なる。

ディスプレイコントローラ四基、DP2.0(UHBR10)、HDMI2.1(32Gbps?)。また、Navi24では非対応だったAV1のハードウェアデコードにも対応している。

CPU名IGPとしての名称注釈対応するチップセット
7950X(3D), 7900(X/3D)Radeon GraphicsX670(E), B650(E), A620
7800X3D 7700(X), 7600(X)

今作は、ディスプレイ用の信号線が増やされ、DPハブ無しでも四系統出力ができる。まあ映像出力端子四つ備えた板はごく少数ではあるが。

2023年1月に発売された無印版は、X版と同じダイで、X版同様にOC制限も無い。(但しA620チップセット系M/Bと組み合わせた場合はOC不可。) ある意味、デフォルトの電力設定と添付クーラーが、無印版とX版の性能差を演出しているとも言える。

2023年3月に発売されたX3D版は、CPUダイの上に3D V-Cacheと呼ばれる三次キャッシュメモリのダイを増設したもの。垂直にキャッシュメモリを積んだ分、水平方向にキャッシュメモリエリアを拡張するより低遅延なのが特長。3D V-Cacheは、2022年春に登場した5800X3Dで初採用されたものだが、電圧を上げてのクロックアップが難しい性質が有る。

増設キャッシュ有りのCPUダイは、ゲーム等局所的データ参照の多い用途に強く、増設キャッシュ無しのCPUダイは、クロックアップで動画エンコード等多量データ処理用途での性能を稼げるようになっている。

二つのCPUダイ両方に増設キャッシュを載せた製品を出さなかったのは、Windowsのタスク割り当てがお馬鹿さんで、CPUダイ跨ぎのキャッシュメモリアクセスが発生しやすく、せっかくの低遅延増設キャッシュが意味無しになってしまうシーンが多かったから、と思われる。

2020/08~ SocketAM4 Cezanne 7nm DX12.1 OGL4.6 OCL2.0

Renoirのキャッシュ構造に手を入れた小改良版。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
Ryzen7 5700G Radeon Graphics (Vega8) X570 X470, B550 B450, A520
Ryzen5 5600GT Radeon Graphics (Vega7) 2024年2月登場。5600Gよりもベースクロックは低く、ブーストクロックは高く設定されている。5600G自体クロック調整が制限されているわけではないので、あえて指名買いするほどのものでもない。Phoenix2の製造コストが下がるまでは、しばらくCezanneをローエンドに充てるつもりか。
Ryzen5 5600G
Ryzen5 5500GT 2024年2月登場。
Ryzen3 5300G Radeon Graphics (Vega5)

※2022年1月追記。5600G、Asus TUF Gaming B550 Plus、そしてDP to 3HDMIハブのサンワ AD-DP14MST3HDの組み合わせで、四系統同時出力確認しました。AM4のM/B製品が映像出力端子三つまでなのは、単にIGPから出る映像出力用の配線数が足りないだけかな? 

2020/08~ SocketAM4 Renoir 7nm DX12.1 OGL4.6 OCL2.0

デスクトップ版の詳細が不明なので、とりあえずモバイル版の仕様を書いておく。

モバイル版はディスプレイコントローラは四基。(デスクトップ版は三基?) DP1.4(HBR3/DSC)、HDMIは2.1としているが、8K@60Hz表示に必須となるFixed Rate Linkへの言及は無い。モバイル版は、eDPポート1、HDMI/DP共用ポート1、HDMI/DP/USB3.2Gen2共用ポート2の計四つの物理ポートを持ち、そのUSB共用ポートはType-C DP Altモード実装も可能。

また、この世代からCPU8コア化、メインのPCIeも16レーン(モバイル版は8レーン)になっている。IntelのメインストリームCPUに匹敵する仕様になっているわけだ。その分、IGPクラスタは減らされてしまったが。

Ryzen Pro (Renoir)

企業向け型番の販売から先行スタート。一般向け型番は出ないらしい。PS5やXBoxへの供給で製造ラインが足りないからだろうか?

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
Ryzen7 Pro 4750G Radeon Graphics (Vega8) X570, B550, A520
Ryzen5 Pro 4650G Radeon Graphics (Vega7)
Ryzen3 Pro 4350G, 4300G Radeon Graphics (Vega6) 非Proの4300Gは、2023年3月より一般販売解禁された。

今の所、B550マザーでType-Cからの映像出力が可能と明言している製品は、Thunderboltチップを載っけているものしかない。コロナ禍で、モバイルモニタの売上が増えてるらしいので、デスクトップ機でType-C映像接続したいという需要もそれなりにあると思うのだが。

2019/07~ SocketAM4 Picasso 12nm DX12.1 OGL4.5 OCL2.0

Raven Ridgeの12nmシュリンク品。3000シリーズの名前を与えられているものの、あくまでZen+のクロックアップ版である。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
Ryzen5 3400G RX Vega11 X570/470/370, B450/350
Ryzen3 3200G Vega8

HDMIや同時出力の仕様については、相変わらずボードメーカー/代理店任せ。こういうところきっちり説明できるとAMDのブランド価値も高まるのだけれど。

2018/02~ SocketAM4 Raven Ridge 14nm DX12.1 OGL4.5 OCL2.0

ここからHDMI2.0対応。ディスプレイコントローラ四基、DDIは(Digital Display Interfaceの略。DP/HDMI共用ポートを指す。)最大で三系統まで。 RavenRidge登場前のAM4-M/B製品ではHDMI1.4までのサポートとするボードメーカーも多いので、型落ちM/Bを買う場合はよく仕様を確認したい。
※追記 手持ちのGigabyte GA-AB350N-Gamingは、HDMIのバージョン表記は1.4止まりなのですが、2200Gと組み合わせることで、4K@60Hz出力ができることを確認できました。でもたまに緑色のノイズで画面が乱れることがあるので、HDMI2.0をメインで人は、最初からHDMI2.0表記のM/B製品選んだほうが安心かも。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
Ryzen5 2400G RX Vega11 X470/370, B450/350, A320
Ryzen3 2200G Vega8
Athlon 240/220GE Vega3 1901月登場。200GEのクロックアップ版。M/BとBIOSによっては、200GEのオーバークロックが可能と知られた今では、存在価値が微妙ではあるが。
Athlon 200GE 1809月登場の廉価版。上位品に比べてDDIが一本無効化されており、組み合わせるM/Bによっては映像出力が一つ使えない場合がある。←10月以降に出始めた改版BIOSで解消可能なM/Bもある模様。←1907月追記訂正。三系統同時出力を可能とするものではなく、あくまで出力系統の切り替えができるようになるだけみたいです。
Athlon 3000G 1911月登場オーバークロック可能品。12nmのPiccasoベースという噂もある。

性能/価格的にはCoffee-i3を殺しに来てるRaven Ridge。メモリが高止まりなのは残念ですが、拮抗した殴り合いのおかげで、CPUはますます値下がりが期待できそうですね。(*^_^*)

2017/09~ SocketAM4 Bristol Ridge 28nm

AM4と言えばIGP非搭載のRyzen(Summit Ridge)だが、その下位ラインナップとして用意されたAPU製品群。ここからメインメモリがDDR4仕様となる。一年前にOEM品として発売されたが、前世代APUと比較してさして性能向上していない、と批判されていたブツ。自作市場では省電力版から発売開始したあたり、分をわきまえていると言うべきか。

映像出力の仕様は前世代と変わらず、HDMI1.4b/DP1.2レベルに留まる。Summit Ridge用に力点を置いていて、映像出力端子を用意していないAM4板もある。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A12-9800E, A10-9700E R7 X370/300, B350, A320/300

チップセット側は、ようやくPCIe3.x対応を果たし、CPU-チップセット間が3.0-x4リンクで結ばれたこと、USB3.1が最大8ポート(内10Gbpsでリンク可能なのが最大2ポート)までサポートされるようになっている。

2014/01~ SocketFM2+ Kaveri/Godavari + Bolton 28nm DX11 OGL4.1~ OCL1.2

CPU側PCIe3.0(メインの16レーン分のみ)。UVD4.2。Trinity/Richlandからの映像出力周りの進化点は、TMDS297MHz(HDMIでの4k@30Hz)の正式対応、Miracast対応といったところ。

ディスプレイコントローラ四基の点も引き継いでいるものの、多画面出力はできてもVGA+DVI+HDMIの三画面出力まで、としているM/B製品がほどんどで、DP端子を備えるM/Bの選択肢が少ないのが気になる。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A10-7890K 7870K 7860K 7850K 7800 7700K 7600 R7 A88X, A78, A68H, A58 CPU4コア品。
A8-7670K 7650K 7600 R7
A6-7470K 7400K R5 以下CPU2コア品。
A4-7300 R3

※Godavariは太字表記とした。

Boltonチップセット(A88X)は、2013年9月に先行して発売。FM2+M/Bは、従来のTrinity/Richland-CPUも使える。

  • Family 15h Models 30h-3Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.00 January 2014
  • AMD Bolton D2/D2H/D3/D4 FCH Databook Rev3.00 Augast 2014

2013/08~ FT3 PackageKabini 28nm DX11 OGL4.1~ OCL1.2

Zacate/Ontario後継のAMD低消費電力レンジ製品。SATAやUSBなど、従来チップセット側に配置されていたI/Oコントローラ群も統合されている。Kabiniの低クロック版がタブレット向けのTemashになるが、これは自作市場に出てくるのかな?

CPU名 IGPとしての名称 注釈
A6-5200, A4-5000 HD8400, HD8330 CPU4コア品。
E2-3000, E1-2500/2100 HD8280, HD8240/8210 CPU2コア(潰し?)品。

ディスプレイコントローラは二基。RAMDAC210MHz、デュアルモード対応のDP1.2、TMDS297MHz、DL-DVIには非対応。AMD系としては初のMiracast対応。PCIeはZacate系同様の8レーン/5ポート。(x4リンク1ポートと、x1が4ポート)

2013年内で単体M/B出したのは結局ECSだけか・・・。('・ω・`)

  • Family 16h Models 00h-0Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.01
  • Preliminary BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 16h Models 00h-0Fh (Kabini) Processors
2014/04~ SocketAM1(FS1b) Kabini

Kabiniのソケット化バージョン。要するにCPUとM/Bが別々に販売されるわけだが。

CPU名 IGPとしての名称 注釈
Athlon 5370 5350 5150, Sempron 3850 R3 CPU4コア品。
Sempron 2650 CPU2コア品。
  • Family 16h Models 00h-0Fh AMD Athlon Desktop Processor Product Data Sheet Rev3.01
  • Family 16h Models 00h-0Fh AMD Sempron Desktop Processor Product Data Sheet Rev3.01

2012/10~ SocketFM2Trinity + Hudson 32nm DX11 OGL4.2~ OCL1.1~

今作の改善点はDisplayPortの1.2-MST対応。四基のディスプレイコントローラを搭載し、MST対応の分岐デバイスがあれば四系統出力も可能に。DPパッシブアダプタはType1・WUXGAまでのサポート。HDCPは四系統分対応可能?

映像出力専用線の数は15レーン/3ポートと前作Llanoのほぼ倍になり、DL-DVIを使うと他の映像出力が使えなくなる、というような事はなくなった。

実際に三系統出力を実装するかどうか、同時出力の組み合わせ等については、ボードメーカーに委ねられる。多くのM/BはDVI+HDMI+VGAでの三系統対応を謳っているが、ローンチ時点でフルデジタル・・・DVI+HDMI+DPでの対応板を用意しているのはGigabyteとECSくらいか。一部には三系統対応でも、DVIとHDMIが排他なんつー板もあるので、買う前によく取説をチェックしておこう。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A10-5800K/5700, A8-5600K/5500 HD7660D, HD7560D A85X/75/55
A6-5400K, A4-5300 HD7540D, HD7480D Llanoと同じで最初はモジュール潰し品から提供開始らしい。というか1モジュール品出る予定あるのかしら?

