2025/01~ GeForce RTX 50 (Blackwell) 4nm? DX12 OGL4.6 OCL3.0
PCIe5.0。DP2.1b(UHBR20)、HDMI2.1b。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | 注釈 |
---|---|---|---|
GB202 | GFRTX 5090 | HDMI, DP*3 | TGP575W。GB202内蔵二次キャッシュ128MBの内96MBが有効。お値段40万円から。あえて一般向けブランドに据える意味はなんなのか。 |
GB203 | GFRTX 5080 | フルスペックGB203。これ以下は前作と似たりよったりのトランジスタ数でしかない。 | |
GFRTX 5070Ti | 2024年2月登場。 | ||
GB205 | GFRTX 5070 | 2024年3月登場。 | |
GB206 | GFRTX 5060Ti | 2024年4月登場。x8リンク。VRAM16GB版と8GB版がある。 |
公式ページからマルチディスプレイ構成時の最大出力Adaのだいたい1.5倍の帯域になっているみたいですね。
- 4 independent displays at 4K 165Hz using DP or HDMI
- 2 independent displays at 4K 360Hz or 8K 100Hz with DSC using DP or HDMI
- NVIDIA RTX BLACKWELL GPU ARCHITECTURE v1.0
今作の製造プロセスは前作Adaと同じ。つまりダイ自体のワットパフォーマンス改善は無し。単純にCUDAコア数と価格を前作と比較して購入を検討すればいいんじゃないですかね。ウリのMulti Frame Generationも、素のフレーム数が少ないほど入力操作のラグが大きくなってしまうので(フレーム生成は入力操作のタイミングまで調整してくれる機能ではない)、旧作でも使えるアップスケーリングの方が、下位チップでは良いプレイフィールを得られるでしょう。ただ従来と違って前作の製造を早めに閉じているので、世代を選んで買えるような状況ではないことになってますが。
また5090から5070Tiまで、ごく一部にROPユニットの欠損してしまったチップが含まれているということで、これGTX970以来のハードウェア的なやらかしですかね。
2022/10~ GeForce RTX 40 (Ada Lovelace) 4nm? DX12 OGL4.6 OCL3.0
映像出力の仕様はAmpereと変わらない。この世代ではRadeonに倣ったのか二次キャッシュを盛ってきており、前作GA102の約6MBに対して、AD102は約96MBも搭載している。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | 注釈 |
---|---|---|---|
AD102 | GFRTX 4090 | HDMI, DP*3 | TGP450W。これでも無効化クラスタが一割あるというのだからビビる。AD102の二次キャッシュの内、4090では3/4の72MB分が有効。 |
AD103 | GFRTX 4080 SUPER | 2024年2月登場。AD103のフルスペック版。二次キャッシュ量は無印の時点で全開放だったらしく無印と同じ。 | |
GFRTX 4080 16GB | 二次キャッシュ64MB。 | ||
GFRTX 4070Ti SUPER | 2024年2月登場。二次キャッシュ48MB。 | ||
AD104 | GFRTX 4070Ti | 当初4080-12GBの名前で発表されたもの。メモリバス192bitの割には頑張ってるのか?お値段も頑張ってくださひ。二次キャッシュ48MB。 | |
GFRTX 4070 SUPER | 2024年1月登場。 | ||
GFRTX 4070 | 2023年4月発売。70Tiの1/4無効化版。二次キャッシュ36MB。 | ||
AD106 | GFRTX 4060Ti 8GB | 2023年5月発売。x8リンク、メモリバス128bitのダイということでローエンドにあたる。二次キャッシュ32MB。 | |
AD107 | GFRTX 4060 | 2023年6月発売。まさかリンク幅/メモリバス幅と仕様の被るダイをデスクトップ向けに二種類出してくるとは思わなかった。二次キャッシュ24MB。 |