CPU-チップセット間インターフェイスは前作と同じで、CPU側PCIeの2ポート分割が可能になるA85X(Hudson-D4)が最上位に追加された形になっている。

2013/06~ Richland + Hudson

Richlandは、Trinityの高クロック選別品。FM2-M/BならBIOSアップで利用可能。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A10-6800K/6700, A8-6600K/6500 HD8670D, HD8560D A85X/75/55
A6-6400K, A4-6300 HD8470D, HD8370D
  • Family 15h Models 10h-1Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.02
  • BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 15h Models 10h-1Fh Processors Rev3.00

2011/07~ SocketFM1Llano + Hudson 32nm DX11 OGL4.1~

Llanoは、CPU(Husky)+GPU(Sumo:Redwood相当+UVD3)+ノースブリッジ統合チップ。HDMI1.4a(TMDS225MHz)。製品族名上ではHD6kではあるが、三系統以上の同時出力機能は持っていないし、DP-MSTにも対応しない。

CPU名 IGPとしての名称 対応するチップセット 注釈
A8-38x0(K), A6-36x0(K)/3500 HD65x0D A75/55
A4-34x0/3300 HD6410D OPNコード末尾HXはCPU2コアダイ?
  1. 映像出力専用線はCPU側に配置された8レーン/2ポート(SL-TMDS/DP共用)。
  2. DL-DVIは、それらポート二つ分の信号線を併せて用いることで実装可能。
  3. VGAはZacateのような独立ポートではなく、CPU側からのDP信号をHudsonチップセット側内蔵RAMDACでD/A変換、出力する。RAMDACクロックはあまり高くないようで、WUXGAを画面解像度上限としている板が多い。
  4. 同時出力の組み合わせはメーカー依存。基本的にチップ側に備わるポート数は2なので、出力端子を三つ以上実装するM/Bには、スイッチICがどっかに載っているはずだ。

今作のDL-DVI対応M/Bで、DL-DVIを使うと他の映像出力が使えなくなるのは、以上1,2の理由によるわけだ。

  • Family 12h AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.01
  • BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 12h Processors Rev3.00

2011/01~ FT1 PackageZacate/Ontario (Brazos) 40nm DX11 OGL4.1~

CPU(Bobcat)+GPU(Wrestler:Cedar相当+UVD3)+ノースブリッジ統合チップ。Zacateの低電圧/低クロック版がOntarioとなる。Atom対抗の位置付けで、CPU直付けオンボードでの流通が主体。

RAMDAC400MHz、TMDS165MHz、DL-DVIには非対応。VGAポート1、SL-TMDS/DP/LVDS共用ポート1、SL-TMDS/DP共用ポート1の計3ポートの内から二系統を出力可能。製品族名上ではHD6kではあるが、DP1.2には対応しない。またx16リンクPCIeは持たず、PCIeは最大x4リンクとなっている。

AMD系M/B製品で、標準でデジタル二系統同時出力が期待できるのはこの世代から。

CPU名 IGPとしての名称 注釈
E-450/350/240 HD63x0
C-60/50/30 HD62x0
2012/06~ Brazos2.0

微クロックアップ版。Max18WのTDP枠は変わっていない。IGP製品族名まで上がっているのは単に商売上の都合。

CPU名 IGPとしての名称 注釈
E2-2000 HD7340
Z-60 HD6290

※とりあえず自作市場に出てきた製品族名のみ表記した。

  • BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 14h Models 00h-0Fh Processors Rev3.00

2009/08~ SocketAM2+/3RS880 55nm DX10.1 OGL2.1~

RV620統合ノースブリッジ。

ノースブリッジ名 IGPとしての名称 注釈
890GX HD4290 ノースブリッジ側PCIeの2ポート分割可。
880G HD4250 2011年にFX-CPU対応(SocketFM3+)として980Gにリネーム。国内自作市場向け製品では、あえてリネームせず880Gのリビジョンアップという形で通したようだが。
785G HD4200

映像出力周りの仕様は変わらず。800シリーズになって、DL-DVI出力を明示するM/B製品もぼちぼち増えてきた。

  • AMD RS880 Databook Rev1.40
  • AMD RS785E Databook Rev1.30

2008/02~ SocketAM2+RS780 55nm DX10 OGL2~

PCIe2.0。RV610統合ノースブリッジ。PCIeと信号線共用のポートにDisplayport1.1対応が追加された。HDCPはこの世代からデュアルリンク、二系統分対応可能になっている。TVエンコーダの機能は廃止?

ノースブリッジ名 IGPとしての名称 注釈
790GX HD3300 ノースブリッジ側PCIeの2ポート分割可。
780G HD3200
780V HD3100
760G HD3000

RS690系同様、DL-DVIを明示するM/B製品はそう多くない。DP出力も、やはりPCIeのx16リンクを諦めなければならないため、実装に及んだM/B製品は、Asrock A780FullDisplayPort、Asus M3A78-EM等ごくわずか。

  • AMD 780E Databook Rev3.10

2007/02~ SocketAM2RS690 80nm DX9.0b OGL2~

PCIe1.1a。AMD&ATi合併前からリリースされていたIGPノースブリッジ。Intel用/AMD用のダイに分かれる。ここではAMD向けのみ紹介。

RAMDAC400MHz。VGAポート1(解像度XGAまでのTVエンコーダ共用)、TMDS(DVI/HDMI)ポート1、TMDSポート(ノース側PCIeと信号線一部共用)1の計3ポートから二系統を選択して出力可能。DL-DVI出力も可能だが、実装はメーカー次第。HDCPはシングルリンク一系統分のみ対応。SurroudViewにてIGPを活かしたまま、PCIe-x16ビデオカードを増設できる。

ノースブリッジ名 IGPとしての名称 注釈
690G Radeon X1250
690V Radeon X1200 690Gからデジタル出力を省いたもの

チップの仕様としてはTMDS系の二系統同時出力が可能なものの、二系統目のTMDS出力を有効にするには、PCIeのx16リンクを諦めなければならず、実際にDVI/HDMI二系統同時出力を実装したM/B製品はほとんど出なかった。

以降AMD系M/B製品は、RS880に至るまで「VGA and (DVI or HDMI)」という出力構成が大半を占める。

二系統目TMDSを活用とした製品としては、ASUS M2A-VM/HDMIが有名。これはその添付品の、x16スロット用HDMI/アナログTV出力用アドオンカード。IntelのADDカードと違って、TMDSトランスミッタICが載っていないのがミソ。

  • AMD RS690 Databook Rev3.04

2025年10月28日火曜日

Intel IGP

2024/12~ Battlemage5nm DX12 OGL4.6 OCL3.0

IntelのdGPUシリーズ第二弾。PCIe4.0。ディスプレイコントローラ四基。DP2.1(DP3ポートの内、UHBR13.5は1ポートのみ、残りはUHBR10まで)、HDMI2.1(48Gbps?)。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
BGM-G21 B580 HDMI, DP*3 端子部はx16サイズだが、ダイ自体はx8リンク仕様。
B570 上位B580のクラスタ一割無効化版。2025年1月発売。

BGM-G21は、前作ACM-G10よりトランジスタ数は減らしつつも性能はアップ。進化版と言えばいいのか修正版と言えばいいのか。

BGM-G21の上位ダイが出るのかどうかは現時点では不明。

2024/10~ LGA1851Arrowlake5nm DX12 OGL4.5 OCL3.0

ここからDDR5メモリ専用。役割の異なる四つ(基盤となるインターポーザを含めると五つ)のダイ(Intelではタイルと呼称)をワンパッケージ化したチップレット志向のCPU。

ディスプレイコントローラ四基はそのままだが、DP2.1(UHBR20及び10。13.5には非対応)、HDMI2.1(48Gbps)と、IGPでありながら映像出力面では現時点で最高のスペックを準備してきている。

ただボードメーカーによる取説には、8K/60Hz可能なのは一系統だけ等の但し書きがあったりして、四系統同時にフル帯域で使えるわけではないようだ。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z890 B860 H810Core Ultra 9-285(K)8/16Intel GraphicsK系は全部64EU。
Core Ultra 7-265(K)8/12
Core Ultra 5-245K6/8
Core Ultra 5-2356/848EU。
Core Ultra 5-2256/432EU。

Arrowlakeは、内包するI/OタイルにThunderbolt4ホスト機能を統合しているものの、マザーボード側の実装は必須とはされていない。安いZ890板にはThunderbolt未実装のものもあるので注意しよう。

で、Thunderboltポートでの映像出力の仕様だが、まずはUSB-C DP Alt Modeとして使った場合。ArrowlakeのThunderboltホストは、IGPからのDP入力のリンクレートのままパススルーできるので、普通にUHBR20まで対応の4レーンDPとして扱うことが可能。もちろん2レーンをDP、残り半分をUSB3.2(10Gbps)として使うのもOK。

問題はThunderbolt Mode(Multiple Protocol Tunneling)、DP映像とPCIe系のデータをケーブル一本で送りたいといった用途の場合だが、この場合は、映像に割り当てられるデータ量はそれほど多くはない。Thunderboltポート一つあたりのディスプレイ数は二台までに制限され、さらに映像に割り当てられるデータ量は二台分合わせて23.8Gbps(一台だけの接続でも5K@60Hzが限界)か、もしくは一台ごとに16Gbps(4K@60Hzのデュアルディスプレイ)となる。※DSCを使うのであれば、その分解像度やリフレッシュレートを増やせる。ちなみにUHBRソースをTunneling伝送で扱うには、Thunderbolt5/USB4v2世代の送受信機器が必要。

  • Intel Core Ultra 200S Series Processors Datasheet Volume 1 October 2024
おまけ Arrowlakeの各タイルについて
主機能 注釈
Interposer (Foveros) 各タイルを上に載せる座布団のようなもの。通信は全てこのタイルで中継される。
SoC メモリコントローラ
メディアエンジン
NPU
PCIe-x16(Gen5)
PCIe-x8(Gen4,DMI用)
ディスプレイ(DP/HDMI)
唯一全てのタイルと接続されている、プロセッサの中核部分を担うタイル。動画再生用途だけならCPUタイルをアクティブにせずに済む。 よく考えればデスクトップ版はLPEコアが無いので無理か。
GPU AlchemistベースのGPUコア。規模はACM-G11の半分。
IO PCIe-x4(Gen5)
PCIe-x4(Gen4)
Thunderbolt
ディスプレイ(DP,Thunderbolt用)
PCIe-x4二系統(Gen3,Thunderbolt用)
PCIeインターフェイスを中心としたタイル。SoCタイルよりGen5-PCIeの速度が落ちるらしい。
Cumpute Pコア8
Eコア16
CPUコア。Pコアは、従来あったHyperThreading機能がカットされた。回路簡素化して、Zen5に対抗できるシングルクロック動作を達成したい、といったところか。

最上位Z890マザー以外は、機能の一部が使えない部分が出てくる。

2023/10~ LGA1700Raptorlake Refresh10nm DX12 OGL4.5 OCL3.0

Raptor、Alderを少しクロックアップしたリネームシリーズ。正直これを第14「世代」と言い張るのはどうかと思う。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z790 H770 B760Core i9-14900(KS/K/T)8/16UHD 770
Core i7-14700(K/T)8/12
Core i5-14600(K/T) 14500(T)6/8
Core i5-14400(T)6/4UHD730
Core i3-14100(T)4/0
Intel 300(T)2/0UHD710前の名前で言うとPentium Gold。
  • 13th Generation Intel Core and Intel Core 14th Generation Processors Datasheet Volume 1 October 2023