公式ページからマルチディスプレイ構成時の最大出力
- 4 independent displays at 4K 120Hz using DP or HDMI
- 2 independent displays at 4K 240Hz or 8K 60Hz with DSC using DP or HDMI
ローエンド製品でもお値段七万円から。為替ももう昔に戻る雰囲気はなさそうだし、これからは値段が安くなってから買うのではなく、中古売却を視野に入れてハイエンドを乗り継いでいくべきなのかもしれんね・・・。
2020/09~ GeForce RTX 30 (Ampere) 8nm DX12 OGL4.6~
PCIe4.0。ここからHDMIが2.1、48Gbpsの帯域を明示という事でHDMIケーブル一本での8K@60Hz出力が可能になった。(DSCによる圧縮込み。非圧縮だと48Gbpsを超えてしまうので、色差4:2:0のピクセルフォーマットが限界。) 受け側のモニタ製品はまだまだだが、HDMI2.1受けのTVはぼちぼち製品が揃ってくるだろう。
※2022/09追記 HDMI2.1対応AV機器も、2020年頃は40Gbpsまでのレシーバチップを採用した製品が多かったようだが、2022年に入って48Gbpsチップ採用品に切り替わりつつある。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | 注釈 |
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GA102 | GFRTX 3090Ti | HDMI, DP*3 | 2203月登場。フルスペックGA102。 |
GFRTX 3090 | 一般向け風のナンバリングだが、旧製品のラインナップと比べれば事実上のTitanクラス。 | ||
GFRTX 3080Ti | 2106月発売。暗号通貨の高騰でシリーズ登場初期とはかけ離れたコストパフォーマンスになってしまった感。 | ||
GFRTX 3080 12GB | 2201月発売。3080無印というよりもサブTiと言った感じのスペックである。 | ||
GFRTX 3080 | カード単体での消費電力(Total Graphics Power)は320Wと、ついに300W台の大台に。 | ||
GA104 | GFRTX 3070Ti | 2106月発売。GA104フルスペック版。 | |
GFRTX 3070 | |||
GFRTX 3060Ti | |||
GA106 | GFRTX 3060 | 2102月発売。VRAMは12GBと上位モデルより多いが、メモリ帯域は絞られている。 | |
GFRTX 3050 8GB | 2201月発売。3060の2/3バージョン。nVIDIAの希望小売価格が反映されたのは、初回販売のごく一部のみで、過去を知る人間にとっては高値。同時期出たRadeonの最下位品よりは出力端子が多いのが救いか。 | ||
GA107 | GFRTX 3050 6GB | HDMI, DP*2 | RTX40シリーズが一通り出揃った後の2402月発売。生産終了したGTX1600系の代替、という立ち位置らしい。TDP70Wということで、RTX30以降の製品では唯一の補助給電要らず。 |
VirtualLinkは結局受け側機器が発売されず、RTX30では継続しない模様。映像出力機能のあるType-Cは、自作市場向けM/Bでは選択肢が少ないので少し残念ではある。
- NVIDIA AMPERE GA102 GPU ARCHITECTURE
暗号通貨高騰のおかげで旧製品が倍の価格で再販されたりわけわからんことになってますね・・・。次世代製品が出る頃には落ち着いているといいのですが。
2019/02~ GeForce GTX 16 (Turing 2019) 12nm DX12 OGL4.5~
Turingシリーズの特長としていた、レイトレーシング用のRT Coreと行列演算用のTensor Coreを省いたダイを使用したもの。Turing製品群の中ではローエンド寄りでVirtualLinkは無いが、DPとHDMIの仕様は普通のTuring製品に準ずる。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | 注釈 |
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TU116 | GFGTX 1660 Super | HDMI, DP, DL-DVI | |
GFGTX 1660Ti | |||
GFGTX 1660 | |||
GFGTX 1650 Super | |||
TU117 | GFGTX 1650 | HDMI, DL-DVI | Turing世代のローエンドダイ採用品ではあるが、動画エンコーダは新設計。ダイ自体は四系統出力が可能なようだが、端子三つまでの製品が大半。 |
GFGTX 1630 | HDMI, DP, DL-DVI | 2206月登場。1650の4/7クラスタ、メモリバス半減。RX6400対抗製品らしいが、あまりやる気の感じられないスペックである。nVIDIA専業ボードメーカー側に要求されて仕方なくという感じなのだろうか。 |
前世代Pascalとも競合するこのレンジは、ラインナップ非常にわかりにくくなってますね…。
2018/09~ GeForce RTX 20 (Turing) 12nm DX12 OGL4.5~
DP1.4a、HDMI2.0b。今作は、DPにおいてDisplay Stream Compression対応を明示し、ケーブル一本での8k@60Hz伝送が可能としている。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | 注釈 |
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TU102 | GFRTX 2080Ti | HDMI, DP*3, USB-C | 1809月発売。初回ロット品には、DP to DVIケーブルアダプタ付属。 |
TU104 | GFRTX 2080 Super | 1907月登場。フルスペックTU104。 | |
GFRTX 2080 | |||
GFRTX 2070 Super | 1907月登場。 | ||
TU106 | GFRTX 2070 | 1810月登場。DVI端子を備える製品もある。 | |
GFRTX 2060 Super | 1907月登場。 | ||
GFRTX 2060 | 1901月登場。2070の1/4無効化版。レイトレーシング対応ゲームやるには中途半端な印象は拭えない。 | ||
GFRTX 2060 12GB | 2112月、ビデオカード市場の品薄を受けて三年前のダイが異例の再発売。スペック的にはSuperのそれだが、価格アップの正当性をアピールすべくVRAM量が増やされている。 |
RTX20シリーズのUSB Type-C(VirtualLink)端子について
従来のDISPLAYPORT OVER USB-Cで定義されていた動作モードの上位互換版。低速信号(USB2.0)用とされていた二組の信号線を新たに高速信号向けにシールドすることにより、HBR1.3動作なDP4レーンとUSB3.1Gen2の両立をケーブル一本で可能としたもの。27Wまでの電源供給能力も兼ね備える。VirtualLink規格自体はVR-HMD機器用とアピールされているが、現状では受け側製品が無いので、今のところは、このType-C端子の活用のしどころはType-C受電対応のモバイルディスプレイ位か。
変換アダプタを介して、XBOXゲームパッドを繋げたときのデバイスマネージャ。このように普通のUSBポートとしての利用もできる。Type-Cコネクタは抜けやすいのでデカいATX機では正直使いにくいが。
DSC対応ディスプレイについて
2019年7月現在、対応製品はゲーマー向け高リフレッシュレート(Max200MHz!)のAsus PG35QV。てっきり「8k@60Hzをケーブル一本で!」を謳う製品が先に出てくるかと思っていたのですが、非可逆圧縮伝送を使うとなると、コンテンツ制作サイド向けの製品は売りにくいんでしょうかね。
- Nvidia TURING GPU ARCHITECTURE
2016/05~ GeForce 10 (Pascal) 16nm DX12 OGL4.5~
四年ぶりの製造プロセス進化。DP1.4、HDMI2.0b。ディスプレイコントローラは四基のまま、DPがHBR3に対応したのが映像出力面での大きな変更点になる。いよいよVGAのネイティブ出力は廃止。DP to VGAアダプタ使ってね、ということですね。また、今作ではHDCP2.2対応が明示されています。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | 注釈 |