ローエンドまで二次キャッシュ増量品のラインナップを拡張するくらいしてくるかと思ったんですが、構成ほぼ変えずにクロックアップリネームとはがっかりだよ。

2022/10~ LGA1700Raptorlake10nm DX12 OGL4.5 OCL3.0

Alderlakeのキャッシュメモリを増やした小改良版。600系M/BにもBIOSアップで搭載可能。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z790 H770 B760Core i9-13900(KS/K/T)8/16UHD 770最上位はEコア16個の専用ダイ。
Core i7-13700(K)8/8最上位が別ダイになったぶん、OC向けの石が集まりそうな気がするがさて。
Core i5-13600K6/8

最下位チップセットはH610が続投。H610マザーと組み合わせたときの同時出力三系統制限も変わらず。

2023/01~ Raptorlake下位品

上記以外のRaptorはAlderのリネームだそうで。Pコアの二次キャッシュ量でわかるようになってます。

おまけ CPUクロック(TurboBoost2基準),P/Eコア数別 新旧対照表
P4/E0 P6/E0 P6/E4 P6/E8 TB2-Max Clock (GHz) P8/E4 P8/E8




5.4
13700K




5.3





5.2
12900KS



13600K 5.1
13700 12900K



13600 5.0
12900


12600K
4.9 12700K

12600
13600T 13500 4.8 12700 13700T 12900T




4.7


12600T 12500 13400 13500T 4.6 12700T
13100


4.5

12300 12500T 12400 13400T
4.4

12100


4.3

12300T 12400T

4.2

12100T


4.1

※IGP無効化版のF系は興味無いので除外している。

  • 13th Generation Intel Core Processor Desktop Datasheet January 2023

2021/09~ Alchemist6nm DX12 OGL4.6 OCL3.0

ディスクリートGPUではあるが、新規に独立ページ作るほど魅力がある製品とも思えないので、とりあえずここでまとめておく。二大GPUベンダーに先んじてDP2.0対応を表明した点はいいですね。

PCIe4.0。ディスプレイコントローラ四基。UHBR10までのDP2.0、HDMI2.0b。Intel名義で売られているLimited Editionは、DP to HDMI2.1コンバータチップを搭載しており、HDMIでの4K@120Hz出力も可能。

チップ名 製品族名 標準端子構成 注釈
ACM-G10 A770 HDMI, DP*3
A750 上位A770の1/8クラスタ無効化版。
A580 初期製品リストにはあったものの何故か23年10月登場。1/4クラスタ無効化版。
ACM-G11 A380 リンク幅x8。
A310 2023年10月登場。上位380に対してメモリバス2/3、シェーダクラスタ3/4、ROP・TMU1/2と、色々な要素を削りつつも値段はそれほど変わらないという製品。補助給電無しで8K出力可能なところが唯一のメリットか。

性能を発揮するには、システム側でResizable BARの対応が必須。また、DirectX9ベースで動作する旧作アプリケーションは、WindowsOSのD3D9On12経由で動作する方式で、互換性に問題が多く、旧作ゲーマーには不向きなハードウェアとなっている。

2021/11~ LGA1700Alderlake10nm DX12 OGL4.5 OCL3.0

ここからPCIe5.0/DDR5対応。DDR4仕様のM/Bも併売される。ARM系スマホ用CPUのように、高性能なPerformanceコアと省電力な(※但し、EコアがPコアに対して省電力と言えるのは、与えるタスクにも依るが概ね3GHz以下で動作している時。上限クロックの高い上位品ほどEコアの電力効率は悪化することに注意。)Efficientコアを一つのダイに収めたCPU。

この世代からモバイル版と同じくディスプレイコントローラ四基となり、四系統同時出力が可能となった。(H610系M/Bと組み合わせた場合、三系統までに制限) HDMIは2.1となっているが、帯域上限はRocketlakeと変わらない18Gbps。二系統を組み合わせた8K@60Hz表示も可能。

問題は映像出力を四つ備えたM/Bの選択肢が非常に限られている点か。まあDPハブ機器を別途用意すればいいのではあるが。

対応するチップセットCPU名Pコア/EコアIGPとしての名称注釈
Z690, H670/610, B660Core i9-12900(KS/K/T)8/8UHD 770実行ユニット32基。
Core i7-12700(K/T)8/4
Core i5-12600K6/4
Core i5-12600(T) 12500(T) 12400(T)6/0
Core i5-12400(T)6/0UHD 730実行ユニット24基。
Core i3-12300(T) 12100(T)4/0
Pentium G7400(T), Celeron G6900(T)2/0UHD 710実行ユニット16基。

  • 12th Generation Intel Core Processor Desktop Datasheet October 2021

高速で動くのはコア四つもあれば十分なシングルスレッド性能至上おじさんとしては、P4E8くらいのバランスでPコアのOCに余裕を持たせても良かったんじゃないと思うのだが・・・。P6E0ダイのKを出すべきそうするべき。

2021/03~ LGA1200Rocketlake14nm DX12 OGL4.5 OCL2.1

モバイル版Tigerlakeの14nmプロセス戻し版。最上位のCPUコア数は8に縮小。CPU側PCIe4.0(メイン16レーンとストレージ用4レーン)。CPU-チップセット間リンクx8化。(Z590,H570と組み合わせた場合のみ)

ディスプレイコントローラ三基。DP1.4(HBR3, Adaptive Sync, DSC1.1, HDR他)、HDMI2.0bにようやくネイティブ対応を果たした。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z590, H570/510, B560, Z490, Q470, H470Core i9-11900(K/T)UHD 750自動OCの限界に挑戦した製品。
Core i7-11700(K/T)上位と同じCPU8コア品だがOC関連の機能が抑えられている。
Core i5-11600(K/T)CPU6コア、IGP実行ユニット数32基。今作、あえて買う価値を見出すとしたらこの辺でしょう。
Core i5-11500(T)
Core i5-11400(T)UHD 730UHD730は、IGP実行ユニット数がCometlakeと同じ24基になっているもの。

i3以下はCometlakeのリネームということなので、それらのDPやHDMIのネイティブ仕様は、Cometlakeのそれに準じることになる。i3以下を狙っていてHDMIでの4K@60Hz出力にこだわる人は、M/BがHDMI2.0コンバータチップを搭載しているかチェックしておこう。

なお最下位チップセットH510が同時出力二系統までの制限は変わらず。Cometlakeのデータシートにはあった、VGA(アナログRGB)コンバータチップ用の内部ポートの記載もなくなっており、いよいよVGA出力は完全にサポート外となるようだ。

  • 11th Generation Intel Core Processor Desktop Datasheet March 2021

2020/05~ LGA1200Cometlake14nm DX12 OGL4.5 OCL2.1

10コア化。映像出力面の変更無し。M/B製品のなかにはDP1.4対応としてる製品もありますが、これは将来出るCPUを載せればHBR3にも対応可能という意味なんですかね HDRに対応しているという意味での1.4表記らしい。DPリンク速度はHBR2まで。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z490, H470/460, H410Core i9-10900(K) 10850KUHD 63010コア、HT有効品。
Core i7-10700(K)8コア、HT有効品。
Core i5-10600(K) 10500 104006コア、HT有効品。
Core i3-10320/10300 101004コア、前世代と異なりHT有効品。
Pentium Gold G6600 G6500 G6400
Celeron G5925 G5905HD6109月登場。型番下一桁の変化はCPUキャッシュ倍増の意味らしい。実質HTの無いPentium Gold。
Celeron G5920 G5900

最下位H410が同時出力二系統までなのは変わらず。

製造プロセスの進化が無いと、コア増やすほどに使い処が見えにくくなりますね・・・。性能アップの理由がPowerLimit値の上限を緩和したからってどうよ。

なお、以前から噂されていたThunderbolt機能の統合ですが、デスクトップ用ではなく、TDP15Wのチップセットオンパッケージ品のみのようですね。自作市場向けでは一部の高級M/Bのみ、TitanRidgeコントローラチップによって実装しています。

  • 10th Generation Intel Core Processors Datasheet May 2020
2021/04~ LGA1151v2 Cometlake 2021 14nm DX12 OGL4.5 OCL2.0

Rocketlakeの下位としてi3以下のラインナップを担当。100MHzのクロックアップだけ?

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Comet/Rocketlake用両方Core i3-10325 10305(T) 10105UHD 630
Pentium Gold G6605(T) G6505 G6405(T)

2018/11~ LGA1151v2Coffeelake Refresh14nm DX12 OGL4.5 OCL2.0

8コア化Coffeelake。映像出力は変更無し。パッケージ内充填剤がグリスからハンダに戻った。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z390/370, H370, Q370, B360, H310Core i9-9900K/KSUHD 6308コア、HT有効品。Ryzen7は相手じゃないんだよ感を醸し出すユニークなパッケージ。
Core i7-9700K8コア。i7のシリーズ名だが従来と違ってHT無効品。
Core i5-9600K 9500 94006コア、HT有効品。10月に先行発売。9600Kは三桁目が示すとおり、8700KよりTBクロック/キャッシュ量ともに劣る。

  • 8th and 9th Generation Intel Core Processor Families and Intel Xeon e Processor Family Datasheet October 2018

2017/11~ LGA1151v2Coffeelake14nm DX12 OGL4.5 OCL2.0

IGP名をUHD Graphicsと改称したが、映像出力周りの仕様はKabylakeと全く同じで、HDMI2.0対応は依然としてボードメーカー次第。

前作とソケット形状は同じだが、信号ピン割り当てが一部異なっており、前作シリーズとの互換性は失われている

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z370, H370, Q370, B360, H310Core i7-8086K 8700(K)UHD 6306コア、HT有効品。
Core i5-8600(K) 8500 8400 83006コア、HT無効品。
Core i3-8350K 8300 81004コア、HT無効品。従来のi5ライン。AMD-Ryzenの仕掛けたメニーコア競争のおかげで、もはや4コア品は、ジサカーにインパクトを与える要素ではなくなってしまった感がある。
Pentium Gold G5600 5500 54005400はUHD6102コア、HT有効品。従来のi3ライン。Atom系Pentiumとの違いをアピールする目的でGoldと名付けたらしい。
Cerelon G4920 4900UHD6102コア、HT無効品。

1804月登場のチップセット群について

Z370とは異なるダイであり、USB3.1Gen2と無線LAN論理層が統合されている。最下位H310は、相変わらず映像の同時出力は二系統までに制限される。

今回、IntelはOptane Memoryとのセット販売を始めたりして、AMDの猛追を感じさせる商戦になってますね。ジサカーとしてはおいしい展開(^q^)

  • 8th Generation Intel Core Processor Families for S Platforms Datasheet October 2017

今回の映像出力周りについて、データシートの記述は全くといって言いほど同じ。唯一Switchable Graphicsについて言及があるくらい。

かつてのSGは、OS起動中にIGPとdGPUで、有効/無効を切り替える(M/B上にIGPとdGPUからの出力を受けるマルチプレクサが載っており、ディスプレイに繋げる映像出力コネクタは物理的に同一で済む。)もので、ノートPC用にHaswell世代から用意されていたものなのですが、今回デスクトップ用CPUのデータシートに記載されるのは初めて。ただし、今作では利用不可とされてます。次回のチップセットで統合されると噂されるThunderboltホストコントローラと、TH接続外付けVGAボックスへの布石なんですかね?