---|---|---|---|
GP102 | NVIDIA TitanXp | HDMI,DP*3 | 1604月登場。1080Tiを出したおかげで存在感を失ったTitanXの代替、フルスペック版のGP102である。これも米国通販のみ。 |
NVIDIA TitanX | DL-DVI,HDMI,DP*3 | 1608月、GF10シリーズ初期のフラッグシップ。米国公式通販のみでの限定発売。 | |
GFGTX 1080Ti | HDMI,DP*3 | 1703月発売。TitanXよりメモリバス幅が減らされているが、定格クロックが高く設定されている分、TitanXより高性能だという話。 | |
GP104 | GFGTX 1080 | DL-DVI,HDMI,DP*3 | DVI端子はDVI-D型。コアクロック2GHz到達可能な余裕があるらしいが。 |
GFGTX 1070Ti | 1711月登場のVega対抗品。シェーダクラスタ5%殺し版。 | ||
GFGTX 1070 | シェーダクラスタ1/4殺し版。 | ||
GP106 | GFGTX 1060 | ↑ | GP104半分のシェーダクラスタ、メモリ周りは3/4規模。VRAM6GB。 |
GFGTX 1060 3GB | 1608月発売。VRAM量半減、シェーダクラスタ1/10無効化以外は6GB品と同じ。VRAM量にこだわらないなら、かなりお得な印象。 | ||
GP107 | GFGTX 1050Ti | DL-DVI,HDMI,DP | 1610月下旬発売。GP107は、先にリリースされているPascal製品族と違って、14nmプロセス製造とされている。基本的には端子三つだが、上位GPU品と同じ端子五つ製品も有り。 |
GFGTX 1050 | 上位品と定格クロックは抑えられているが、公式TDPは同じ75Wとなっている。Tiも無印も補助給電コネクタあったりなかったり色々で、1050系製品の電源回路周りは、カードメーカー側にかなりの自由度が与えられているようですね。 | ||
GP108 | GFGT 1030 | HDMI,DVI | 1706月発売。GP107の半分規模。GK208以来、四年ぶりのローエンド置き換えとなる製品。メモリバス64bit、PCIe3.0-x4リンクと質素なインターフェイスで消費電力を抑えている。DVIは、シングルリンクの製品とデュアルリンクの製品が混在してるようなので、DVIを利用する人は注意しよう。DP端子付き製品はごくわずか。 |
DP1.4について
2015年秋のDP1.3策定から半年程度で、実製品が登場しないまま1603月にDP1.4策定が公表されたわけですが。
DP1.3では、HBR3モード追加によりデータレートがHBR2比1.5倍になったこと、1.4では、HDMI2.0のオーディオ/色深度仕様に合わせられたことと、データ量を1/3程に圧縮できるDisplay Stream Compressionが仕様に加わったことが主な変更点になります。今のところどのGPUベンダーもDSC対応とは主張していないようですが。
1703月現時点では、HBR3な受け側製品出ていないので、GPU自体の性能に興味無い人は特に急ぐ必要は無いでしょう。
GF1080のWhitePaperより映像出力概要表。HBR3を以ってしても、8k@60Hz-8bpc伝送にはDPケーブル二本が必要になります。データ量を半分にできるYUV4:2:0なら一本で済みますが。
- Nvidia GeForce GTX 1080 Whitepaper Final
2014/09~ GeForce 900(Maxwell2) 28nm DX11.3 OGL4.4~
GF800の族名はGF300同様、一般向けデスクトップではスキップとなった。
結局、2014年の20nm版投入は諦めたらしいnVIDIAの新製品群。それでもGM204は、GK104比トランジスタ数1.5倍に増量しながらも、TDPを引き下げることに成功している。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | ディスプレイコントローラ数 | 注釈 |
---|---|---|---|---|
GM200 | GFGTX Titan X | DL-DVI,HDMI,DP*3 | 4 | 1503月発表、GM204比1.5倍のコア規模。VRAM6GBと思いきや12GBの大盛り版である。今回Titanの命名がなされたGM200は、GK110と異なり倍精度浮動小数点周りの機能は大きく削減されているということで、廉価版Tesla的な使い方は望めない。 |
GFGTX980Ti | 1506月登場。下馬評では970同様にメモリインターフェイスのインチキ仕様があるのではと警戒されていたが、980Tiは6GBまるっと384bit幅のアクセスが確保されており多い日も安心。 | |||
GM204 | GFGTX980 | ↑ | ↑ | |
GFGTX970 | 970は、従来通りDL-DVI*2,HDMI,DPの端子構成が多くなりそう。 リリース当初のメモリコントローラ周りの説明が間違っていて、 | |||
GM206 | GFGTX960 | ↑ | ↑ | GM204比1/2規模。 |
GFGTX950 | 1508月登場。DP三つな製品はかなり少なくなりそう。 |
今作のポイント
- HDMIの2.0(18Gbps)対応
これでHDMIにおける3840*2160@60Hzの出力が、8bpc-RGB/YUV4:4:4それぞれのフォーマットで可能になります。
当たり前ですが受け側ディスプレイにも相応の受信回路が必要。TVとしてなら2013年後半よりPanasonicを皮切りに高性能レシーバを採用した製品がぼちぼち出てきてはいますが、PCモニタで18Gbpsレシーバ採用品がどれだけ出てくるかはまだ未知数です。(現行の4Kモニタ製品のHDMIレシーバの能力は9Gbps(TMDS300MHz)クラス。よって4K入力もHDMIケーブル一本では30Hz止まり。)
※1502月上旬時点、PCモニタでのHDMI2.0受け対応製品はDellのU3415W(画面解像度は4Kではなく3440*1440ですが)のみ。LGが同じパネルの?製品出してますが、そちらはHDMIでの3440*1440入力はリフレッシュレート50Hz止まりです。3440*1440@60Hzのピクセルクロックは320MHz弱なので、Ver1.x仕様のTMDS300MHz伝送では、リフレッシュレート60Hzに届かないわけですね。
- リファレンスデザインでDisplayPort端子が三つ
Keplerだと、DP端子複数個はQuadroやNVS選ぶしかなかったんですけどね。これでG-Sync対応モニタへの三画面同時出力も可能になりました。
また、DPケーブル二本を並列に用いる5Kモニタ(最大画面解像度5120*3200)への対応も表明しています。 注:Gigazineの記事によると、二本のDPは同じGPUからの出力でなくてもいいらしい。(記事中では670を二枚使用)SLI組めるカード/環境ならOKということだろうか?
- SLI構成時の同時出力数拡張
従来ではカード二枚のデュアルGPU構成でも3+1の四画面出力でしたが、Maxwell2では5+1の最大六画面に対応しました。
- 二画面ラージデスクトップの解放
業務用NVSブランドカードとの差別化のため?利用できなかったシングルGPUでの二画面連結ラージデスクトップ(2D-Surround)も、ドライバ344.11以降Maxwellに加えてKepler族でも利用可能になっています。
GF980のWhitePaperより映像出力概要表。Number of Headsは物理モニタへの同時出力数として、Number of Linksってのはイマイチよくわからないんですけど、考えられる線は二通りあるのではないかと。
- 扱える映像ストリーム数
- あるいは、GPU側のデジタル(DP/SingleLink-TMDS共用の)物理ポート数
だとすると、DP-MST実装による4K@60Hzモニタを三台使いつつ、さらにもう一台、DVIかHDMI接続のモニタを使えるって事になりますね。
ちなみに、ELSAが公表してくれているMSTモニタ同時使用可能数。こちらでは、リファレンス端子構成のGTX980&ドライバ337.88(1405月発行!)で、MSTモニタ二台としていますね。
なお、WhitePaper本文には、up to four 4K MST displays can be driven by the GPU,compared to a maximum of two 4K MST displays in Kepler.
とあります。「このGPUではDP-MSTによる4Kモニタ四台まで扱えるぜ、Keplerは最大二台までだったけどな。」ということなので、そのうちQuadroブランドでDP端子四つバージョンが出たりするんでしょうか?