2017/01~ LGA1151Kabylake14nm DX12 OGL4.4 OCL2.0

各映像出力インターフェイスの帯域上限はSkylakeと変わらず。IGPとして目立つ変更点はHDCP2.2対応くらいか。なお、HDMIにおける4K@60HzでのHCCP2.2対応の可否は、ボードメーカーが任意で載せるDP to HDMI2.0コンバータチップの仕様に準ずる。またこれもボードメーカー次第だが、この世代からUSB Type-C端子からのDP出力実装が可能になっている。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z270, H270, B250, Q270/250 Core i7-7700(K/T)HD Graphics 630
Core i5-7600(K/T) 7500(T) 7400(T)
Core i3-7350K 7320 7300(T) 7100(T)以下CPU2コア品。今回はi3ラインにも内部倍率フリー版が追加されている。4コア品よりも回路規模が小さい(はずの)7350Kは、Kaby自体のOC特性を示す良い試金石になるでしょう。
Pentium G4620 4600(T)PentiumラインはHyper Threading解放。
Pentium G4560(T)HD Graphics 610
Celeron G3950 3930(T)

※今作は、BIOS対応次第で旧作SKylake-CPU/100系マザーと相互互換。

  • 7th Generation Intel Core Processor Families for S Platforms Datasheet
  • Intel 200 Series Chipset Families Platform Controller Hub (PCH) Datasheet January 2017

チップセット側の主な変更点は、各SKUとも旧シリーズより4レーン分PCIeが追加されている点。高速ストレージデバイスがかなり選べるようになってきた今では、メインメモリにより近いCPU側のPCIeレーンを増やして欲しいところだが。

2015/08~ LGA1151Skylake14nm DX12 OGL4.3 OCL2.0

ここから対応メインメモリがDDR4仕様に。 Skylakeは、SL-TMDS/DP共用ポート3、eDP専用ポート1の計4ポートから三系統まで(Sunrise Pointチップセット最下位SKUであるH110ボードと組み合わせた場合のみ、二系統までに制限)選択して出力可能。

4レーンのeDP専用ポートは、2レーンずつに分割でき、その一方にボードメーカーの任意でDP(2レーン) to VGAコンバータチップを接続できる。従来のチップセット側内蔵RAMDACによるVGA出力は廃止。

Skylake自体のHDMI帯域上限はHaswellと同じVer1.4世代のTMDS300MHz。HDMI2.0(18Gbps)は、これまたボードメーカーの任意で、SL-TMDS/DP共用ポートのいずれかにDP-HBR2 to HDMI2.0コンバータチップを接続することで実装する。

DPの最大ピクセルクロックは、Haswell/Broadwell世代の540MHzから675MHzに引き上げ。これにより、4096*2304及び4096*2160 @60Hz正式対応。HDMI/DP音声の同時出力数は三系統まで。

なお、今作ではTMDS系の同時出力数も三系統までに拡張されており、DualModeDP対応(要するにDP端子に to DVI/HDMIパッシブアダプタが使えるってことですね)も明示されています。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z170, H170/110, B150, Q170/150Core i7-6700(K/T)HD Graphics 530
Core i5-6600(K/T) 6500(T) 6400(T) 6042P
Core i3-6320 6300(T) 6100(T) 6098P以下CPU2コア品。
Pentium G4520 4500(T)
Pentium G4400(T)HD Graphics 510IGPの実行ユニット数は、上位HDG530の半分の12基。今回はローエンドIGPでも、出力解像度面の差別化は無し。Braswellと区切りを付けたつもりなんですかね。
Celeron G3920 3900(T)

Z170/Q170は、CPU側PCIeを3ポートまで分割可。 末尾Pの製品はHDG510。

Multi Stream Transportについて

今までMSTによる複数台モニタ接続については、あまり言及していなかったのですが、May2016版のデータシートにMST帯域一覧表が載ってたので、ついでに簡単な説明をします。

画像の表には注釈がごちゃごちゃ付記されてますが、そう難しくないです。使いたい画面モード群のLink Bandwidth、これの合計値が、HBR2*4レーンの帯域上限値である21.6Gbpsを下回っていれば、そのMST構成が使えると見て良いわけです。仮に3840*2160@60HzのモニタにMSTでもう一台増設したいな、と思った場合、21.6-16.00=5.6で、5.6Gbps以下の画面モード(上の表で言えば、2048*1280以下)を、もう一台のモニタ側に設定すれば、MSTでのデュアルモニタが利用できるわけですね。

  • 6th Generation Intel Core Processor Family Datasheet May 2016
  • Intel 100 Series Chipset Family Platform Controller Hub (PCH) Datasheet May 2016

今回はチップセット側PCIeの3.0化が目玉、だと思うよ。

あと、x4リンクストレージインターフェイスの実装が許されているのは、Z/H/Q170のハイエンド寄りSKUだけみたいなので、チップセット側で高速SSD使いたい人は、そこら辺にも注意すべきでしょう。

2015/06~ LGA1150Broadwell + LynxPoint14nm DX11.2 OGL4.3 OCL2.0

ようやくの14nm化CPUではあるが、残念なことにHaswellよりも動作クロックが伸びず。CPU/IGP双方から利用できる128MBのキャッシュメモリ(Tom's Hardware では57GB/sくらいの帯域と推測してますね)をCPUパッケージ内に搭載することで、性能を底上げしている。

IGP規模は大幅に強化されたが、映像出力面のスペックはHaswellと変わっていない。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z/H97Core i7-5775C, i5-5675CIris Pro Graphics 6200

円安のせいもあって、デスクトップ用CPUとしてはコストパフォーマンス悪すぎな印象は拭えませんが。とはいえ、今まで勝てていなかったIGPゲーム性能でAMDに対して優位な結果を出しているのは事実なので、AMD-APUのブランド力低下を狙ったリリースなんですかね。

  • Desktop 5th Generation Intel Core Processor Family Datasheet June 2015
  • Intel9 Series Chipset Family Platform Controller Hub Datasheet June 2015

2013/06~ LGA1150Haswell + LynxPoint22nm DX11.1 OGL4.0 OCL1.2

TMDS/DPインターフェイスのCPU側移植。DP1.2、HDMI1.4a(TMDS300MHz)と、映像出力面ではIbexpeak以来の大幅なスペックアップ。今作の三系統出力は、前作よりもだいぶ柔軟な構成を選択できるようになっている。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z87※, H87/81※, B85, Q87/85
Core i7-4770(K/T/S) 4765THD Graphics 4600
Core i5-4670(K/T/S) 4570(T/S) 4430
Core i3-4340 4330以下CPU2コア品。
Core i3-4130(T)HD Graphics 4400
Pentium G3430 3420 3220, Celeron G1830 1820 HD GraphicsPen/CelブランドのIGPでは、画面解像度がWQXGAまでに制限されている。

※Z87はCPU側PCIeを3ポートまで分割可。

Haswellは、FDIポート(LynxPointチップセット側の180MHzRAMDACへ接続)1、TMDS/DP共用ポート2、TMDS/DP/eDP共用ポート1の計4ポートから三系統まで(※H81-M/Bと組み合わせた場合のみ二系統まで)選択して出力可能。但し、TMDS系の同時出力は二系統までとなる。

なお、HDMI/DP音声の同時出力数も二系統まで。これはIvyBridge世代から退化している部分なので、デジタル音声で揃えたい人は注意。

データシートから三系統出力構成例。

  • Desktop 4th Generation Intel Core Processor Family Datasheet December 2013
  • Intel 8 Series / c220 Series Chipset Family Platform Controller Hub(PCH) Datasheet June 2013

データシートには、デュアルリンクDVIについての記述は無し。今後はHDMIでの、WQXGA/WQHD解像度利用がメジャーになってくるんでしょうか。(GigabyteのGA-B85NはデュアルリンクDVIに対応しているそうなので、デュアルリンクの実装が全く不可能というわけではなさそうですが。)
※1502月修正。いつの間にか製品ページのデュアルリンク表記消してやがるのな・・・。てっきりHaswellではTMDSリンク二つ併せて利用できるような構造になってるのかと思ってた。

1408月末のドライバ3907より3840*2160@60Hz出力に正式対応。
※1502月追記 P2415Q/P2715QスレでHaswellの動作報告が出てきてるので、 MST入力はもとよりSST入力の4KディスプレイもOKになった模様。

正規ドライバが用意されるのはWindows7/8で、VistaやXP用のドライバ提供は行われないみたいですね、さすがに。

2014/05~ LGA1150 Haswell + LynxPoint

2014年版Haswell。14nm化CPU-Broadwellまでの繋ぎである。Z/H97マザーには去年のCPUが使えるし、その逆も然り。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z97※, H97
Core i7-4790(S/T/K)HD Graphics 4600
Core i5-4690(S/T/K) 4590(S/T) 4460(S/T)
Core i3-4370 4360(T) 4350(T)以下CPU2コア品。
Core i3-4160(T) 4150(T)HD Graphics 4400
Pentium G3460 3450(T) 3440 3258 3250(T) 3240, Celeron G1850 1840(T) HD GraphicsPen/CelブランドのIGPでは4K出力は非対応。(1508月に?更新されたIntel-ARKによると、HDMIはFullHD、DPはWQXGAが最大解像度となっています。)

※Z97はCPU側PCIeを3ポートまで分割可。

当初、Z97/H97専用だったはずのi7-4790K/i5-4690K(Devil's Canyon)も、Asusが8系M/B用対応BIOSを(Intelに無断で)リリースをしたので、他のボードメーカーも旧M/BのDevil対応に追随せざる得なくなったようですね。さすがAsus、大Intel様の方針に平然と逆らってのける!そこにシビれ(略

  • Desktop 4th Generation Intel Core Processor Family, Desktop Intel Pentium Processor Family, and Desktop Intel Celeron Processor Family Datasheet May 2014
  • Intel 9 Series Chipset Family Platform Controller Hub (PCH) Datasheet May 2014

データシートざっと見てみた限りでは、今作の改善点は、チップセット側のPCIe/SATA共用ポート(2レーン分)の接続先ストレージデバイスを、IRSTで管理できるようになったよ、って部分だけみたいですね。

おまけ CPUクロック別(TB込み)新旧Haswell対照表
2013 GHz 2014
4.4 i7-4790K
4.0 i7-4790(S)
i7-477x(K/S) 3.9 i7-4790T, i5-4690(K/S)
i5-4670(K/S) 3.8 i3-4370
i7-4770T 3.7 i5-4590(S), i3-4360
i5-4570(S/T), i3-4340 3.6 i3-4350 i3-4160
i3-4330 3.5 i5-4690T, i3-4150, Pen-G3460
i3-4130 3.4 i5-4460(S), Pen-G3450
i5-4670T i5-4440(S), Pen-G3430 3.3 Pen-G3440
i5-4430(S), Pen-G3420 3.2 i7-4785T, i5-4590T, i3-4360T, Pen-G3258 Pen-G3250
3.1 i3-4350T i3-4160T, Pen-G3240
i3-4330T, Pen-G3220 3.0 i3-4150T
i3-4130T 2.9 Pen-G3450T, Cel-G1850
Cel-G1830 2.8 Pen-G3440T Pen-G3250T, Cel-G1840
Pen-G3420T, Cel-G1820 2.7 i5-4460T, Pen-G3240T
Pen-G3220T 2.6
2.5 Cel-G1840T
Cel-G1820T 2.4

2012/04~ LGA1155PantherPoint + IvyBridge22nm DX11 OGL3.0~ OCL1.1

CPU側PCIe3.0。映像出力面のスペックは前作Couger+Sandyペアと変わらず。やはりデュアルリンクDVIをサポートする気はないようだ。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
Z77/75※, H77, B75, Q77/75Core i7-3770(K/T/S), i5-3570KHD Graphics 4000
Core i5-3570T 3550(S) 3450(S)HD Graphics 2500実行ユニットはHD4000の半分以下。
Core i3-3240 3225 3220(T) 3210↑(3225のみHD4000)以下はCPU2コアダイ。
PentiumG 2120 2100T 2020(T) 2010HD GraphicsDX10.1、OpenGL1.2、OpenCLには対応せず、と上位IGPより機能が制限されている。
CeleronG 1620 1610(T)

※CPU側PCIe分割可能数 Z77は最大3ポート、Z75は2ポート。

CougerPoint(Intel6)系M/Bも、BIOS次第でIvyCPUを使える。

IvyBridgeの三系統出力について

Panther+Ivyペアであることは必須だが、他にもハードウェア的なキーポイントが二点。

FDI帯域分割による制約

CPUとチップセットを繋ぐ映像データ専用線FDI。前作のSandyペアでは、4レーン(1レーンあたりMax2.7Gbps)を2チャンネル分、計8レーン用いることで、10.8Gbps*二系統の帯域を実現していた。 今作では三系統出力が可能になったものの、前作ペアとピン互換としたため、三系統のうち二系統は帯域が半分になってしまう。