リファレンスの端子構成であれば、DL-DVI端子一つで2ポート、DP端子群とHDMI端子が端子毎にそれぞれ1ポートづつで計6ポートのデジタルポートを使用しているはずです。
Gigabyteの980/970カード製品は、DL-DVI端子がリファレンスより一つ増やしてありますが、この構成だと全端子を活用するためには8ポート必要ですから、Flex Display テクノロジー
と称して、独自にオートセンス機能付きのデマルチプレクサ的なモノを基板上に配置してあるのではないでしょうか。
自分としては、後者の方が可能性高いかな、と思っています。
1601月発行のドライバ361.75で、GM107含むMaxwell族が、TH3での外部GPU接続に対応となりました。ようやく外付けGPUボックスの時代が来るのか・・・。今や一番発熱するパーツであるビデオカードを本体ケース外から隔離できるということで、個人的には早いところ普及して欲しい機器であります。
- Nvidia GeForce GTX 980 Whitepaper Final
2013/05~ GeForce 700 28nm DX11.1 OGL4.3~
GK110をゲーム用ビデオカードのトップに据えてハイエンド帯のラインナップを再編成。Haswellのついでに買ってもらう作戦ですねわかります。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | ディスプレイコントローラ数 | 注釈 |
---|---|---|---|---|
GK110 | GFGTX Titan Z | DL-DVI*2,HDMI,DP | 4 | PEX8747スイッチ下に、二つのGK110を配置したDualGPUカード。295X2対抗で放熱構造を見なおしたらしく発売が一月遅れた。 |
GFGTX Titan Black | 4 | 780Ti同様、B1リビジョンを使用したTitan。 | ||
GFGTX780Ti | 1311登場のHawaii対抗フルスペックGK110。リビジョンアップでクロック耐性も向上? | |||
GFGTX780 | ||||
GK104 | GFGTX770 | ↑ | ↑ | |
GFGTX760 | ||||
GK107 | GFGT740 GDDR5 | DL-DVI*2, MiniHDMI | ↑ | 1405月末登場のローエンド寄り製品。GTX650よりちょいGPUクロックが低い。のでハナからOC版が流通。 |
GFGT740 | メモリDDR3品。やはりDL-DVI,HDMI,VGAの端子構成の製品が多くなりそう。 | |||
Quadro K420 | DVI,DP | MSTハブを使えば四系統出力も可能。 | ||
GK208 | GFGT730 GDDR5-64bit | DL-DVI,HDMI,VGA | 4? | 1406月登場のGT640-GDDR5リネーム。 |
GFGT730 DDR3-64bit | GT630(GK208版)リネーム。x8レーン基板サイズに近い、長さ115mmが公式スペックとなっているので、以前よりは短基板製品が増えそう。148mm基板で出してくる箱詰め替えメーカーも当然あるだろうけど。 | |||
GF108 | GFGT730 DDR3-128bit | ↑ | 2 | 三代目GT430。ラインナップに入れる必要あったのかコレ。 |
GK208 | GFGT720 | ↑ | 3 | GT730(GK208)のシェーダ数半減バージョン。動画視聴用の位置付けですね。 |
GFGT710 | 1601月に追加。720はGDDR5メモリ版も存在したが、こちらはDDR3版のみとなっている。1604月にはx1仕様カードも発売。 |
ベータドライバ340.43にて、HDMIにおける色差4:2:0での3840*2160@60Hzの出力に対応。
ドライバ337.88以降、3840*2160@60HzのDPシングルストリーム出力(Asus PB287Q等)に対応。
ドライバ343.11以降、SLI構成時の五画面同時出力に対応? これはリリースノート原文では、Surround - NVIDIA Control Panel Added support for up to 5 displays
となっていて、最初よくわからなくてスルーしてたんですが、要するに、Fermi以降SLI構成における同時出力数は3+1だったのを、モニタ5台までに増やしたよ、ってことのようです。ちなみにMaxwell2では、SLI構成における5+1の同時出力が公式スペックとなっています。
2014/02~ Maxwell1 28nm DX11.2 OGL4.4~
映像出力周りの変更は無し。動画エンコード/デコード関連の効率がかなり上がったらしいので、ShadowPlayとか使ってる人はチェックすべきかもしれんね。
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | ディスプレイコントローラ数 | 注釈 |
---|---|---|---|---|
GM107 | GFGTX750Ti | DL-DVI*2,MiniHDMI | 4 | 一応GPUとしてはG-Sync対応だが、DP端子付きのカード製品は多くない。 |
GFGTX750 | ||||
Quadro K620 | DVI,DP | MSTハブを使えば四系統出力も可能。 | ||
NVS 810 | MiniDP*8 | 4*2 | 1511月発表。GM107を二つ使ったDualGPUカード。一応4K対応としているが、八つの端子全てを使う場合は、リフレッシュレート30Hzに制限される。 |
2012/03~ GeForce 600 (Kepler) 28nm DX11.1 OGL4.2~
PCIe3.0。HDMI1.4a(TMDS300MHz)、DP1.2-MST、DDMAudio対応。どのメーカーも製品パッケージの一部に統一したGeForceブランドロゴを用いるようになった。
AMD-Radeonの後塵を拝すること二年半、nVIDIAもディスプレイコントローラ増設に踏み切り、GPU一つで四系統出力が可能に。(XP不可、Vista以降での対応。Surround(ラージデスクトップ)表示はWin7/8で三画面のみ可)。nVIDIAにとって2000年GeForce2MX以来の、GPUあたり同時出力数拡張になる。
HD7kまでのRadeonと違って、アクティブアダプタ使わずに標準でTMDS系三系統の同時出力が可能な点は(・∀・)イイ!
チップ名 | 製品族名 | 標準端子構成 | ディスプレイコントローラ数 | 注釈 |
---|---|---|---|---|
GK110 | GFGTX TITAN | DL-DVI*2,HDMI,DP | 4 | 一年遅れのハイエンド。GK104がミドルだという主張は伊達ではなかった。 TeslaK20Xに匹敵する倍精度浮動小数点演算を有効化できるいう従来のGeForceブランドカードとは異なる特徴を持つ、Teslaブランドとの間の子のような立ち位置の製品。 |
GK104 | GFGTX690 | DL-DVI*3,MiniDP | PEX8748スイッチ下に、二つのGK104を配置したDualGPUカード。GTX590同様に、DVIのみでWQXGA三画面を構成可能。GPU-出力端子間の結線状況は不明だが、少なくともGTX680のように、一つのGPUが全端子を担当しているわけではないようだ。 | |
GFGTX680 | DL-DVI*2,HDMI,DP | 4 | ||
GFGTX670 | この性能クラスとしては非常に短いリファレンス基板。クーラーで長い。 | |||
GFGTX660Ti | GPU内蔵の三基のメモリコントローラのうち、一基に接続される2Gbメモリチップ数を倍の四枚にすることで、メモリバス192bitでありながら実装VRAM2GBとしている。 | |||
GK106 | GFGTX660 | ↑ | ↑ | ↑ |
GFGTX650Ti Boost | ||||
GFGTX650Ti | DL-DVI*2,MiniHDMI | リファレンス品は端子三つ。SLI構成はできないが、GPU単体でのSurround表示は可能。VRAM1GB品はDL-DVI,HDMI,VGAの端子構成が多い。 | ||
GK107 | GFGTX650 | ↑ | ↑ | |
GFGT640 | ||||
NVS510 | MiniDP*4 | to DP,to SL-DVIアダプタが四本ずつ付属。 | ||
GK208 | GFGT640 GDDR5 | DL-DVI,HDMI,VGA | 4? | 1306登場のKepler世代ローエンドダイ。メモリバス64bit、PCIe2.0-x8リンクが基本仕様。700番台の名前を付けなかったのは旧630-610の在庫抱えているショップへの配慮か。 |
GFGT630 | ↑ | ↑ | 基板サイズまでx8サイズに切り詰めた超短基板品も。 | |
∩∩ .| | | | .( ゚ω゚) < さん~よんけいとう ここまで 。ノДヽ。 .bb |
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GF108 | GFGT630 (GT440) | DL-DVI,HDMI,VGA | 2 | 以下はFermiリネーム軍団。Kepler登場ともに公表されたFXAA/TXAAとAdaptive V-Syncを明示している。同時出力数はもちろん二系統まで。 |
GFGT620 (GT430/64bit) | ||||
GF119 | GFGT610 (GT520) | ↑ | ↑ | 520のリネーム品ということで、やはりPCI版も発売されている。 |
NVS310 | DP*2 | DP1.2対応とは言うものの、対応なのはMSTだけでHBR2には対応しない模様。同時出力もやはり二台まで。一方のDP端子にデイジーチェーン等でモニタ二台繋いだら、もう一方のDP端子は使えないということか。 なお、Quadro系製品はこの世代から、用途別にQuadro/Tesla/NVSと明確に区別して広報されるようになっている。 | ||
NVS315 | DMS-59 | 1308登場のNVS310-VRAM1GB版。端子がDPからDMS-59に変更され、GPUネイティブのVGA(アナログRGB)出力が使えるようになっている。業務用ではまだまだ400MHzRAMDACを必要とする人が多いんですかね。 |