チップセット側出力二系統時 チップセット側出力三系統時
Lane1Channel-A Max10.8GbpsChannel-A Max10.8Gbps
Lane2
Lane3
Lane4
Lane5Channel-B Max10.8GbpsChannel-B Max5.4Gbps
Lane6
Lane7Channel-C Max5.4Gbps
Lane8

映像データがFDIを経由する以上、下流チップセット側に備わる映像出力回路群がどんな高クロックで駆動できようとも、使用可能な画面モードはこのFDIがボトルネックになる。モバイル版IvyではCPU側に機器内蔵パネル用のeDPポートが一つ備わっているため、そっちで一系統分使うならFDIもフル帯域で使えるのだが・・・。

ちなみにシングルリンクDVI(TMDS165MHz)の帯域は4.95Gbps。5.4Gbpsという数字は、一般的なディスプレイを使用するには十分だ。WUXGAパネルの一つ上、WQHDパネルとなると秒60フレームは諦めなければならないが。

チップセットのDisplay-PLL数

この場合のPLLとは、Phase Looked Loop:あるクロックを元にして、別のクロックを生成する回路のこと。使用する画面モード毎に独立したクロック供給を必要とするTMDS/VGAインターフェイスで三系統出力するなら、PLLも三つあれば万全なのだが、チップセット側の映像出力用PLL数は前作から据え置きの二つ。

というわけで、Displayport出力(・・・PLL共有でも異なる画面モードを駆動できる)を最低二つ使うことが、デスクトップ版IvyBridge三系統出力の条件となる。

なお現状、自作市場向けに三系統出力を明示しているM/B製品を提供しているのはGigabyteだけだ。(後はNUCのDC53427HYEくらいか?)

補足情報 FAQページから
  • 三系統対応ドライバが用意されるOSは、Win7とWin8。
  • DPパッシブ変換アダプタの使用可否は、ボードメーカー(の仕込むBIOS)に依存。DPアクティブアダプタは普通に使える。
  • クローンと拡張デスクトップの混在は不可
  • Panther+Ivyペアのみ、DP/HDMI音声の三系統出力が可能。(Couger+Ivyペアでは二系統まで)

長くなってしまったが、簡単にまとめると、デスクトップ版IvyBridge三系統出力の要点はこんなところになる。

  • CPUはIvyBridge系、チップセットはPantherPoint(Intel7 Series)系であること。
  • 最低二出力はDisplayPortでなければならないこと。DPアクティブアダプタは使っても良い。
  • WUXGAより上の画面解像度でリフレッシュレート60Hzを設定できるのは一系統分だけ。

まあ現行ビデオカード製品のような汎用性は期待するなってことですね。

要調査情報

IntelのLinux版ドライバのRelease descriptionより。

Driver will support two HDMI displays and one any displays. In this configuration, both HDMI displays must use the same resolution and refresh rate.

TMDSでも、同じモニタタイミング要求する場合ならPLL共有可能なのか・・・?

Collage Display について(2014/01/06書き直し)

Intelのラージデスクトップモード(Intel語:Collage Display)について触れたのは去年九月でしたが、 最近ようやく公式ドキュメントが出たので、Win8.1環境での簡単な実働レポとともに改めて紹介。今回のテスト環境は以下の通り。

  • OS: Win8.1Pro 64bit
  • CPU: i5-3570K, M/B: Z77X-UD3H(Rev1.0) 
  • ディスプレイ: Dell-U3014(DP1.1接続) 三菱-RDT271WV(HDMI接続)
  • 使用ドライバ:10.18.10.3345

コラージュディスプレイ設定画面。HDグラフィックスコントロールパネルトップから、「ディスプレイ」タイルをクリック→左上の「ディスプレイ」ドロップダウンメニューから「マルチディスプレイ」をクリック→「ディスプレイ・モードの選択」から「コラージュ」をクリック。ここまでやってようやくこの設定画面までたどり着きます。

上はRDT271、下はU3014で1920*2160の垂直ラージデスクトップを構成してみたところ。WUXGAサイズのつくもたん壁紙を「中央に配置」した状態。大きさの目安になるかと思って、中央下に100円ライター置いてみました。

U3014&RDT271の組み合わせで選択可能になる画面解像度は以下の通り。双方のディスプレイで共通する画面解像度が使える模様。なお前回のテストではできなかったラージデスクトップ構成における縦(90度/270度回転)表示も、一応(たまに設定時におかしな挙動をすることがあったけど)できました。

U3014単出力時 Collage Display RDT271単出力時
水平連結 垂直連結
2560*1600
2048*1536
2048*1152
1920*1440
1920*1200
1920*1080 3840*1080 1920*2160 1920*1080
1856*1392
1792*1344
1680*1050 3360*1050 1680*2100 1680*1050
1600*1200
1600*900 3200*900 1600*1800 1600*900
1440*900 2880*900 1440*1800 1440*900
1400*1050 2800*1050 1400*1050
1366*768 2732*768 1366*1536 1366*768
1366*765
1360*768 2720*768 1360*1536
1280*1024 2560*1024 1280*2048 1280*1024
1280*960 2560*960 1280*1920 1280*960
1280*800 2560*800 1280*1600 1280*800
1280*768 2560*768 1280*1536 1280*768
1280*720 1280*720
1152*864 2304*864 1152*1728 1152*864
1024*768 2048*768 1024*1536 1024*768

1920*2160のウィンドウモードで、Civilization5を実行してみたところ。フルスクリーンモードにしようとすると、勝手にFullHD*2のクローン表示になってしまうので、ウィンドウモードでやるしかないです。ゲームプレイの快適度は・・・まあお察しで;;。

Collage Display Faq 抄訳

まだ公式の日本語訳ページができてないようなので、私見含めて一部を訳してみた。

CollageDisplay(以下CD)って何?
ある画像イメージを、VGA/DVI/HDMI/DP/eDP等、有線インターフェイス接続の複数ディスプレイ間で共有する機能。
必要環境は?
ハードウェアは、IvyBridge及びHaswell世代。OSは、Window7/8/8.1。
CDで使えるディスプレイ数は?
通常二台または三台。別途DisplayPortスプリッタ→(Zotacのコレなんかいい例)を用意すれば、最大四台のディスプレイを使ってCDを構成可能。→(去年、Gigabyteが広報していたアレが実例になります。)
自分のマシンがCDに対応しているかどうか確認するには?
Intelコントロールパネル内の「ディスプレイ・モードの選択」で「コラージュ」の項目が表示されていなければ無理。

あらかじめデバイスマネージャ上で、使いたいディスプレイがIntel-IGPの管理下に認識されているか確認しておくとよい。

CDを構成した状態でBlu-ray動画の再生はできる?
無理。
CDと、4K x 2Kディスプレイモードってどう違うの?
4K x 2Kディスプレイモードは、CDの一形態。2K x 2K解像度を二つ合わせて実現する。
CD構成時に、HDMI/DP音声の複数出力は可能?
CD構成時の映像音声は1ストリームのみ。
CedarView-Atom代替? NM70 + Celeron 847

PantherPointとSandyBridgeの組み合わせ。こいつらは元々エントリーノートPC用の位置付けだったんですけどね。2012秋から、M/B直付け売りが許された模様。同時出力は二系統まで。

Intel7系ローエンドチップセット主要機能比較
機能B75NM70HM70
チップセット側PCIeポート数844
レガシPCI直出し××
USBポート数/内3.012/48/08/2
SATAポート数/内6Gbps6/14/14/1
RAID×××
  • Intel 7 Series Chipset Family Platform Controller Hub Datasheet April 2012
  • 3rd Generation Intel Core Processors with Intel HD Graphics 4000/2500 Configuration FAQs for using three monitors
  • Collage Display Feature for 3rd and 4th Generation Intel Core Processor Family Feature List Rev 1.0

2011/01~ LGA1155CougerPoint + SandyBridge 32nm DX10.1 OGL3~

一般には、「第二世代Coreプロセッサ」と広報されているSandyBridge。CPU+GPU+ノースブリッジ統合チップ。映像出力インターフェイスは、前作Ibexpeak + Clarkdale同様にCougerPointチップセット側に配置される。IGP搭載CPUがIntelのメインストリームを担うようになった先駆け。

出力面でのスペックはIbexpeakとほぼ変わらずの同時二系統出力。RAMDAC340MHz、HDMI1.4a、DP1.1a。VGAポート1、TMDS/DP/SDVO共用ポート1、TMDS/DP共用ポート1、TMDS/DP/eDP共用ポート1の計4ポート。DPでの音声出力(2chリニアPCMのみ)が明示されている。前作よりも、DP端子採用M/B製品が増えている印象。

対応するチップセットCPU名IGPとしての名称注釈
H67/61, Q67, B65, Z68※Core i7-2600(K), i5-2500(K) 2405S, i3-2105HD Graphics 3000
上記以外Core i7/5/3-2x00HD Graphics 2000実行ユニット(シェーダユニット?)はHD3000の半分。 i3以下はCPU2コアダイ。
Pentium G8x0/6x0, Celeron G5x0/440HD GraphicsHD2000からTurboBoostや、QuickSyncVideo,ClearVideoHD、InTru3D等を無効化したものらしい。

 ※Z68はCPU側PCIeの2ポート分割可。

また今作で、ついにCPU側PCIeとIGPの同時利用が正式に可能になった。従来不可能だった、PCIeビデオカードのx16リンク接続と、IGP側のデジタル映像出力二系統を同時利用出来るようになったわけだ。(GPUベンダーの異なるWDDMドライバが共存不可なVistaOSでは、当然出来ない。Intelは1998年のi740以来、ビデオカードという形でディスプレイアダプタを提供してないしね。)

  • Intel 6 Series Chipset and intel c200 Series Chipset Datasheet May 2011
  • 2nd Generation Intel Core Processor Family Desktop Datasheet Volume 1 Jaunuary 2011

2010/01~ LGA1156Ibexpeak + Ironlake(Clarkdale) 45nm DX10 OGL2.1~

IGP含むノースブリッジ(Ironlake)はCPUダイの隣・・・CPUパッケージ内にお引っ越し。RAMDAC等の映像出力回路は、サウスブリッジIbexpeakに内蔵される。動画再生機能アップを強調したかったのか、IGP名もHD Graphicsに衣替え。

Ibexpeakは、VGAポート1、TMDS(DVI/HDMI)/DP/SDVO共用ポート1、TMDS/DP共用ポート2の計4ポートを持つが、同時出力はやはり二系統となる。RAMDAC350MHz。TMDSはシングルリンク。HDCPも二系統分有効。

対応するサウスブリッジノースブリッジ(CPU)名IGPとしての名称注釈
H57/55,Q57Core i5-6xx, i3, PentiumGIntel HD GraphicsIGP面では、クロック以外の機能差別化はなされていない。

この世代までのIntel-IGPは、ノース側PCIeとは排他動作。前世代に引き続き、IGPとPCIeビデオカードの同時利用可能とする為、サウス側のPCIeポートをx16スロット形状で実装しているM/B製品も増えた

  • Intel 5 Series Chipset and Intel3400 Series Chipset Datasheet January 2010
  • Intel Core i5-600, i3-500 Desktop Processor Series and Intel Pentium Processor G6950 Datasheet January 2010

2008/07~ Socket775Eaglelake 65nm DX10 OGL2.0~

PCIe2.0。RAMDAC350MHz。HDMI1.3。デジタル映像出力DVI,HDMI,DPを直接扱えるようになったIGPノースブリッジ。VGAポート1、TMDS/DP/SDVO共用ポート2(ノース側PCIeと信号線共用)の計3ポートから二系統の同時出力が可能。但し、デジタル二系統同時出力の可否はメーカー依存。HDCPは一系統のみ有効。