ドライバ327.23以降、3840*2160@60Hz表示においてDPマルチストリームでの入力が必要なディスプレイ(Sharp PN-K321等)に対応。
- Technology Overview NVIDIA GeForce GTX 680 V1.0
- 4K Ultra High Resolution Development
手持ちのGV-N670OC-2GDは、DP to HDMIパッシブアダプタ含めて四系統出力できましたし、DVI/HDMI端子を二つずつ装備した製品も出ているみたいなので、Kepler系GPUには(少なくともハイエンド寄りのチップには)素でTMDS系四系統出せる能力を持たせてあるみたいですね。
2010/11~ GeForce 500 (Fermi Refresh) 40nm DX11 OGL4.0~
Fermi改版シリーズ。映像出力周りのスペック向上は無し。GF200世代で整理したはずの製品族名接尾辞をまた使い始めた。Radeon-Eyefinityへの応急対応策として、族名GTX品のみ、SLI構成時にSurround表示(三画面ラージデスクトップ)対応。
チップ名 | 製品族名 | 注釈 |
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GF110 | GFGTX590 | nF200スイッチチップ下に、二つのGF110を配置した単基板デュアルGPUカード。DL-DVI*3+MiniDPの端子構成で、NVリファレンスとしては初めてのDP端子実装。また、DL-DVI三つということで、ビデオカード複数枚によるSLIをサポートしていないM/Bでも、3DVision-Surroundを扱えるようになっている。 |
GFGTX580 | ||
GFGTX570 | ||
GF114 | GFGTX560Ti | |
GFGTX560 | ||
GF116 | GFGTX550Ti | 容量の異なるメモリチップを混載することで、メモリバス192bitでありながらVRAM容量1GBとしている。 |
GF119 | GFGT520 | 一年半ぶりのGF210後継メモリバス64bitローエンドカード。 ブリッジチップを介したPCI版も出てきた。 |
2010/04~ GeForce 400 (Fermi) 40nm DX11 OGL3.2~
半年以上遅れて登場のDX11製品群。ほぼ全てDL-DVI*2+MiniHDMIの端子構成。MiniHDMIの変換アダプタが付かない製品もあるので注意。MiniHDMIアダプタはノートPC等で数が出てるので、そんなに高くないけど。 どのGPUも、従来通り同時出力は二系統まで。
チップ名 | 製品族名 | 注釈 |
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GF100 | GFGTX480 | G80以降、nVIDIAのハイエンドチップは映像出力を別チップNVIOで実装していたが、今回は下位チップ同様に映像出力回路をダイ統合している。回路自体はGT21xと同じものでDisplayPort出力も可能だが、nVIDIA自身は積極的にDP端子を採用する気は無いようだ。 |
GFGTX470 | ||
GFGTX465 | ||
GF104 | GFGTX460 1GB | 補助給電二つ要求する割には、基板が短い。 |
GFGTX460 768MB | ||
GFGTX460SE | 別名GTS455。 | |
GF106 | GFGTS450 | |
GF108 | GFGT440 | |
GFGT430 | Fermi系最下位製品。DL-DVI+HDMI+VGAの端子構成。メモリバス128bit、公称TDP49Wと、従来作ローエンドのイメージで捉えるべき製品ではない。少量ながらメモリバス64bit品が出回っている模様。 |
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