TMDSトランスミッタ分のコストが不要になったことで、DVI/HDMI端子を備えるM/B製品がグンと増えた。一応、従来のADD2カードとも互換性を維持している。 同一GPUアーキテクチャで製品族ラインナップを揃えるようになったのはここから。

ノースブリッジ名IGPとしての名称注釈
G45GMA-X4500HDG45のみ、HD解像度動画の再生支援が有効とされた。
G43/41GMA-X4500G41は登場当初、デジタル出力がDVI一系統のみと差別化されていた。デジタル二系統同時出力可能なM/B製品が出てきたのは、09年以降。
Q45/43GMA-4500

IGPとPCIeビデオカードの同時利用を可能としたM/Bの例。GigabyteのmATX板、GA-G41M-ES2Hのブロック図だが、普通のM/Bのx16スロットはノースブリッジ側のPCIeポートに接続するものだが、この板はあえてサウスブリッジ側のPCIe-x1ポート群をx4リンクとして実装して接続している。

  • Intel 4 Series Chipset Family DataSheet October 2009

Broadwater/Bearlake/Lakeport/Grantsdale

PCIe1.x世代のIGPノースブリッジ。IGP名をGraphics Media Acceleratorと改め、DX9対応を明言。ビジネスユースだけでなく、ホームユースをも伺い始めた世代。

VGAポート1、SDVO2ポートの計3ポート。ADD2カード対応。ディスプレイコントローラが二基に増やされ、二系統の拡張デスクトップ/画面回転表示が可能になったのはここから。

リリース年月 ノースブリッジコードネーム ノースブリッジ名 IGP名 RAMDACクロック SDVOクロック PCIe-Rev 注釈
2007/06~ Broadwater G35 GMA-X3100 400 270 1.1
2006/08~ G965 GMA-X3000 IGPとして初めてプログラマブルシェーダを採用した野心作。とはいえ、企業向けでは電力効率の悪さから敬遠された。
Q965/963 GMA-3000
2007/06~ Bearlake G33/31,Q35/33 GMA-3100 350 225 1.1 Lakeport後継のローエンド担当チップ。
2005/05~ Lakeport 945G GMA-950 400 200 1.0a Grantsdale後継。同系SKUの945GCは、第一世代Atomのノースブリッジでもある。
2004/06~ Grantsdale 915G GMA-900
  • Intel G35 Express Chipset Datasheet August 2007
  • Intel 3 Series Express Chipset Family Datasheet August 2007
  • Intel 965 Express Chipset Family Datasheet July 2006
  • Intel 945G/945GZ/945GC/945P/945PL Express Chipset Family Datasheet Novemver 2007
  • Intel 915G/915GV/915GL/915P/915PL/910GL Express Chipset Datasheet February 2005

Springdale/Brookdale

RAMDAC350MHz。VGAポート1、DVO(165MHz)2ポートの計3ポート。ADDカード対応。Intel系で初めて二画面同時出力が出来るようになったグラフィックスチップ。とは言ってもクローン表示(Intel語:Synchronous Display)しか出来なかったのであまり意味は無かったが。

ノースブリッジ名IGPとしての名称注釈
865GIntel Extreme Graphics2AGP8x
845GIntel Extreme GraphicsAGP4x
  • Intel 865G/865GV Chipset Datasheet February 2004
  • Intel 845G/845GL/845GV Chipset Datasheet October 2002
SDVO・ADDカードとは何か
(S)DVO
Digital Video Outの略。デジタル伝送インターフェイスの一種らしい。ボードメーカー側で別途TMDSトランスミッタやTVエンコーダ等の映像出力チップを用意することで、DVIやTV出力など様々な映像出力を実装できる。Grantsdale以降は、パラレル伝送のAGPからシリアル伝送のPCIeベースになっているため、語頭に「Serial」が付く。
ADDカード

映像出力チップが載ったカード型モジュール・・・要するに出力端子増設カード。IGP側の(S)DVOを利用したもので、M/Bのノースブリッジ側拡張スロットに挿す。AGPベースのものはADDカード、PCIeベースのものはADD2カードと呼ばれる。 日本国内での単体リテール販売はされず、(米Intel公式サイトでは通販が可能だったようだが)M/Bメーカーオプション品としての流通が主体。

グラフィック/VRAMチップのコスト不要で、安価にユーザーの好きな映像出力を後付けできる・・・という発想だったのだが、M/Bメーカー達がADDカードサポートについて足並みを揃えられなかった/積極的に広報しなかったこと、またビデオカードの世代交代/低価格化が早すぎたこともあって、メジャーにはならなかった。

ADDカードの例
メーカー製品名 発売年月 インターフェイス/出力端子形状 注釈
Intel Dual DVI ADD2 Card ? PCIe-x16/DVI-I DualDVI仕様のADDカード。915G以降のノースで利用可能。どうしてもビデオカード分の消費電力を容認できない、という人々が用いた。
MSI MS-9904 0710 PCIe-x16/HDMI MSIの自作キット製品用。ブラケット無し。915G以降で利用可能?
Asus R-DVI-ADD2 0605 PCIe-x16/DVI-I 一応、N4L-VM DH(i945GM)用ということになっているADDカード。DVI-I端子なもののVGA出力は利用できない。LowProfile版も有り。
Asus DVI-ADD2 0411 PCIe-x16/DVI-D i915G用のADDカード。M/B側VGAとの同時出力可。
Asus DVI-ADD 0308 AGP/DVI-D+S端子+RCA i865G/845G/845GE用のADDカード。
AOpen ADD Card 0206 AGP/DVI-I+S端子 i845G用のADDカード。二系統出力は不可?

2025年7月6日日曜日

nVIDIA dGPU DX11-12世代

2025/01~ GeForce RTX 50 (Blackwell) 4nm? DX12 OGL4.6 OCL3.0

PCIe5.0。DP2.1b(UHBR20)、HDMI2.1b。

チップ名製品族名標準端子構成注釈
GB202GFRTX 5090HDMI, DP*3TGP575W。GB202内蔵二次キャッシュ128MBの内96MBが有効。お値段40万円から。あえて一般向けブランドに据える意味はなんなのか。
GB203GFRTX 5080フルスペックGB203。これ以下は前作と似たりよったりのトランジスタ数でしかない。
GFRTX 5070Ti2024年2月登場。
GB205GFRTX 50703月登場。
GB206GFRTX 5060Ti4月登場。x8リンク。VRAM16GB版と8GB版がある。
GFRTX 50605月登場。上位Tiのコア二割引。
GB207GFRTX 50507月登場。GB206の概ね2/3規模。これだけGDDR6メモリ。上位と差をつけるべくLowProfile版やHDMI端子二個版も多い。
公式ページからマルチディスプレイ構成時の最大出力
     
  • 4 independent displays at 4K 165Hz using DP or HDMI
  •  
  • 2 independent displays at 4K 360Hz or 8K 100Hz with DSC using DP or HDMI
  •  
Adaのだいたい1.5倍の帯域になっているみたいですね。
  • NVIDIA RTX BLACKWELL GPU ARCHITECTURE v1.0

今作の製造プロセスは前作Adaと同じ。つまりダイ自体のワットパフォーマンス改善はほぼ無し。単純にCUDAコア数と価格を前作と比較して購入を検討すればいいんじゃないですかね。ウリのMulti Frame Generationも、素のフレーム数が少ないほど入力操作のラグが大きくなってしまうので(フレーム生成は入力操作のタイミングまで調整してくれる機能ではない)、旧作でも使えるアップスケーリングの方が、下位チップでは良いプレイフィールを得られるでしょう。ただ従来と違って前作の製造を早めに閉じているので、世代を選んで買えるような状況ではないことになってますが。

また5090から5070Tiまで、ごく一部にROPユニットの欠損してしまったチップが含まれているということで、これGTX970以来のハードウェア的なやらかしですかね。

2022/10~ GeForce RTX 40 (Ada Lovelace) 4nm? DX12 OGL4.6 OCL3.0

映像出力の仕様はAmpereと変わらない。この世代ではRadeonに倣ったのか二次キャッシュを盛ってきており、前作GA102の約6MBに対して、AD102は約96MBも搭載している。

チップ名製品族名標準端子構成注釈
AD102GFRTX 4090HDMI, DP*3TGP450W。これでも無効化クラスタが一割あるというのだからビビる。AD102の二次キャッシュの内、4090では3/4の72MB分が有効。
AD103GFRTX 4080 SUPER2024年2月登場。AD103のフルスペック版。二次キャッシュ量は無印の時点で全開放だったらしく無印と同じ。
GFRTX 4080 16GB二次キャッシュ64MB。
GFRTX 4070Ti SUPER2024年2月登場。二次キャッシュ48MB。
AD104GFRTX 4070Ti当初4080-12GBの名前で発表されたもの。メモリバス192bitの割には頑張ってるのか?お値段も頑張ってくださひ。二次キャッシュ48MB。
GFRTX 4070 SUPER2024年1月登場。
GFRTX 40702023年4月発売。70Tiの1/4無効化版。二次キャッシュ36MB。
AD106GFRTX 4060Ti 8GB2023年5月発売。x8リンク、メモリバス128bitのダイということでローエンドにあたる。二次キャッシュ32MB。
AD107GFRTX 40602023年6月発売。まさかリンク幅/メモリバス幅と仕様の被るダイをデスクトップ向けに二種類出してくるとは思わなかった。二次キャッシュ24MB。
公式ページからマルチディスプレイ構成時の最大出力
     
  • 4 independent displays at 4K 120Hz using DP or HDMI
  •  
  • 2 independent displays at 4K 240Hz or 8K 60Hz with DSC using DP or HDMI
  •  

ローエンド製品でもお値段七万円から。為替ももう昔に戻る雰囲気はなさそうだし、これからは値段が安くなってから買うのではなく、中古売却を視野に入れてハイエンドを乗り継いでいくべきなのかもしれんね・・・。

2020/09~ GeForce RTX 30 (Ampere) 8nm DX12 OGL4.6~

PCIe4.0。ここからHDMIが2.1、48Gbpsの帯域を明示という事でHDMIケーブル一本での8K@60Hz出力が可能になった。(DSCによる圧縮込み。非圧縮だと48Gbpsを超えてしまうので、色差4:2:0のピクセルフォーマットが限界。) 受け側のモニタ製品はまだまだだが、HDMI2.1受けのTVはぼちぼち製品が揃ってくるだろう。

※2022/09追記 HDMI2.1対応AV機器も、2020年頃は40Gbpsまでのレシーバチップを採用した製品が多かったようだが、2022年に入って48Gbpsチップ採用品に切り替わりつつある。

チップ名製品族名標準端子構成注釈
GA102GFRTX 3090TiHDMI, DP*32203月登場。フルスペックGA102。
GFRTX 3090一般向け風のナンバリングだが、旧製品のラインナップと比べれば事実上のTitanクラス。
GFRTX 3080Ti2106月発売。暗号通貨の高騰でシリーズ登場初期とはかけ離れたコストパフォーマンスになってしまった感。
GFRTX 3080 12GB2201月発売。3080無印というよりもサブTiと言った感じのスペックである。
GFRTX 3080カード単体での消費電力(Total Graphics Power)は320Wと、ついに300W台の大台に。
GA104GFRTX 3070Ti2106月発売。GA104フルスペック版。
GFRTX 3070
GFRTX 3060Ti
GA106GFRTX 30602102月発売。VRAMは12GBと上位モデルより多いが、メモリ帯域は絞られている。
GFRTX 3050 8GB2201月発売。3060の2/3バージョン。nVIDIAの希望小売価格が反映されたのは、初回販売のごく一部のみで、過去を知る人間にとっては高値。同時期出たRadeonの最下位品よりは出力端子が多いのが救いか。
GA107GFRTX 3050 6GBHDMI, DP*2RTX40シリーズが一通り出揃った後の2402月発売。生産終了したGTX1600系の代替、という立ち位置らしい。TDP70Wということで、RTX30以降の製品では唯一の補助給電要らず。

VirtualLinkは結局受け側機器が発売されず、RTX30では継続しない模様。映像出力機能のあるType-Cは、自作市場向けM/Bでは選択肢が少ないので少し残念ではある。

  • NVIDIA AMPERE GA102 GPU ARCHITECTURE

暗号通貨高騰のおかげで旧製品が倍の価格で再販されたりわけわからんことになってますね・・・。次世代製品が出る頃には落ち着いているといいのですが。

2019/02~ GeForce GTX 16 (Turing 2019) 12nm DX12 OGL4.5~

Turingシリーズの特長としていた、レイトレーシング用のRT Coreと行列演算用のTensor Coreを省いたダイを使用したもの。Turing製品群の中ではローエンド寄りでVirtualLinkは無いが、DPとHDMIの仕様は普通のTuring製品に準ずる。

チップ名製品族名標準端子構成注釈
TU116GFGTX 1660 SuperHDMI, DP, DL-DVI
GFGTX 1660Ti
GFGTX 1660
GFGTX 1650 Super
TU117GFGTX 1650HDMI, DL-DVITuring世代のローエンドダイ採用品ではあるが、動画エンコーダは新設計。ダイ自体は四系統出力が可能なようだが、端子三つまでの製品が大半。
GFGTX 1630HDMI, DP, DL-DVI2206月登場。1650の4/7クラスタ、メモリバス半減。RX6400対抗製品らしいが、あまりやる気の感じられないスペックである。nVIDIA専業ボードメーカー側に要求されて仕方なくという感じなのだろうか。

前世代Pascalとも競合するこのレンジは、ラインナップ非常にわかりにくくなってますね…。

2018/09~ GeForce RTX 20 (Turing) 12nm DX12 OGL4.5~

DP1.4a、HDMI2.0b。今作は、DPにおいてDisplay Stream Compression対応を明示し、ケーブル一本での8k@60Hz伝送が可能としている

チップ名製品族名標準端子構成注釈
TU102GFRTX 2080TiHDMI, DP*3, USB-C1809月発売。初回ロット品には、DP to DVIケーブルアダプタ付属。
TU104GFRTX 2080 Super1907月登場。フルスペックTU104。
GFRTX 2080
GFRTX 2070 Super1907月登場。
TU106GFRTX 20701810月登場。DVI端子を備える製品もある。
GFRTX 2060 Super1907月登場。
GFRTX 20601901月登場。2070の1/4無効化版。レイトレーシング対応ゲームやるには中途半端な印象は拭えない。
GFRTX 2060 12GB2112月、ビデオカード市場の品薄を受けて三年前のダイが異例の再発売。スペック的にはSuperのそれだが、価格アップの正当性をアピールすべくVRAM量が増やされている。
RTX20シリーズのUSB Type-C(VirtualLink)端子について

従来のDISPLAYPORT OVER USB-Cで定義されていた動作モードの上位互換版。低速信号(USB2.0)用とされていた二組の信号線を新たに高速信号向けにシールドすることにより、HBR1.3動作なDP4レーンとUSB3.1Gen2の両立をケーブル一本で可能としたもの。27Wまでの電源供給能力も兼ね備える。VirtualLink規格自体はVR-HMD機器用とアピールされているが、現状では受け側製品が無いので、今のところは、このType-C端子の活用のしどころはType-C受電対応のモバイルディスプレイ位か。

変換アダプタを介して、XBOXゲームパッドを繋げたときのデバイスマネージャ。このように普通のUSBポートとしての利用もできる。Type-Cコネクタは抜けやすいのでデカいATX機では正直使いにくいが。

DSC対応ディスプレイについて

2019年7月現在、対応製品はゲーマー向け高リフレッシュレート(Max200MHz!)のAsus PG35QV。てっきり「8k@60Hzをケーブル一本で!」を謳う製品が先に出てくるかと思っていたのですが、非可逆圧縮伝送を使うとなると、コンテンツ制作サイド向けの製品は売りにくいんでしょうかね。

  • Nvidia TURING GPU ARCHITECTURE

2016/05~ GeForce 10 (Pascal) 16nm DX12 OGL4.5~

四年ぶりの製造プロセス進化。DP1.4、HDMI2.0b。ディスプレイコントローラは四基のまま、DPがHBR3に対応したのが映像出力面での大きな変更点になる。いよいよVGAのネイティブ出力は廃止。DP to VGAアダプタ使ってね、ということですね。また、今作ではHDCP2.2対応が明示されています。

チップ名製品族名標準端子構成注釈
GP102NVIDIA TitanXpHDMI,DP*31604月登場。1080Tiを出したおかげで存在感を失ったTitanXの代替、フルスペック版のGP102である。これも米国通販のみ。
NVIDIA TitanXDL-DVI,HDMI,DP*31608月、GF10シリーズ初期のフラッグシップ。米国公式通販のみでの限定発売。
GFGTX 1080TiHDMI,DP*31703月発売。TitanXよりメモリバス幅が減らされているが、定格クロックが高く設定されている分、TitanXより高性能だという話。
GP104GFGTX 1080DL-DVI,HDMI,DP*3DVI端子はDVI-D型。コアクロック2GHz到達可能な余裕があるらしいが。
GFGTX 1070Ti1711月登場のVega対抗品。シェーダクラスタ5%殺し版。
GFGTX 1070シェーダクラスタ1/4殺し版。
GP106GFGTX 1060GP104半分のシェーダクラスタ、メモリ周りは3/4規模。VRAM6GB。
GFGTX 1060 3GB1608月発売。VRAM量半減、シェーダクラスタ1/10無効化以外は6GB品と同じ。VRAM量にこだわらないなら、かなりお得な印象。
GP107GFGTX 1050TiDL-DVI,HDMI,DP1610月下旬発売。GP107は、先にリリースされているPascal製品族と違って、14nmプロセス製造とされている。基本的には端子三つだが、上位GPU品と同じ端子五つ製品も有り。
GFGTX 1050上位品と定格クロックは抑えられているが、公式TDPは同じ75Wとなっている。Tiも無印も補助給電コネクタあったりなかったり色々で、1050系製品の電源回路周りは、カードメーカー側にかなりの自由度が与えられているようですね。
GP108GFGT 1030HDMI,DVI1706月発売。GP107の半分規模。GK208以来、四年ぶりのローエンド置き換えとなる製品。メモリバス64bit、PCIe3.0-x4リンクと質素なインターフェイスで消費電力を抑えている。DVIは、シングルリンクの製品とデュアルリンクの製品が混在してるようなので、DVIを利用する人は注意しよう。DP端子付き製品はごくわずか。
DP1.4について

2015年秋のDP1.3策定から半年程度で、実製品が登場しないまま1603月にDP1.4策定が公表されたわけですが。

DP1.3では、HBR3モード追加によりデータレートがHBR2比1.5倍になったこと、1.4では、HDMI2.0のオーディオ/色深度仕様に合わせられたことと、データ量を1/3程に圧縮できるDisplay Stream Compressionが仕様に加わったことが主な変更点になります。今のところどのGPUベンダーもDSC対応とは主張していないようですが。

1703月現時点では、HBR3な受け側製品出ていないので、GPU自体の性能に興味無い人は特に急ぐ必要は無いでしょう。

GF1080のWhitePaperより映像出力概要表。HBR3を以ってしても、8k@60Hz-8bpc伝送にはDPケーブル二本が必要になります。データ量を半分にできるYUV4:2:0なら一本で済みますが。

  • Nvidia GeForce GTX 1080 Whitepaper Final

2014/09~ GeForce 900(Maxwell2) 28nm DX11.3 OGL4.4~

GF800の族名はGF300同様、一般向けデスクトップではスキップとなった。

結局、2014年の20nm版投入は諦めたらしいnVIDIAの新製品群。それでもGM204は、GK104比トランジスタ数1.5倍に増量しながらも、TDPを引き下げることに成功している。

チップ名製品族名標準端子構成ディスプレイコントローラ数注釈
GM200GFGTX Titan XDL-DVI,HDMI,DP*341503月発表、GM204比1.5倍のコア規模。VRAM6GBと思いきや12GBの大盛り版である。今回Titanの命名がなされたGM200は、GK110と異なり倍精度浮動小数点周りの機能は大きく削減されているということで、廉価版Tesla的な使い方は望めない。
GFGTX980Ti1506月登場。下馬評では970同様にメモリインターフェイスのインチキ仕様があるのではと警戒されていたが、980Tiは6GBまるっと384bit幅のアクセスが確保されており多い日も安心。
GM204GFGTX980
GFGTX970970は、従来通りDL-DVI*2,HDMI,DPの端子構成が多くなりそう。
リリース当初のメモリコントローラ周りの説明が間違っていて、スペック通りのメモリバス224bit分のVRAM速度が期待できるのは3.5GB分だけ、ということだが。
GM206GFGTX960GM204比1/2規模。
GFGTX9501508月登場。DP三つな製品はかなり少なくなりそう。
今作のポイント
HDMIの2.0(18Gbps)対応

これでHDMIにおける3840*2160@60Hzの出力が、8bpc-RGB/YUV4:4:4それぞれのフォーマットで可能になります。

当たり前ですが受け側ディスプレイにも相応の受信回路が必要。TVとしてなら2013年後半よりPanasonicを皮切りに高性能レシーバを採用した製品がぼちぼち出てきてはいますが、PCモニタで18Gbpsレシーバ採用品がどれだけ出てくるかはまだ未知数です。(現行の4Kモニタ製品のHDMIレシーバの能力は9Gbps(TMDS300MHz)クラス。よって4K入力もHDMIケーブル一本では30Hz止まり。)

※1502月上旬時点、PCモニタでのHDMI2.0受け対応製品はDellのU3415W(画面解像度は4Kではなく3440*1440ですが)のみ。LGが同じパネルの?製品出してますが、そちらはHDMIでの3440*1440入力はリフレッシュレート50Hz止まりです。3440*1440@60Hzのピクセルクロックは320MHz弱なので、Ver1.x仕様のTMDS300MHz伝送では、リフレッシュレート60Hzに届かないわけですね。

リファレンスデザインでDisplayPort端子が三つ

Keplerだと、DP端子複数個はQuadroやNVS選ぶしかなかったんですけどね。これでG-Sync対応モニタへの三画面同時出力も可能になりました。

また、DPケーブル二本を並列に用いる5Kモニタ(最大画面解像度5120*3200)への対応も表明しています。 注:Gigazineの記事によると、二本のDPは同じGPUからの出力でなくてもいいらしい。(記事中では670を二枚使用)SLI組めるカード/環境ならOKということだろうか?

SLI構成時の同時出力数拡張

従来ではカード二枚のデュアルGPU構成でも3+1の四画面出力でしたが、Maxwell2では5+1の最大六画面に対応しました。

二画面ラージデスクトップの解放

業務用NVSブランドカードとの差別化のため?利用できなかったシングルGPUでの二画面連結ラージデスクトップ(2D-Surround)も、ドライバ344.11以降Maxwellに加えてKepler族でも利用可能になっています。

ドライバ340.52までは、型番の異なるディスプレイ二台だけでは、Surround項目のチェックボックスがグレーアウトしていて操作できませんでしたが、ドライバ344.11以降はスパン設定が可能になっています。

私自身が確認したのは、GTX670とU3014/RDT271WVでの二画面連結のみですが、四画面の田の字型連結も可能になっているらしいですよ。

GF980のWhitePaperより映像出力概要表。Number of Headsは物理モニタへの同時出力数として、Number of Linksってのはイマイチよくわからないんですけど、考えられる線は二通りあるのではないかと。

  1. 扱える映像ストリーム数
  2. だとすると、DP-MST実装による4K@60Hzモニタを三台使いつつ、さらにもう一台、DVIかHDMI接続のモニタを使えるって事になりますね。

    ちなみに、ELSAが公表してくれているMSTモニタ同時使用可能数。こちらでは、リファレンス端子構成のGTX980&ドライバ337.88(1405月発行!)で、MSTモニタ二台としていますね。

    なお、WhitePaper本文には、up to four 4K MST displays can be driven by the GPU,compared to a maximum of two 4K MST displays in Kepler.とあります。「このGPUではDP-MSTによる4Kモニタ四台まで扱えるぜ、Keplerは最大二台までだったけどな。」ということなので、そのうちQuadroブランドでDP端子四つバージョンが出たりするんでしょうか?

  3. あるいは、GPU側のデジタル(DP/SingleLink-TMDS共用の)物理ポート数
  4. リファレンスの端子構成であれば、DL-DVI端子一つで2ポート、DP端子群とHDMI端子が端子毎にそれぞれ1ポートづつで計6ポートのデジタルポートを使用しているはずです。

    Gigabyteの980/970カード製品は、DL-DVI端子がリファレンスより一つ増やしてありますが、この構成だと全端子を活用するためには8ポート必要ですから、Flex Display テクノロジーと称して、独自にオートセンス機能付きのデマルチプレクサ的なモノを基板上に配置してあるのではないでしょうか。

自分としては、後者の方が可能性高いかな、と思っています。

1601月発行のドライバ361.75で、GM107含むMaxwell族が、TH3での外部GPU接続に対応となりました。ようやく外付けGPUボックスの時代が来るのか・・・。今や一番発熱するパーツであるビデオカードを本体ケース外から隔離できるということで、個人的には早いところ普及して欲しい機器であります。

  • Nvidia GeForce GTX 980 Whitepaper Final

2013/05~ GeForce 700 28nm DX11.1 OGL4.3~

GK110をゲーム用ビデオカードのトップに据えてハイエンド帯のラインナップを再編成。Haswellのついでに買ってもらう作戦ですねわかります。

          
チップ名製品族名標準端子構成ディスプレイコントローラ数注釈
GK110GFGTX Titan ZDL-DVI*2,HDMI,DP4PEX8747スイッチ下に、二つのGK110を配置したDualGPUカード。295X2対抗で放熱構造を見なおしたらしく発売が一月遅れた。
GFGTX Titan Black4780Ti同様、B1リビジョンを使用したTitan。
GFGTX780Ti1311登場のHawaii対抗フルスペックGK110。リビジョンアップでクロック耐性も向上?
GFGTX780
GK104GFGTX770
GFGTX760
GK107GFGT740 GDDR5DL-DVI*2, MiniHDMI1405月末登場のローエンド寄り製品。GTX650よりちょいGPUクロックが低い。のでハナからOC版が流通。
GFGT740メモリDDR3品。やはりDL-DVI,HDMI,VGAの端子構成の製品が多くなりそう。
Quadro K420DVI,DPMSTハブを使えば四系統出力も可能。
GK208GFGT730 GDDR5-64bitDL-DVI,HDMI,VGA4?1406月登場のGT640-GDDR5リネーム。
GFGT730 DDR3-64bitGT630(GK208版)リネーム。x8レーン基板サイズに近い、長さ115mmが公式スペックとなっているので、以前よりは短基板製品が増えそう。148mm基板で出してくる箱詰め替えメーカーも当然あるだろうけど。
GF108GFGT730 DDR3-128bit2三代目GT430。ラインナップに入れる必要あったのかコレ。
GK208GFGT7203GT730(GK208)のシェーダ数半減バージョン。動画視聴用の位置付けですね。
GFGT7101601月に追加。720はGDDR5メモリ版も存在したが、こちらはDDR3版のみとなっている。1604月にはx1仕様カードも発売。

ベータドライバ340.43にて、HDMIにおける色差4:2:0での3840*2160@60Hzの出力に対応。

ドライバ337.88以降、3840*2160@60HzのDPシングルストリーム出力(Asus PB287Q等)に対応。

ドライバ343.11以降、SLI構成時の五画面同時出力に対応? これはリリースノート原文では、Surround - NVIDIA Control Panel Added support for up to 5 displays となっていて、最初よくわからなくてスルーしてたんですが、要するに、Fermi以降SLI構成における同時出力数は3+1だったのを、モニタ5台までに増やしたよ、ってことのようです。ちなみにMaxwell2では、SLI構成における5+1の同時出力が公式スペックとなっています。

2014/02~ Maxwell1 28nm DX11.2 OGL4.4~

映像出力周りの変更は無し。動画エンコード/デコード関連の効率がかなり上がったらしいので、ShadowPlayとか使ってる人はチェックすべきかもしれんね。

チップ名製品族名標準端子構成ディスプレイコントローラ数注釈
GM107GFGTX750TiDL-DVI*2,MiniHDMI4一応GPUとしてはG-Sync対応だが、DP端子付きのカード製品は多くない。
GFGTX750
Quadro K620DVI,DPMSTハブを使えば四系統出力も可能。
NVS 810MiniDP*84*21511月発表。GM107を二つ使ったDualGPUカード。一応4K対応としているが、八つの端子全てを使う場合は、リフレッシュレート30Hzに制限される。

2012/03~ GeForce 600 (Kepler) 28nm DX11.1 OGL4.2~

PCIe3.0。HDMI1.4a(TMDS300MHz)、DP1.2-MST、DDMAudio対応。どのメーカーも製品パッケージの一部に統一したGeForceブランドロゴを用いるようになった。

AMD-Radeonの後塵を拝すること二年半、nVIDIAもディスプレイコントローラ増設に踏み切り、GPU一つで四系統出力が可能に。(XP不可、Vista以降での対応。Surround(ラージデスクトップ)表示はWin7/8で三画面のみ可)。nVIDIAにとって2000年GeForce2MX以来の、GPUあたり同時出力数拡張になる。

HD7kまでのRadeonと違って、アクティブアダプタ使わずに標準でTMDS系三系統の同時出力が可能な点は(・∀・)イイ!

チップ名製品族名標準端子構成ディスプレイコントローラ数注釈
GK110GFGTX TITANDL-DVI*2,HDMI,DP4一年遅れのハイエンド。GK104がミドルだという主張は伊達ではなかった。
 TeslaK20Xに匹敵する倍精度浮動小数点演算を有効化できるいう従来のGeForceブランドカードとは異なる特徴を持つ、Teslaブランドとの間の子のような立ち位置の製品。
GK104GFGTX690DL-DVI*3,MiniDPPEX8748スイッチ下に、二つのGK104を配置したDualGPUカード。GTX590同様に、DVIのみでWQXGA三画面を構成可能。GPU-出力端子間の結線状況は不明だが、少なくともGTX680のように、一つのGPUが全端子を担当しているわけではないようだ。
GFGTX680DL-DVI*2,HDMI,DP4
GFGTX670この性能クラスとしては非常に短いリファレンス基板。クーラーで長い。
GFGTX660TiGPU内蔵の三基のメモリコントローラのうち、一基に接続される2Gbメモリチップ数を倍の四枚にすることで、メモリバス192bitでありながら実装VRAM2GBとしている。
GK106GFGTX660
GFGTX650Ti Boost
GFGTX650TiDL-DVI*2,MiniHDMIリファレンス品は端子三つ。SLI構成はできないが、GPU単体でのSurround表示は可能。VRAM1GB品はDL-DVI,HDMI,VGAの端子構成が多い。
GK107GFGTX650
GFGT640
NVS510MiniDP*4to DP,to SL-DVIアダプタが四本ずつ付属。
GK208GFGT640 GDDR5DL-DVI,HDMI,VGA4?1306登場のKepler世代ローエンドダイ。メモリバス64bit、PCIe2.0-x8リンクが基本仕様。700番台の名前を付けなかったのは旧630-610の在庫抱えているショップへの配慮か。
GFGT630基板サイズまでx8サイズに切り詰めた超短基板品も。
    ∩∩
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    .( ゚ω゚)  < さん~よんけいとう ここまで
    。ノДヽ。
     .bb
    
GF108GFGT630 (GT440)DL-DVI,HDMI,VGA2以下はFermiリネーム軍団。Kepler登場ともに公表されたFXAA/TXAAとAdaptive V-Syncを明示している。同時出力数はもちろん二系統まで。
GFGT620 (GT430/64bit)
GF119GFGT610 (GT520)520のリネーム品ということで、やはりPCI版も発売されている。
NVS310DP*2DP1.2対応とは言うものの、対応なのはMSTだけでHBR2には対応しない模様。同時出力もやはり二台まで。一方のDP端子にデイジーチェーン等でモニタ二台繋いだら、もう一方のDP端子は使えないということか。
 なお、Quadro系製品はこの世代から、用途別にQuadro/Tesla/NVSと明確に区別して広報されるようになっている。
NVS315DMS-591308登場のNVS310-VRAM1GB版。端子がDPからDMS-59に変更され、GPUネイティブのVGA(アナログRGB)出力が使えるようになっている。業務用ではまだまだ400MHzRAMDACを必要とする人が多いんですかね。

ドライバ327.23以降、3840*2160@60Hz表示においてDPマルチストリームでの入力が必要なディスプレイ(Sharp PN-K321等)に対応。

手持ちのGV-N670OC-2GDは、DP to HDMIパッシブアダプタ含めて四系統出力できましたし、DVI/HDMI端子を二つずつ装備した製品も出ているみたいなので、Kepler系GPUには(少なくともハイエンド寄りのチップには)素でTMDS系四系統出せる能力を持たせてあるみたいですね。

2010/11~ GeForce 500 (Fermi Refresh) 40nm DX11 OGL4.0~

Fermi改版シリーズ。映像出力周りのスペック向上は無し。GF200世代で整理したはずの製品族名接尾辞をまた使い始めた。Radeon-Eyefinityへの応急対応策として、族名GTX品のみ、SLI構成時にSurround表示(三画面ラージデスクトップ)対応。

チップ名製品族名注釈
GF110GFGTX590nF200スイッチチップ下に、二つのGF110を配置した単基板デュアルGPUカード。DL-DVI*3+MiniDPの端子構成で、NVリファレンスとしては初めてのDP端子実装。また、DL-DVI三つということで、ビデオカード複数枚によるSLIをサポートしていないM/Bでも、3DVision-Surroundを扱えるようになっている。
GFGTX580
GFGTX570
GF114GFGTX560Ti
GFGTX560
GF116GFGTX550Ti容量の異なるメモリチップを混載することで、メモリバス192bitでありながらVRAM容量1GBとしている。
GF119GFGT520一年半ぶりのGF210後継メモリバス64bitローエンドカード。 ブリッジチップを介したPCI版も出てきた。

2010/04~ GeForce 400 (Fermi) 40nm DX11 OGL3.2~

半年以上遅れて登場のDX11製品群。ほぼ全てDL-DVI*2+MiniHDMIの端子構成。MiniHDMIの変換アダプタが付かない製品もあるので注意。MiniHDMIアダプタはノートPC等で数が出てるので、そんなに高くないけど。 どのGPUも、従来通り同時出力は二系統まで。

チップ名製品族名注釈
GF100GFGTX480G80以降、nVIDIAのハイエンドチップは映像出力を別チップNVIOで実装していたが、今回は下位チップ同様に映像出力回路をダイ統合している。回路自体はGT21xと同じものでDisplayPort出力も可能だが、nVIDIA自身は積極的にDP端子を採用する気は無いようだ。
GFGTX470
GFGTX465
GF104GFGTX460 1GB補助給電二つ要求する割には、基板が短い。
GFGTX460 768MB
GFGTX460SE別名GTS455。
GF106GFGTS450
GF108GFGT440
GFGT430Fermi系最下位製品。DL-DVI+HDMI+VGAの端子構成。メモリバス128bit、公称TDP49Wと、従来作ローエンドのイメージで捉えるべき製品ではない。少量ながらメモリバス64bit品が出回っている模様。